新インディ
このたび、新書版として再販された『勝間和代のインディペンデントな生き方 実践ガイド』を読んだ。読了はずいぶん前になったが、なんとなくやる気がでないときには、再度読むことにしている。
ご本人もおっしゃっているように、このはじめての著書には、その後によく売れて勝間さんの名前を有名にした「10倍アップ」シリーズのコンセプトがちりばめられている。そちらのほうから入って、旧インディは表紙を知っているものの読んでおらず、新インディをはじめて読むことになる私としては、この新インディで一番の発見は、「いい男をパートナーにしている」という点について、ここまで具体的に(年収とか)書かれてあったことが新鮮だった。投資法や勉強法には書かれていないのはあたりまえといえばあたりまえなのだけど。
インディと、その対比として出されるウェンディ。これが単純な二項対立じゃないところも共感しやすいところかもしれない。
年収600万円を超えると寄ってくる男の種類が変わるという指摘については、想像では、おそらくそうだろうな、と思う。もちろん、金目当て、人脈目当てもあるかもしれないけど。そういうことでないインディ自身の魅力に寄ってくる見る目のある男性たちも増えるだろうし、そういう男性とのリレーションシップからは、互いに学ぶものも多く、成長しあえる関係を築けるのだろうと思う。
しかし、年収600万円に到達しないかもしれない人や、到達するかもしれないがまだまだ時間がかかりそうな場合は、どういうことになるのだろうか。もちろん、年収600万円のインディに比べると「見劣り」するような男性が近寄っては来るかもしれない。それを、わかった上でとりあえず交際して様子を見てみるのか、それとも、もう少し違う男性が現れるのを待ってみるのか、という問題だ。
前者は「わらしべ長者」的な考えになるかもしれない。つまり、現在の自分でつきあえる男性とつきあい続けながらも、より魅力のある男性が現れたらそちらとつきあうというのを繰り返しつつ、だんだんよりよい男性に近づいていくという考え方。
後者は、現在の自分では、勝間さんの言う「いい男」とはつきあえそうもないので、ひとまず、男性のことに力点を置かずに、自分への投資(ファッションやアンチ・エイジングではなく、勉強しつづけること)を続けるほうに専心するという考え方。
まぁ、そんな風に、どっちがいいかを考えて、いいほうを実践しようとしても、相手のあることでもあるし、自分だけの思惑通りにはいかないか(笑)。
重要なことは、「いい男」とつきあうには、自分がそれだけの価値ある「いい女」であるかどうかを点検すべきだし、そうならなければ、実現しないということ。
「いい男がいない」というセリフを、自分を棚にあげたまま、言わないこと。言う暇があったら、インディになりなさい、というメッセージを、この本からは受けたのであった。あ、私は言っていませんよ(笑)こういう思想は、私もかねてより感じていたことなので、「わが意を得たり」と思ったのであった。
そして、重要な先輩女性からのメッセージ「男選びは最初からうまくはいかない」。
これは、逆も言えることだと思う。最初から「運命の人と生涯添い遂げました」ってお話としては美しいけれども、現実にはそうそうない話なんでしょう。
インディもウェンディも勉強することも投資すべきこともたくさんあるのだ。どっちを選ぶかは自分次第だけど、こういう本はできるだけ若いうちに、読んでおくべきだと思う。中学生の課題図書としてもいいんじゃないかな。
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