本日は、勝間和代さんのビジネス思考力養成セミナー。その2
標記のように、勝間さんのセミナーに行ってきた。大人気にもかかわらず、120名限定ということで、その幸運に恵まれた者としては、時間差で参加できなかった人の分も、吸収してこようという意気込みで臨んだつもりである。理解のほどは、心もとない部分もあるが、内容について記録しておく。
ひとことで表現すれば、「費用対効果の高いセミナー」だった。
それもそのはずで、「実費程度」だと勝間さんはおっしゃっていた。つまり、「知」に対する費用は無料(サービス)ということだ(すごい)。
今後の事業計画の一環(だと解釈したけど)として、同様の内容のセミナーはどのように評価されるかをマーケティングするためというのが、「実費程度」で開いた理由の1つだという。
今後、同様のセミナーを「適正価格」で実施していかれるお考えであること、セミナーの内容には著作権があることを十分に理解しているつもりなので、ここにどういう風に記せばいいのか、聴講しながら考えていた。
録音・録画は断られていたが、内容を言うなとは言われなかった。ブログに書けとも言われなかったが。
私の解釈では、今日のセミナーは、主催者にとってはマーケティング、参加者にとっては、映画における試写会、あるいは、新商品のサンプル配布と同様の位置づけなのではないかと思いいたった。つまり、「ある程度」内容に触れてもよくて、かつ、感想や考えたことなどを人に伝えることは構わない、あるいは、積極的に広報してもよろしい、ということではないかと。
前置きが長くなったが、これまでの講演会でもブログに書いて公開することを積極的に推奨してこられた勝間さんのことなので、著作権に配慮したとしても、記録を書いておいても問題ないだろう。著作権問題は、大切なことなので、相手のも自分のも大切に扱わなくてはならないと思う。
内容は、このセミナー自体がマーケティングであるというご説明のように(A4両面にわたるアンケートを記入してきた)、ある物事を進めるためには、まず「仮説を立てる」こと、それを「検証する」ために必要な「情報を集める」こと、集めた情報から、再度仮説を検証し、と何度も循環させて練り上げていくことが重要。
そのための具体的な思考ツールとして、
1.MECE
2.仮説思考
3.ファクトベース
の3つを詳しく解説された。「MECE」は、勝間本を愛読している者には、説明するまでもないし、知らない人はご著書を買って読むといいと思う。勝間本を読んで大体の概念は理解していたものの、今日のセミナーでは、具体例をいくつか挙げてあったことで、よりクリアになった。とくに、興味深かったのは、MECEを考えるときに、「中間階層を入れる」ということ。なるほど、そうすると、ずっと分類がはっきりしてくる。
MECEを自分でつくるためのやりかたを丁寧に解説していただいても、具体例を出してもらうほうがずっとわかりやすい。また、勝間さん曰く、「良い切り口でMECEな表現が出来るようになるためには、良いMECEの例を沢山見て、体験して納得することが必要」。これは、そのとおりだと思う。 このビジネス思考力養成セミナーでは、こういった具体的なMECEなどのお手本を提供していくという。今後の動向が気になるところだが、5月に参加者が実際にMECEを組み立ててみる作業が入ったセミナーが予定されているとのことだ。 問題解決を志向していても、なかなか問題が解決していかない場合がある。それは、見ている部分が本当は問題ではないこと(問題はほかの部分にある)、あるいは、その問題はそもそも解決の必要がないものである、というのはおもしろい考えだと思う。これも、MECEによって、狭くとらえがちな問題をより広げて網羅的に把握することによって、はじめて見えてくる部分に解決の糸口が隠れているかもしれないということなのだろう。とかく、解決したい問題にとらわれてしまうと、視野が狭くなりがちで、気になるポイントばかりを「凝視」している場合がある。たとえば、悲観的なところばかり見て、ネガティブに考えてしまうとか。そういうときには、月並みだが視野を広げて考えなくてはならない。その「視野を広げて」というアドバイスだけでなく、具体的な思考ツールを解説されるところが、勝間さんのセミナーや書籍のよいところだと私は思うし、勝間支持者の人たちもそこを支持されているのではないかと思っている。
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コメント
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セミナーの様子が伝わってきました。ありがとうございます。MECEに「中間階層を取り入れる」点など、今この時期にあの勝間さんから直接聴くことができたというのは、とても貴重で有意義な時間でしたね。5月のMECEを具体的に組み立てるセミナー、気になります。問題解決のために物事を俯瞰する姿勢、こころがけてはいますが、なかなか難しいです。
投稿: Karen | 2008年3月24日 (月) 21時04分
Karenさん、コメントありがとうございます。
そうなんです。MECEは、よい例をいくつも見ていくことで、自分もよいMECEができるようになるらしいのですが、そういったよいMECEの例に日常的に触れる環境にいない者にとっては、普段から極力意識して意識して意識して…とやらないと、狭い枠組みに凝り固まってしまいがちです。
悪い例は、割と目につきやすいので(…)、それをもとによいMECEにするとどうなるのか、などと考えていくのも練習にはなるかもしれません。
勝間さん曰く、「MECEの例は、いろいろな書籍に出ているので…」とのことでしたので、私は、今、そういった書籍を探索しているところです。
投稿: えふ | 2008年3月24日 (月) 22時59分