どういう組織なら、有意味か。
『組織の不条理』を読んで、心に残ったことを記しておく。
組織が不条理を回避するケース
もし新しい戦略・状態・制度を形成することによってえられるメリットがそうすることによって発生するコストよりも大きいならば、組織は新しい戦略・状態・制度を形成することになる。簡単にいえば、変化しないことによって発生するコストがあまりに大きいか、変化しないことによって発生するメリットがあまりに小さい場合には、組織は非効率や不正を排除するために新しい戦略・状態・制度を作り出すのである。この場合、時間とともに非効率と不正は排除されるので、組織は進化することになる。(206-207頁)
すなわち、われわれ人間は限定合理的であり、常に誤りうることを自覚し、絶えず批判的であること、そして誤りから学ぶという態度をとることである。したがって、組織内部に絶えず非効率と不正が発生する可能性を認め、それを排除する制度をめぐって絶えず批判的議論ができる「開かれた組織」を形成することである。(212頁)
« Chabo!始動だそうです。 | トップページ | 金持ち父さん、今頃。その4 »
「書籍・雑誌」カテゴリの記事
- 日本に住んでる世界のひと 読書日記(2023.01.09)
- 『告白 岐阜・黒川 満蒙開拓団73年の記録』(2022.03.13)
- 久しぶりに、読書感想(2021.09.27)
- 息の長い運動に(2020.07.24)
「Summary」カテゴリの記事
- 沖縄返還40周年なのですね。(2012.05.15)
- 毎日召し上がっていますが~最近のお召し上がり物~(2011.12.03)
- 労働者ではなく、消費者で捉えろ、という発想。(2010.10.23)
- 「父親の仕事と子育て応援シンポジウム~ワーク・ライフ・バランス(WLB)支援は、企業と社会の明日への投資~」聴いてきました。(2009.02.05)
「社会のしくみを学習。」カテゴリの記事
- 映画「グリーンブック」(2019.03.26)
- a stay-at-home parent は「手伝う」ではありません。(2018.06.22)
- 「国立大学の潰し方 (7つの行程)」が秀逸なので、紹介。(2018.06.17)
- 原爆の日(2017.08.06)
コメント