本当は教えたくないおいしいジャム・マーマレードの話
朝食にトーストを食べる習慣のある人であれば、トーストしたパンの上に何を塗ったり盛ったりするかは重要な関心事かと思う。定番が決まっていて、変更する必要や予定のない人には不要な話なのだけど・・・。
一般には、バター(マーガリン)のような油脂系と、ジャム・マーマレードや蜂蜜・メープルシロップのような甘み系が考えられる。単独の場合もあれば、いくつかを組み合わせることもあるだろう。バター不足の折、余計にバターが食べたくなるもので、私はバターを使うか、それにジャム・マーマレードを加えることが多い。
ジャムの定番はイチゴなのだろうか?私が最近まではまっていたのは、柑橘系で作るマーマレードであった。それも、非常に種類が多い。たとえば、夏みかんマーマレード、文旦マーマレードなど、マーマレードにもバリエーションが多く、こういった単独材料だけでなく、2種類以上の果物を組み合わせたジャムも秀逸である。
先日はじめて試してみたのは、パイナップルバニラジャムである。これは、新鮮な味覚であった。どうやってこんな組み合わせを考えたのだろうかと思うが、かなりのおいしさである。
パイナップルバニラがなくなったので、次は何にしようかとお店を訪ねたところ、梅ジャムが出ていた。季節感と好奇心からこれを試してみることに決定。お店には、ちょうど、作り手の方がいらっしゃったので、「どうしてこんな組み合わせを思いつくのか」について聞いてみることにした。
特に、パイナップルとバニラについては、私なら思いつきはしないと思うのだ。その方は、「いつもいろいろ考えていて、それで試してみる。そうすると、いくつのも試作品のなかから実際に出してもよいと思うのができるのは、ちょっとだけ。周囲の人は『これもおいしいよ』と言ってくれるものでも、自分が納得しないものは商品にはできない」というようなことをお話くださった。
なるほど、私たちが商品として食するものの後ろには、いくつもの試作品だけで終わってしまったたくさんの挑戦があるのだ。そういう見えない努力の結晶をいただいているのだと思うと、より一層ありがたい気持ちになる一瓶だった。
お一人で作られている関係から、工場生産のようにたくさんあるわけでもなんでもなく、お店にはいつも10点ほどあれば多いほうなのだ。そして、あるときは、訪ねて行ったら、「ここにあったのを全部買い占められたところで、今日はもうない」と言われたこともある。ある方が、10点くらいまとめ買いして行かれたようなのだった。だから、本当にたくさんの人には知られたくないのだが、おいしいのは事実なので、もっと広がってくれればいいと一方では思う複雑な心境。
お店の場所は、青山ブックセンター青山店の近くにある東京ウィメンズプラザ内にあるパッチワークというお店だ。ジャムの作り手は、
プチ果房 ヴァリエ
年中、そのときに採れる果物をメインにしたジャムやマーマレードを丁寧に作り、提供されている。
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