自費出版は、残念。
興味深い新聞記事を見つけた(ここあるいはここ)。社会学者で歌人の鶴見和子さんの看取りの記録『鶴見和子病床日誌』を自費出版されたそうだ。
「死にゆく人がどんな歌を詠み、何を考え、何を思って死んでゆくのかを、あなたは客観的に記録しなさい」。
このように妹に告げ、記録をとらせた。
その後の俊輔さんとの会話を内山さんは忘れることができない。
「『死ぬっておもしろいことねえ。こんなの初めて』と姉がいい、兄は『そう、人生とは驚くべきものだ』ですって。2人で大笑いしてるの」
俊輔さんとは、和子さんの弟である。
「『お姉様よくがんばられました』といったら、『ハイッ』。これが最期のことばです。がんばったんです、姉は。よく生きたひとのよき死でした。それを子や孫に伝えたい。兄に選んでもらって親交のあった方々にも、と。それが出版の動機です」。年譜や内山さんのエッセーなどを含めて約230ページ。私家版として500部刷って、近親者らに贈る。
自費出版は、残念である。一般に出版されたのなら、ぜひとも読みたいと思うのに。
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