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2008年9月17日 (水)

フィンランドと言えば、シベリウス「フィンランディア」(渋すぎ)。

フィンランド豊かさのメソッド (集英社新書 (0453)) (集英社新書 (0453))

 『フィンランド豊かさのメソッド』(堀内都喜子著、2008年7月17日刊行)

 本書は、近年日本でも注目されているのに、事情をよく知らない人が多い、不思議な国フィンランドについて、いろいろ教えてくれる本である。

 フィンランドと言えば…?

 私はシベリウスという作曲家の交響詩フィンランディアですね。真っ先に。

 本書を読んで驚いたのは、赤ちゃんを外に出して昼寝させる習慣。外出着を着せるのだけど、外気温がマイナス10℃のときにも、ベビーカーに乗せて室内の親から見えるところに2時間ほど出しておくんだそうだ。赤ちゃんはそのまま気持ちよくお昼寝なさり、終了後は泣いて知らせるらしい。著者も「凍えて死んでしまうんじゃないか」と心配したり、「誰かに盗まれてしまうんじゃないか」と言うのだが、実際に凍えもせず死にもせずお昼寝後着替えさせると汗までかいているのを見たり、フィンランド人に「盗まれた話は聞いたことがない」と言われて「そんなもんか」と思ったりしている。

 極寒の季節に、赤ちゃんが一人で外で寝ていると、私も通りがかりに気になってしまうと思うが、慣れればチェックして歩くのが楽しくなりそうな気もする。私が今から(赤ちゃんじゃないのに)真似して一緒に昼寝すると、自分だけ死んでしまいそうな気もするが、どんな感じか知りたい。

 サウナはフィンランドからそのまま輸入した言葉のようで、また、サウナはフィンランドでは欠かせない設備のようだ。持家だけでなく、借家や賃貸住宅にも当然のように備えてあるらしい。

 森で過ごすことがとても身近で、サウナに入った後で湖に入ったり、ヘラジカを食べたり、書名のとおり、豊かさの方法について、いろいろ考えさせられる。

【追記 2008.10.30】

 フィンランドの教育力の高さについて書かれた部分を引用しておく。なお、この話題については、「図書館の地位を見れば、国民の教育レベルもわかる?その1」「図書館の地位を見れば、国民の教育レベルもわかる?その2」にもあります。

「教職は人気があり質が高い」の一部から

 フィンランドでは、教師は伝統的に人気の高い職業だ。もちろん安定性や長い夏休み、といった魅力もあるが、給料は仕事の大変さ、責任の重さに比べれば、けっして高いとはいえない。しかし、フィンランドに「教師は国民のろうそく、暗闇に明かりを照らし人々を導いていく」という言葉があるように、国民から尊敬されてきた職業なのだ。とはいっても、「小学校のときに教わったあの先生に憧れて教師になりたい」と思っている人は、私の周りにはほんのわずかしかいなかった。逆に教職を目指す友人からはよく、今までに教わった変わった先生や、嫌いだった先生についての批判を耳にした。彼らが教職を目指すのは「恩師への憧れ」というよりも、それまでなんらかの形で「教える」経験をしてきており、その教えることの楽しみ、子どもたちへの愛、そして自分の知識を他の人に伝えたいという願い、というのが大きい。そして「知識を教える」ことだけにとどまらず、広い意味で「教え育む教育」ということに情熱をもち、教師に憧れている人がとても多い。これが、専門性と人間性両方を兼ね備えた教師の質につながっていくのだろう。

 そして教師の質とともに大事なのは、カリキュラムや教え方である。以前、ある教育大臣を務めた人物がこう言っていた。

 「教育で大切なことは情報を与えることだけではない。自分で考える力、問題解決能力、想像力、理解力、適応力を養うことである」(P.64-65)

 2008年10月29日付朝日新聞(ここ)にも、「教育は繁栄の基盤」と題した小さい記事がありました。「教育とは教えることではない。燃えることである。僕が与えられるのは生きることの喜びと勇気であろう」との言葉が紹介されています。これと「学問に憧れを感じるようになる教育」の言葉はインプレッシブでした、私には。

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コメント

えふさん
  今すごく雑務で忙しいのですが、息抜きになるのでコメントします(すみません)。フィンランドといえばフィンランディア、僕も昔はそうでした。いい曲です。30年前米国留学で同じ寮にフィンランドからの留学生がいました。金髪碧眼の他の北欧人と違い、アジア人と北欧人のミックスのような容貌で、
体はがっちり、正確は素朴な青年でした。
  今フィンランドと言うと、教育の成功、在宅育児手当、調和したコミュニティなどのイメージが、森と湖などの自然とともに浮かびます。この本は「豊かさのメソッド」と副題が付いているのですが、何がどう、どうして、豊かだと書いているのでしょうか。

  それから「かもめ食堂」僕も見ました。場所が異国というだけで、フィンランドであってもなくても良くて、結局日本人の女性たちの身近な話でしかないのが不思議でした。主人公がなぜたった一人で食文化の全い他の日本人の極めて少ないう異国で、日本食堂を始めたのかも書かれていないし、日本人にはかなりまれであるフィンランド語を片言でも主人公ができる理由も分からないし、わからないずくめで消化不良になりました。結局何が言いたいのか分からなかったといえます。最も、いまどきの芸術や文学は言いたいことなどないのかも。
  アイスランドにはかって(30年前)「都(ミヤコ)」という食堂がありました。アイスランド人と結婚したミヤコさんという方の経営でしたが、当時のアイスランドには日本人は女性3人だけだったので(今は10人ぐらいだそうです)日本的食堂をどうやって経営できたのだろうと考えてしまいました。

山口一男さん、コメント&ご質問ありがとうございます。

 どのようなことであろうと、何らかにお役に立てているのであれば、嬉しいです。

 さて、フィンランドの豊かさについてですが、この本でも、ご指摘のようなことが説明されています。子どもの学力が世界一だということの理由を著者なりに分析もしています。大人も仕事の面で国際競争力を強めて世界に誇れる産業を作り出していることなども説明しています。

 子どもも大人もすばらしい成果を出していながら、子どもはそんなにものすごく勉強しているわけでもないし(授業時間もゆとりがある)、大人も残業などしないことが普通のようです。年次有給休暇は日本と同じくらいあるようですが、日本人が細切れにとったり残す傾向があるのに対し、フィンランド人はまとめて4週間以上とるのが一般的だということと、その休暇の過ごし方や日常の終業後の過ごし方に、著者は豊かさを感じているように思えました。

 日常の終業後には、早めに帰宅するので家族と過ごしたり趣味に没頭したりすることができるようです。長い休暇には、森や湖に近いところにある別荘に出かけ、森や湖で遊んだりサウナに入ったりするようです。

 筆者は豊かさが何かについては、あまり明確に定義したりしていないのです。私の受け止めによれば、自然の豊かさと普段の生活(ワーク・ライフ・バランスがとれている)と、さらにフィンランド人ののんびりした雰囲気に豊かさを感じているように思いました。それから、子どもだけでなく、大人への生涯学習の機会も豊富に用意されているようです。教養を高めたり資格をとったりする他にも、自然を利用したスポーツを楽しむことも(ノルディック・ウォーキングや、カントリースキー、ヘラジカ猟など)、費用がかからずにできるそうです。

 残業をしない(残業代が出ないことも理由)ために、無駄な時間を使わないことが徹底されており(会議では人間関係をよくするために使われる時間がほとんどなく、議題を話し合ってその場で決定してすぐ解散)、役所にも必要最低限の人員配置、飲食店でも少ない定員のためしばらく待つなど、不便を受け入れて無駄をはぶく姿勢の部分と、子どもへの教育は25名編成で教室には必ずアシスタントなども含めて2名以上の大人が担当するなど、お金をかけるべきところとかけないところがはっきりしているように私は感じました。これを豊かというかはわかりませんが、発想が合理的である点や、子どもにまで情報開示をして痛みを伴う改革を推進した点などに、民度の高さを感じました。

 『かもめ食堂』については、コメント欄には書きにくいので(ファイルのアップロートやリンク機能が使えないので)、別記事とします。

 本書のよいとことは、「豊かさ」やすばらしいところだけでなく、著者から見た「光と影」の影の部分(失業率の高さや、大学卒業後も「経験なし」のため職に就きにくい点、度数の高いアルコールをたくさん飲みアルコール依存症になりやすいところなど)も書いているところだと思います。

 本書には触れられていませんでしたが、銃所持のことも日本の感覚で言えば、影の部分になるのではないでしょうか。本日(9月23日)夜のニュースでは、フィンランドの職業訓練校で生徒が銃を乱射し9名が亡くなったと報道していました。世界第3位の銃所持国(人口比)だとか。

 そういう点も含めてこの国のことを理解しようとしないといけないなと思いました。

えふさん
  とても丁寧な説明をありがとう。お聞きしたところでは他の北欧諸国との違いは(「豊かさ」「影」ともに)あまりありませんね。でもこれらの国は(あたり前ですが)少しづつ違います。日本では手厚い育児休業でスェーデンが名高かったり、三井マリ子さんの影響(?)で男女平等についてノルウェーが注目されたりしていますが、僕はフィンランドとデンマークにより魅力を感じています。理由はちょっと短い文章で説明できないので省かせていもらいますが。「かもめ食堂」の記事の感想はそちらにします。

山口一男さん、コメントありがとうございます。

 おっしゃるように、この本からの要約では、北欧の他の国との違いがあまりないように思えます。違うところもあるだろうとは思うのですが、私の現在の知識ではその比較はむずかしいです。

 フィンランドは「フィンランディア」をシベリウスが作曲しなければならなかったように、ロシアやスウェーデンなど隣国との支配ー被支配関係の歴史が大きな影響を与えているように思いました。この本でも、フィンランド人がスウェーデン人に対して愛憎の感情をもっていることなどに触れられています。

 北欧については、もうちょっと勉強してみたいと思います。

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