ジェイン・オースティンの作品を通して、カップル関係を問い直し、実生活によい影響を実現させる。
『ジェイン・オースティンの読書会』
ジェイン・オースティンの作品を月に1回それぞれの家に集まって批評しあう読書会。4人の女性は以前からの関係があるが、女性1人と男性1人はこのために知り合った。
参加者はみんな何かしら、親しい人との間で問題を抱えており、それに悩み葛藤している。
ジェイン・オースティンの作品を批評しあう中で、自分自身の気持ちを見つめ、求めていることは何かを知ることにつなげている。
本当に大切なのは、若い男の子との新しい関係なのか、冷えてしまった夫との関係なのか。犬なのか、人間の男性なのか。新しい女性なのか、古い妻なのか。
ジェイン・オースティンの6作品を知っていれば、背景や論じている登場人物について、もっとずっとよくわかった上で、観ることができるのにと思う。
友だちの家にたまっていた頃が懐かしい。
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えふさん
オースティンといえば『高慢と偏見』。英語ではPride and Prejudice. これをもじって「Price and Prejudice」という講演をしたことがあります。日本企業の女性の扱いは人件費を押さえるコスト重視の発想か、(女性の生産性は低いとの)偏見を押し付けるかの発想しかなく、人的資本活用の観点は抜けているという点を揶揄したものですが、出版論文ではこの揶揄は落として正攻法の女性差別の経済的非合理性の指摘のみにしました。オースティンを知らなければ揶揄の意味も分からないし、経済学者はこういう文学はほとんど読まないのでしゃれにもならないからです。えふさんなら笑ってくれるだろうけれど。
投稿: 山口一男 | 2008年9月24日 (水) 08時40分
山口一男さん、おもしろいエピソードをありがとうございます。
とてもおもしろいと思うのですが、こういうのはおっしゃるように、文学的素養がなければなかなか理解できないかもしれないですね。などというのは「高慢で偏見」でしょうか。
私は教養がないのですけども、オースティンの『高慢と偏見』はかろうじて知っています。
『高慢と偏見』に関しては、10年くらい前にイギリスで続けて2度ドラマ化され、現地では大変な人気ぶりだったと聞いています。その後、『ブリジット・ジョーンズの日記』という映画が制作されます。日本でも好評を博したこれは原作が英国のベストセラーになっており、その中に『高慢と偏見』の高慢な男性とそっくりの男性が出てくるという設定です。
イギリスの役者であるコリン・ファースがいずれの役(いずれも名前はダーシー)も演じていることもあり、一時、日本でもドラマ『高慢と偏見』は人気があったようです。
『ブリジットー』を気に入った妹に半ば強制的に映画とドラマを観るように薦められたことで、観る機会を得、伏線を知っているとおもしろいという経験をしました。
ご講演の「Price and Prejudice」も、イギリスでなさると通じるかもしれませんね。
上質なしゃれが流通するためには、聴衆や視聴者がもっと教養を高める必要がありそうです。
投稿: えふ | 2008年9月24日 (水) 19時50分