『男の育児・女の育児―家族社会学からのアプローチ』
本書は、育児の担い手やその方法について問題意識をもち研究してきた研究者たちによる共著である。部分的には、別のところ(ここ)でも少し書いているが、日本の男性が家事・育児をしない(できない)理由として、3つの仮説をだしているのが興味深い。
他のところで印象の残ったところを記す。子を持つ男性に「家事」と「育児」について聞いた第5章(「母親は父親にどのような「育児」を期待しているか?」)では、「育児参加」を「世話」「しつけ」「遊ぶ」の3つの要素に分け、それぞれをどのくらいやっているか(実態)とその理由(意識)について調査している。その分析がおもしろい。
« 自費出版の本を入手しました。 | トップページ | ジェイン・オースティンの作品を通して、カップル関係を問い直し、実生活によい影響を実現させる。 »
「書籍・雑誌」カテゴリの記事
- 日本に住んでる世界のひと 読書日記(2023.01.09)
- 『告白 岐阜・黒川 満蒙開拓団73年の記録』(2022.03.13)
- 久しぶりに、読書感想(2021.09.27)
- 息の長い運動に(2020.07.24)
「Summary」カテゴリの記事
- 沖縄返還40周年なのですね。(2012.05.15)
- 毎日召し上がっていますが~最近のお召し上がり物~(2011.12.03)
- 労働者ではなく、消費者で捉えろ、という発想。(2010.10.23)
- 「父親の仕事と子育て応援シンポジウム~ワーク・ライフ・バランス(WLB)支援は、企業と社会の明日への投資~」聴いてきました。(2009.02.05)
「社会のしくみを学習。」カテゴリの記事
- 映画「グリーンブック」(2019.03.26)
- a stay-at-home parent は「手伝う」ではありません。(2018.06.22)
- 「国立大学の潰し方 (7つの行程)」が秀逸なので、紹介。(2018.06.17)
- 原爆の日(2017.08.06)
コメント
« 自費出版の本を入手しました。 | トップページ | ジェイン・オースティンの作品を通して、カップル関係を問い直し、実生活によい影響を実現させる。 »
えふさん
この本の紹介をありがとう。まだ読んでいなかったので読んでみます。シカゴより。山口
投稿: 山口一男 | 2008年9月22日 (月) 01時11分
山口一男さん
コメントありがとうございます。
一般読者向けのものかとは思いますが、私はこの分野をよく知らないので、おもしろく読めました。
シカゴと日本は15時間の時差があるようですね。でも、今はサマータイムだから、14時間差ということになるのでしょうか。これから、22日が始まるのですね。
投稿: えふ | 2008年9月22日 (月) 23時03分