ピカソとアネット・メサジェ:聖と俗の使者たち展。その1
昨日の気象情報では昼頃から激しい雨になるとのことでしたが、実際にはお昼前から降りはじめました。11時過ぎに私が出かけようとするときにはかなりな強さで降っていました。ミッションは赤坂見附での待ち合わせ。初めてお会いする方だったので、姿もわからずちゃんと会えるかちょっと不安でしたが、大丈夫でした。ブツを渡してお昼をともにし、比較的早めに終わったので、昨日予定していたゲージュツに出かけました。
六本木は昨年100回以上も駅を利用したのに、降りてうろついたことはほとんどなかったので(1回くらい?)、今日が本格的な六本木うろうろでした。
とは言っても、ミッドタウンにあるサントリー美術館のピカソ展「巨匠ピカソ 魂のポートレート」展(公式サイトはここ)に行ったのと、ヒルズにある森美術館の「アネット・メサジェ:聖と俗の使者たち」(公式サイトはここ)に行っただけなのですけども。ゲージュツの梯子でなかなかおもしろかったです。
もともとゲージュツのことはよくわからなくて、それは美術だけではないのですが、特にすでに評価が確定しているような高尚な(西洋)絵画などは、観てもどうしてよいのかわからないのでした。まぁ、どうもしなくてもよい、と言われればそうかもしれません。美術好きな方に「よくわからなくても、観るだけでいいものはいいし、だんだんわかるようになってくるのよ」と助言をいただいたこともあり、最近の私のゲージュツに対する姿勢は「わかろうとするからわからない。わからなくてもよいのだ。どうせわからない」というある種開き直りのような自然体になっておりました。
したがって、ピカソさんのことも、失礼ながら、ちょっと変な絵を描いていた美的感覚の変わったおじさんというのが正直な印象で、特に関心もありませんでした。では、なぜ今日出かけたのかというと、それは、「ピカソなら、どうせわからないに違いない。でも、わからない人のほうが多そうだし、わからなければならないプレッシャーもなさそうだ」という非常に不純な動機なのでした。「もう1つの森美術館も六本木にあることだし、どうせだから行ってみよう、流し観で」とよく調べもせずに行ったのでした。
そこで、サントリー美術館のほうに行ってみると、この展示は国立新美術館でも同時にピカソの別の作品を展示するというかなり大がかりなものだということを知りました。朝日新聞やテレビ朝日(開局50周年記念)なども力を入れて(ここ)おられる、ピカソにおける過去最大規模のものだそうです。すごい人なんですね、ピカソさん、すいませんでした、変なおじさんって思ってて。
サントリーのほうで展示されている作品で私が気になったのは、いくつかあったのですが、写真がここにアップできるものを中心に少しコメント(?)しておきます。
これは、「陰気なおじさん」。ピカソの色々時代のうちの「青の時代」を代表する作品なのだそうです。正式なタイトルは「自画像」だそうです。もうちょっとタイトルについても、力を入れてもよかったのではないかということが気になりました。
これは、「牧神パンの笛」と名付けられている作品です。どの辺りが牧神なのかが私にはわかりかねるのですが、観ているとこの二人が会話しているのが聞こえてきました。
左の人:ねぇ、まず、服着ない?
右の人:無言(笛に夢中)
これは、「子どもと鳩」という作品だそうです。
巨匠と呼ばれる方に僭越ですけども、せっかくの力作なのですから、やはり、作品の名前をつけるところまで、気を抜かずにもう少しエネルギーを割いてもよいのではないかと感じます。「料理は後片付けまで」などと言われますが、「ゲージュツも最後の名づけまで」が一つの仕事としての区切りではないでしょうか。
この中の子どもが小さな声で「顔が変になりまちた」とこちらに向かって囁いたのですが、どうしてあげることもできませんでした。
他に気になった作品は、サントリーのほうに展示されていたものの中では、「アクロバット」ですね。これは、そんなに有名な作品ではないようで、ピカソグッズにもポストカードにも使われていません。ウェブ上にアップできるような写真も公開されていないようですし、マイナーなものなのかもしれません。作品を観てもらわないと私が言わんとすることがおそらく通じないと思いますが、やはり、作品名にもう少し工夫がほしいところです。私なら、「こんな生活、もう無理」とつけたいです。「アクロバット」ありました!これです。
他には、ピカソは猫が好きだったということがわかりました。猫のブロンズ像がありました。私も猫は好きなつもりでしたが、ブロンズ像にまではしようと思ったことなどありませんでした。それから、ピカソさんの作品に出てくるのは、牛です。ただ、牛のことは好きではなく、憎しみなどを抱いておられるように思えました。理由はよくわかりませんが。
期待しないで適当に観ようと思っていたのですが、相当楽しかったです。
(正統派のピカソファンの方、ご気分を害されたのならすみません)
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