アルゼンチンババアー理想の女性の物語。中年男性の成長物語。

『アルゼンチンババア』(DVD発売日: 2007/10/03)
よしもとばななの同名小説を原作とし、映像化した作品。
鈴木京香さん演じるアルゼンチンババアは、汚い女性の役らしいのですが、汚くありません。ババアにも見えないような気がする。
アルゼンチンババアは、ある種の男性の理想の女性なんだと思えました。何ももとめず、相手を包みこんでそっと見守ってくれる。それがダメな人でも。
役所広司さん演じる墓石屋の男性は、病気だった妻が亡くなったことを受け止めきれず、葬式にもかかわららず、逃げだしてしまう。その避難先がアルゼンチンババアなのであった。高校生の娘は置き去りにされる。
この映画は、理想の女性の物語であると同時に、中年男性の成長物語なのだと思えました。
原作を読んでいないのですけども、なんとなく、映画化の段階で随分テイストが変わったのではないかと思う。と思って調べてみたら、監督は男性でした。こういう風に撮ることは、監督が女性だったらできなかったのではないか、という気がしました。うまく言えないのですけども。とっても男性に都合がいいんですもの。
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