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散歩の収穫。

  • こういう色もよいですね。
    散歩をしていて見つけた風景や動植物を記録しておくアルバム。不定期だけど、できるだけ更新を目指す。コメント歓迎。

田舎の風景

  • 東京に戻ります。
    2008年9月8日~11日までの、田舎での時間。

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2009年1月の37件の記事

2009年1月31日 (土)

出生率の低下を防ぐには、雇用対策が大切、だそうです。

 民間の調査ですが、景気と出生率との関連を論じた記事です。景気が悪くなると、その2年後くらいの出生率が下がることが有意だとか。失業率と出生率の負の相関関係が鮮明なのだそうです。まぁ、そうでしょうねぇ。自分自身がどうなるかわからないのに、生殖活動にまで余力がありませんよ、たぶん。これは、2009年1月28日付日経新聞夕刊です(ここ1)。最後は、あまり悲観的にならないように、と励ましておられますが、むずかしい注文です。

 少子化関連で、「私生活の保護も少子化対策」という記事がありました。フランスの女性大臣が最近出産なさいましたが、父親は誰だかわかりません。公にしておられないだけで、当然ご本人はご存知ですが。同日付産経新聞です(ここ2)。婚外子を認めようというような趣旨にも読めますが、産経新聞に掲載されているので、違うかもしれません。不思議です。

 雇用に関しては、今話題の「ワークシェアリング」。東京新聞が「サービス残業解消が大前提」という大きな記事を出しておられました。大きいので2つに分割です(ここ3)と(ここ4)。

 有期雇用に関し、均等待遇を訴える大きな記事も東京新聞です。上と同じシリーズのようです(ここ5)と(ここ6)。

2009年1月30日 (金)

イタリアにも、こんな政治家がいらっしゃいます。

 すぐにでも仲間になれそうな感覚。イタリアと日本では、そういう共通性があるのでしょうか。ドイツはどうなんだろう?近年はかなり正しい道を進んでおられる印象がありますが。首相も女性ですしね。

 それで、問題発言です。ベルルスコーニさん。どういう感性の方なのでしょうか。まぁ、読んでの通りですよ。2009年1月28日付朝日新聞です(ここ)。小さい記事ですけども、あ~あ、という気持ちにさせてもらえるものですね。

 他にもネット上で読むことができます。たとえば、「『美女が多いからレイプなくならない』伊首相がまた暴言」などですけど(ここ)。

 英語でも配信されていました。「Berlusconi criticized over rape comments」と題されています(ここ)。

 日本だけじゃないんだ。というのが、あまり励ましにならないところが問題ではあります。が、そんなんで開き直ってはいけません。反省しましょう。

 「ご発言」の行方がどうなるのか、発言者がどういう態度をとるのか、気になります。辞職に追い込まれたりはするんでしょうか。そんなことにまではならないだろうなぁ。そういうところが、日本とよく似ているのかもしれませんねぇ、非常に残念ではありますが。

 一昨年になりましたかねぇ、アメリカでは、ハーバード大学で性差別発言で、大きな問題になったことがありました。と思ってググッてみると、2005年のことでしたよ。

 今年1月、「科学分野で活躍する女性が数少ないのは、生まれつきの男女差があるから」などと発言し、内外から批判を受けた。ここ

2009年1月29日 (木)

「にっけい子育て支援大賞」などというものがあるそうでした。

 こんな大賞があるとは知りませんでした。「にっけい子育て支援大賞」だそうです。2008年に第3回をなさったそうですから、知る人は知っているのですね、当たり前だけど。2006年に創設されたとのことです。2009年1月28日付日経新聞に掲載されていました。大きい記事です。最近こういうA3にも入りきらない記事が多いような気がします。ワークライフバランスや社会保障関連のもので。まぁ、各社が高い関心を持っているので、いいことではありますが、私はファイルを2つに分割しなくてはならないのがちょっと面倒です。まぁ、縮小コピーして1枚に入るようにすればいいんですけどね。今日はめんどうでした。以後、考えてみますが(ここ)と(ここ)。

 記事中に、資生堂さんの取り組みなど紹介されていますが、かなり環境が整ってきていますね。これが、正社員のみを対象としていないかどうかが気にはなりますが。

 ついでに、「広告特集」というですけど、興味深いものを発見しましたので、一緒にしておきます(ここ)と(ここ)。

月刊総務(ナナ・コーポレート・コミュニケーション)

 

 こんな雑誌があるとは知りませんでした。その名も『月刊 総務』ですよ、お兄さん。

 男性の育児休業取得者割合はとっても低いですけども、男性たちの習性をよく理解した企業の取り組みが必要なのでしょうねぇ。やっぱり、みんなが取らないところで、自分だけ休業するっていうのは、もちろん、そういう方もいらっしゃるでしょうけども、多くの人はやりづらいのではないでしょうか。あと、給与面でも保障がないと、暮らせないですしね。

アルパカは、少しおかしくないですか?

 突然ではありますが、アルパカのことです。

 まず、アルパカとは、動物のことです。毛モノですね。

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 おもに南米アンデス地方に生息するラクダ科動物・アルパカに注目が集まっている。女優・成海璃子と共演している化学メーカーのクラレ社のCMでその人気に火が付き、それまで一般への知名度が低かったアルパカへの注目度が上昇。

 これが、そのCMに出演なさっていた、動物にしてタレントのアルパカさんです。名前は存じませんが。こんなに真正面から写真に写っておられるのは、なんか親しみとおかしみを覚えますね。アルパカさんの真正面顔ってあんまり観たことないなぁと思いながら、ググッてみましたところ、結構、あるではないですか。

 それで、アルパカと一口に言っても、かなり容姿に個体差があることを発見しました。羊さんやラクダさんなど比較的近い系統の毛モノでは、こんなにぱっと見で個体差が判別できることってないような気がするのですが、気のせいかもしれません。

Alpacas

 この写真を見てください。先ほどのCMタレントの方とは、明らかに外観が違います。見分けられますね。全体に顔の周囲がすっきりとなさっています。

20061008_185650

 こちらのアルパカさんも、個性的ですね。少し髪がうっとおしくなったくらいの感じがまたこの方ののんびりした雰囲気をより醸し出しているように思われます。

 それに、全体として、全身のバランスが何かおかしいような感じもします。まぁ、じゃあ、おまえはどうなんだよ!と言われると、返す言葉もありませんけども。

 足もとのところも、ふとももがふさふさしていて、つま先はヒヅメなんですね。二つに割れておられますので、偶蹄目と言います。ヒツジ、ウシ、ブタ、ラクダなどが偶蹄目で、ヒヅメは偶数なのです。馬は奇蹄目ですね。ヒヅメは割れていません。

 ああ、首が長いんですね。で、つま先立ちです。膝上のところがふさふさ。

 なんとなく、少し髪が伸びたねって言いたくなるような様子です。2枚目の写真のアルパカさんは、散髪したばかりっていうことなんでしょうか。

 さて、動画でも見ることができます。物好きな方もいらっしゃるものですね。これで、アルパカさんが集団で行動なさるときの様子がよくわかります。また、やはり、集団に属しておられても個体が見分けられるほど、違いがあるのですね。へぇぇ。

 最後に、とっておきをどうぞ。これも、アルパカさんの集団行動ですが、何かどこかの国のマスゲームを思わせるようなところがあります。そして、出演者のみなさんはどなたも個性的。

 それにしても、アルパカさんたちの中では、白いのが標準色なのですね。だから、アルパカ社会においては、「なんで茶色なの?」や「なんで黒いの?」と聞かれることはあっても、「なんでそんなに白いの?」とは聞かれずに済みますね。まぁ、どうでもいいことですけどね。

鯛焼きの先祖は今川焼。変な進化。やっぱり、Changeですか?

 鯛を象った鯛焼きですが、死ぬほど好き!とかではありません。だいたい、私に「死ぬほど好き」という感情の区分がありません。すいません。そうですねぇ、おおよそ、「好ましい」と「おもしろい」「興味深い」などで表現するのが、もっともしっくりするような気がします。

 さて、それなのに、鯛焼きのことを取り上げるのか?と思われるかもしれませんが、まぁ、関心はあるわけです。なにゆえ、鯛の形にしなくてはならなかったのか。実際の形を見て、魚だとはわかっても本当に鯛として正しいのか(形が)などが気になります。

 ところで、おまえさん。今年は鯛焼きさんの生誕100年だそうですよ。知っていましたか?それで、先日、鯛焼き記事を発見したわけでした。2009年1月14日付産経新聞では、「たい焼き、泳ぎ続けて100年」だそうです。お疲れ様です(ここ)。

 それなのに、2009年1月27日付朝日新聞夕刊でも、同種の記事を発見したのでした(ここ)。こっちは、鯛のイラストの地図の上に各店の商品を写真で並べているのですけども、肝心の鯛焼きの写真が黒くなってしまい、画像が不明瞭なのが残念ですね。本当はカラー記事なので、余計に。

 これまで、漠然とではありますが、今川焼と鯛焼きとの差異について考えてまいりましたが、最近、鯛焼きの先祖が今川焼だということを知りました。そうだったんですね。ふ~ん。私は今川焼よりも鯛焼きのほうが好きですね。その形において。理由は、前後や左右がはっきりしているほうが好きだからです。食べるときに、どこにまず噛みつくかに迷わずに済みますからね。ちなみに、私の流儀は、頭を上、尾を下にして手でもち、頭から食べることです。なぜかと言えば、尻尾部分を食べて終了したいからです。なんとなく。

 産経新聞と朝日新聞が鯛焼きを巡ってどういう社説を展開なさるのかと少し緊張が走りましたが、杞憂でした。こういうことでは、そんなに敵対しなくてもいいんですかね?結構重要なことだと思うんですけど、鯛焼き生誕100年という節目ですのに。いや、無理やり敵対しなくてもいいんですが。

 産経新聞の一面コラム「産経抄」あたりでの口撃を期待しますが、無理かなぁ。

 今年は鯛焼きが誕生してから100年だそうである。本紙1月14日付でも取り上げた。本紙の立場は、「良識ある保守」である。鯛焼きにも保守本流の姿勢を堅持することを求めたい。いっぽう、朝日新聞も1月27日付にて取り上げている。先月(12月19日付)でも関連記事を読んだ。鯛焼きに対する姿勢において、朝日新聞は過激である。鯛焼きの皮は焼き色のついた昔ながらのものが基本であるのに、基本を踏まえない皮の色を奨励しているのだ。これでは、今の子どもたちが「鯛焼きは白くて焼き色がないもの」と誤った鯛焼き観をもってしまうことにつながる恐れがある。今すぐ朝日新聞の鯛焼き記事担当記者は、この点を反省し、新種の鯛焼きがあることを紹介するのは構わないが、鯛焼きの本流は小麦色であること、その他の変種に対しては「生存権」への配慮は必要であるが、鯛焼きとしてはあくまでも例外であると身の程をわきまえさせ、おおもとを誤ることがないように、報道の姿勢を正したい(え)。

 うーむ、いまいちですねぇ。やはり、例の欄の方のようには、うまく産経らしさが出せません。それに、産経記事でも鯛焼きの新種を喜々として紹介してくださっていますしね。

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 先月のうちにこんな記事もありましてよ。見出しは「カラフルたい焼きくん、人気上々 その秘密は粉にあり」です(ここ)。

 100年の月日を経て、鯛焼きも「このままじゃ、ダメだ。変わらなきゃ」と思ったのでしょうか。色や形、温度などさまざまなチェンジにチャレンジしておられます。感心です。

 まぁ、しかし、私としましては、皮の色なんて何だっていいじゃないか、という気がします。中身が大切だと言い切るほどには中身に自信がありませんし、「あんこが尻尾の先までギッシリ」という言葉が魅惑的だとも思いませんので、ちょっと歯切れが悪いですけども。尻尾はちょっとそっけないくらいが好みですね。

 外観だけにとらわれていると、中身が見えなくなってしまう、ということはあるかもしれません。あなたの鯛焼き選び、大丈夫ですか?

2009年1月28日 (水)

長年一生懸命低賃金労働をしてきた結果は、「貧しいおばあさん」

 2009年1月27日付日経新聞夕刊ですが、いい記事だと思います。が、内容は深刻だし重い内容です(ここ) 。

 見出しは「高齢女性 広がる生活難」、「目立つ独居 非正社員」「年金では暮らせぬ」です。記事は見出しのとおりの内容なのですが、長年一生懸命働いてこられたのにもかかわらず、それが低賃金だったり不安定雇用だったりして貯蓄もできずに年金が支給されても働かなければ暮らせないというのは、何と言ったらよいのでしょうね。働けるうちはずっと働くしかないのでしょうか。でも、もし、働けなくなったら、この方々はどうなるのでしょうか。こんなの、おかしくないでしょうか。いろいろと疑問がわきあがります。

 記事では、貧困研究で著名な岩田正美さんと、「高齢社会をよくする女性の会」代表の樋口恵子さんのコメントが紹介されています。岩田さんのご著書については、ここでも取り上げました。

 記者は、以前(ここ)紹介しましたが、「管理職でも短時間勤務」との記事を書かれた野村浩子さんでした。

 ちゃんと名前を記憶していましたよ。えらいぞ、私。今後も継続して注目しておきたいです。

 

2009年1月26日 (月)

医療現場でのワーク・ライフ・バランスへの取り組み。

 2009年1月25日付西日本新聞に、「【連載】活かす! ワークスタイル探訪<1>女性医師 育児とキャリア両立支援」というなかなかよい記事を見つけました(ここ)。

 医療現場において、ワーク・ライフ・バランスが実現していないために、主に、女性医師や女性看護師が妊娠・出産を機に仕事を継続できなくなってしまうという問題については、以前にも触れましたが(ここ)、その点について、的を得た論調になっています。これは、連載ですから、次回以降も期待して注目しておきたいと思います。

 以下は、全文ではなく、部分的に抜粋して、私の感想を書いています。上記リンクからぜひ全文をご覧ください。

 「『復帰するならフルタイムで戻れ、できないなら辞めろ』という世界」と同プロジェクトを担当する樗木教授。両立が困難なら大学病院を離れ、時間の融通が利く開業医院の非常勤医師になるか、あるいは辞めるかせざるを得ない。どんなに優秀な人材だろうと、そうなれば専門医認定や博士号取得など、キャリアアップへの道は遠のく。

 この「復帰するならフルタイム、できないなら辞める」という二者択一を放置してきたことが今の窮状を招いたということを、きちんと指摘しておられるところがいいですね。こういう変な踏み絵がおかしいということへの気づきがもっと広がるようにならないといけないですね。大学病院だけでなく、医療現場だけでなく、もっと広く社会全体に。

 同皮膚科の古江増隆教授は「病院内の一部には『甘いのでは』という反応もある」としながらも、「今うちの医局は6割が女性。勤務を柔軟にして助け合えるシステムにしないと、人がうまく回らない。今後、どの科も考えていかなくてはいけない問題」と受けとめる。

 この「甘いのでは」という反応をする方も、病院内だけではないと思います。ご自分ががんばってきたと思っている人ほど、他者にもそのガンバリズムを強要するようなところがあるのではないでしょうか。それ自体が弊害になっていることをどうすればうまく認識されるようになるかが気になります。まぁ、丁寧に説明し理解をもとめていく、というような地味な方法も必要である程度は有効なのかもしれませんけどね。それだと、時間がかかりますから。

 これまで仕事と生活の両立支援は、少子化対策や働く人への福利厚生という構図の中で描かれてきた。だが高齢社会で働き盛り世代が先細っていく今、社会は働き方の見直しを迫られている。画一的でなく、多様な個性を持った人材が「活きる」ワークスタイルとはどんなものなのか、模索している現場を探訪し、考えていきたい。

 この部分が最後ですが、連載ですから、今後が楽しみです。

 それから、下の部分のように、「ポイント」が解説されているところもよいと思います。家守千鶴子医師のコメントもよいですね。「『女性医師問題』ではなく『医師問題』」との指摘はすばらしい。このことが認識されないことが、WLBにしろ両立支援にしろ、支援対象を女性に限定し、女性労働者を雇うこと=面倒なこと、という構図につながってしまうと思うからです。ただ、この表現がどのくらい意図したように伝わるのかなという気もしますが。「長く働くことが偉い」という価値観があるところでは、ろくなことがなさそうな気がします。

 ■ワーク・ライフ・バランス ここがポイント

 ●脱・長時間労働目指せ

 ▼女性医師バンクのコーディネーター、福岡県医師会理事の家守千鶴子医師
 日本が世界でも最低レベルの医療費で、最高の医療を提供してきたひずみが出てきている。多くの病院が赤字に苦しみ、女性医師の働き方を支援する余裕がない。でも「女性医師問題」ではなく「医師問題」。根本には長時間労働の勤務実態があるからだ。関西のある病院が男性医師にアンケートを取り、「心配なこと」として1位が自分の健康、2位が医療ミスの不安、3位が家族という結果が出たそうだ。「長く働くことが偉い」という医療界の意識改革をしなくては、事態は改善しない。

 これまで女性医師バンクで、いったん現場を離れた100人の再就業支援をしたが、ブランクのこともあり、医師問題の根本解決にはなっていない。今病院に勤める「続けたいけど続けられない」という人たちが辞めずに済むような支援が必要だ。 (談

 苦情や批判だけでなく、よいと思った場合は、それもお伝えすることが大切かと思います。幸い、メールで送信できますから、さほど手間もかかりませんし。私はさっそく、この記事についてよかった&期待する旨、メールをしておきました。

 ★連載へのご意見・感想、ワーク・ライフ・バランスの先進的取り組みに関する情報をお寄せください。〒810‐8721(住所不要)。ファクスは092(711)6243、電子メールはここ 

2009年1月25日 (日)

ジューサーとのなれそめ。ヒバオイルのメーカーさん。

 ここに書きましたように、私は優秀なジューサーを所有しております。これは、通好みのものですが、ご参考までに具体的なメーカーさんもご紹介してみます。

 まず、野菜や果物をジュースにしておいしくいただくためには、「低速回転」であることが重要のようです。詳しい理由は、このメーカーさんのサイトなどで見てください(ここなど)。商品名は「マルチジューサー&クッカー ベジフル VEGEFULL」です。これでググると取扱いはあちこちであるようです。使用したことがないのですが、実は自家製パスタを作ったりもできる機能があるんですよ、奥さん。

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 見た目は、こんな感じです。私は、もう5年くらいは前になってしまいましたが、これの機能とデザインがリニューアルされる前のタイプのものを購入して使っていたのですが、上の写真の右側のモーター部分ではなく、左側の野菜や果物を入れて搾るパーツが一部分破損してしまったのでした。そこで、そのパーツだけを購入することができないかあちこちのメーカーさんに問い合わせをしたのですけども、たぶん、ちょうどリニューアル時期とも重なり、私が欲しいと思う部分だけを購入することは無理だと複数のところに言われたのでした。でも、諦めきれず(新たに買い直すには費用も高いし)、別の店舗に問い合わせたところ、「可能である」と返答をいただき、喜んでいたところ、数日して「間違いでした」と連絡があったのでした。がっかりしたのですが、そこのお店は「こちらの手違いなので、リニューアルしたタイプを丸ごとお送りします」と言って送ってきてくださったのでした。丸ごと、とはおっしゃいませんでしたが、まぁ、そういうことです。おまけに、古いタイプのものは引き取って持ち帰ってもくださいました。すごいと思いませんか。それで、「サービス」という概念をかみしめたのでした。つまり、次回以降にリピーターになってもらうためにすることとしてはあまりに気前がよいと思うのですけども、3年近く経った今でも私は感激と感謝の念を忘れてはいないわけです(普段は忘れているけど、ときどき思い出す、というくらいですが)。で、ここにも書いているのは、そのお店の方の判断に、やはり、今でもすばらしいと感謝しているからではあります。リニューアルのお陰で、ジューサーは使いやすくなりました。それも、すばらしい!で、そのお店の名は、ナチュラルハウスさんです。その頃は店舗でも、扱っておられたかと思います。今は知りませんが。

 私が使っているヒバオイルのメーカーさんは、ヒバ開発さんです(ここ)。オンラインショッピングがあるようです(ここ)。100mlを買いましたが、私が買ったのは一時的な催し物コーナーだったこともあるかと思いますが、遮光瓶ではなくプラスティックの容器に入っていました。値段はもう少し安かったような気もしますが、気のせいかもしれません。香りの好みや実際に使ってみて合うかどうかの問題もありますが、値段を考えると20mlよりは大きいほうがお得ではあります。が、店頭などで香りを確かめることができないところが不便ですね。ちょっとググると別のメーカーさんからもヒバ精油は販売されているようですから、店頭でも見つかるかもしれませんね。

 入浴剤として使う場合でも、お湯をためるときにでも数滴(1,2滴)入れればお風呂全体にすごく香りがたちますし、入っても十分な効果を感じますので、個袋包装の入浴剤などと比べてみても高くはないと思います。毎日使っても数か月はなくならないと思いますので。ついでに、この精油とエタノールを混ぜれば(1:9)芳香スプレーも作れるそうです。防虫・消臭・殺菌に使えるそうです。

 が、ここじゃないメーカーさんを見てみたら、かなり高額で販売されていたので、値段にも結構幅があるようです。

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 どうですか?使ってみたくなりましたか?

 私がよいと思ったものをただ説明しているだけのつもりでも、聞いた人はすごく欲しくなるらしいので、注意が必要です。って、こういう文章は最初に書くべきかもしれないですが。

2009年1月24日 (土)

人参林檎ジュースか、筋トレか、ヒバオイル湯か。

 どうしたわけか、疲れ気味なので、いつもより省エネモードで暮らしています。が、そのせいで、もしかしたら、疲れているかもしれません。つまり、使うべきエネルギーを出し惜しみしているせいでエネルギー循環がうまく行われなくなっており、不完全燃焼が一酸化炭素を出している、というか。意味がわかりにくいですね。使うべき器官を使わないことでむしろ疲れてしまうのではないか、という健康仮説があります。

 それで、昨日ですが、久々に自宅で人参林檎ジュースを作り、筋トレに行き、ヒバオイルを入れたお湯にゆっくりと使って眠ってみましたところ、今日は朝起きてみたら疲れていませんでした。すばらしい!で、明日の朝もそのように目覚めたいと思い、何がよかったのかを考えてみました。

 要素は3つあります。人参林檎ジュース、筋トレ、ヒバオイル湯です。

 人参林檎ジュースは、ミキサーではなくジューサーで作るもので、また、このジューサーがなかなかすごいものなので、大変すばらしいジュースができます。人参は洗って棒状に切り、林檎は芯をとる道具で芯を抜き棒状に切ります。いずれも皮はそのままです。これをジューサーに入れて押さえつければ、皮や繊維を取り去って果汁部分だけが容器に溜まります。

 できたジュースは、これがまたつくりたてがとても美味なんです。副作用として、よその野菜ジュースや林檎ジュースが飲めなくなります。不便です。一般に、よいものを知ってしまうというのは、ある意味リスクなのです。よいものを知る前にはなかなか戻りにくい、という意味で。収入が減ったのに贅沢な暮しを改めることができなくて破産してしまったりするのと、同様の危険がそこにはあると言えましょう。

 筋トレ。気温が低いこともあるのでしょうが、1週間くらい筋トレをしないと、肩が硬くなってくるのがわかるようになってしまいました。これも、リスクと言えばリスクですね。もしも、筋トレをすれば肩こりが軽減する、ということを知らないでいれば、あるいは、肩こりが少しは軽減するという身体感覚を持たなければ常に肩こりの状態に慣れてしまい、ものすごい肩こりのまま何年も暮らすことができます。これが、少し前までの私の肩の状態でした。昨日1週間ぶりに筋トレに行くと、やはり、少しいいのです。同時に、肩こりがひどくなっていたことがわかりました。

 ヒバオイルの湯。ふつうにお湯を溜めて、そこに青森産のヒバという針葉樹から採取したエッセンシャルオイルを数滴たらします。ヒバは非常に殺菌力の高い植物だそうです。ヒバの木で作ったまな板や風呂桶などは何年経っても少しもかびたりしないのだそうです。一般に、ヒノキ材で作られた風呂は贅沢なイメージがあり、温泉旅館などでもヒノキ風呂を売りにしているところがあります。が、実際はヒノキ材で作られた風呂は数年ですぐにダメになってしまうと聞きました。カビなどにあまり強くないから、だそうです。そんなわけで、ヒバオイルを入手して、お風呂にたらして浸かっていると、自分自身の殺菌にもなりそうで、あと、空気感染する冬の病気に対抗できそうな気もして、なかなかよろしいです。香り成分も私には好ましいもので、リラックスできます。

 青森ヒバについて、青森県木材利用推進協議会のサイトを見つけました(ここ)。

 以上、昨夜の健康維持活動というか、疲労回復活動における特記すべき事項なのですが、3つのうちどれがよかったのか、それとも、2つの組み合わせか、3つすべての相乗効果なのか、判然としません。が、要因を突き止めるよりも、少なくとも3つをすべてやれば、どれからかは効果が得られるかもしれないことが大切でしょう。

 したがって、今日も、筋トレに行き、人参林檎ジュースを飲み、あとは、寝る前にヒバオイル湯に浸かることが望まれます。

 疲れていることが疲れすぎになる前にわかるようになってしまったことが、すごいことです、私にとっては。レベルは低いですが、少しは前進しているわけです。匍匐前進みたいな感じですけど。

2009年1月23日 (金)

ワモンアザラシの子どもが保護されたそうです。

 1年ほど前に、うつぶせになっていたら、「ゴマちゃんみたいでかわいい~」と褒め(?)られたのを思い出しました。ゴマちゃんというのは、『少年アシベ』というコミックに出てくるゴマフアザラシの赤ちゃんなのですが、まぁ、アザラシですね。

 この写真とは少し違いますが、大差はないと思います。似ているのでしょうか。でも、「愛嬌たっぷり」ではないですねぇ。だけど、少し親しい生きもののような気はします。嬉しそうですね。

2009012300000013maipsociview000 ここより

 子どもは21日に岸壁にいるのが発見された。体長は約80センチ、体重約12キロ。丸々と太り、人間が近付くとヒレで胸をたたき愛嬌(あいきょう)たっぷり。

2009年1月20日 (火)

あの人の犬になりたい、ですか?

 「あなたの犬になりたい」と言われたら、どうしますか?私は…どうしよう。「せっかくですが、結構です」とかでしょうか。せっかくのお申し出なのに、失礼ですかね?「犬でないと、ダメですか?」と聞いてみる余地はあるかもしれませんね。別の動物だったら…どうしよう。たとえば、「あなたのねこになりたい」とか「あなたのプレーリードッグになりたい」とか。「あなたの金魚になりたい」とか「あなたのコオロギになりたい」とかだったら?

犬身

『犬身』(松浦 理英子著、2007年刊)

 本書は、「あの人の犬になりたい」と願った人間の女性が犬になって、その「あの人」にかわいがられるという話なのでした。性別の違和を無くすために、身体のほうを外科的・内分泌的に変化させることで緩和させようとする方々、つまり、性同一性障害と呼ばれる状態にたとえて、自分は内面は犬なのに外観は人間である違和を種同一性障害だというこの女性。最初は人間の姿だった女性が姿も犬になっていくちょっと変った設定のストーリーなのです。が、犬になりたい気持ちが自然で、私には「そうか、犬になりたいんだね」と自然な感じに思えたのでした。私は今までのところ、自分が犬になりたいとは思ったことがないのですが。でも、そういう人もいるかもしれないし、可能なら、なってもいいんじゃないか、と思うんです。

 本書の書評は刊行されてまもなくいくつか読んでいたので、人間が犬になるストーリーだということはわかっていました。それで、かなり初期に犬になって、そこから始まるのかとなんとなく思っていたのですが、実際には違っていました。単行本で505頁もある分厚い作品なのですけども、そのうちの130頁くらいは犬のフサになる前、つまり、人間の房恵としての生活が描写されているのでした。4分の1くらいなので、結構な割合に思えます。ここで、房恵がどのくらい犬が好きで、さらに、好きなだけでなく犬になってしまいたいと思う心情が丁寧に描かれているので、読者もだんだん「犬になりたいのも無理はない」と説得されていくのでした。少なくとも、私には、この人は犬になるのが自然である、と思えました。

 犬になった辺りから、本格的にストーリーが展開されるとも言えるかもしれません。フサがもらわれていった先の人間の女性である玉石梓について、これまで知らなかったことが明らかになってくるばかりでなく、それがこれ以降の展開に大きな意味をもつものだからです。

 房恵が犬になる契約を交わしたとき、その契約には、房恵が犬のフサとして梓と幸せな犬生を送ることができると約束されていたはずでした。大好きな人間の梓と一緒にいられるだけで幸せである、あるいは、人間であったなら実現しないようなつながりを持つことができたのは犬になったからである、と言えるかもしれませんが、フサは犬になったばかりに、それも、人間の知性をもったままの「化け犬」になったために、知らなくてもよかったり目撃しなくてもよいことまで知ることになります。それを幸せと見なすのか、見なさないのか。それは、読者の幸福観にかかわることかと思います。

 他の人はどうだか知りませんが、本書を読みながら、私は犬として人間を心配したりするような経験を疑似的にしたような気がします。これは、人間として心配するよりも、大変な側面があります。人間なら、具体的になんとかすることもできるかもしれないのに、犬の身では近くに居て案じることしかできないからです。あ、観るだけで和ませたりすることはできるかもしれませんけども。本当の犬ならいいけど、人間の知性を持ちつつ犬になってしまうと、心配できるのにできることは何もない、という苦境に立たされます。

 著者が意図したドッグセクシュアル(好きな人間に犬を可愛がるように可愛がってもらえば、天国にいるような心地になるっていうセクシュアリティ)(82頁)を考えるために、別のセクシュアリティにかかわる問題もかなり正面から取り上げており、重いテーマでした。が、そういう重いことも含めて非常に興味深かったです。

 全体を通して、犬のかわいらしさに関する表現がとてもよかったです。犬、いいです。ただ、常に一緒に居てくれていつも心配そうに眺めてくれる生き物は、ありがたいけど、私だったらちょっとプレッシャーです。だって、心配かけないように努力するにも限界がありますからね。

 「あなたの犬になりたい」と言われたら…という問いに戻って

 本書を読了しても、やはり、私は自分が犬になりたいとは思いませんけども、でも、「犬になって好きな人に犬としてかわいがられたい」という気持ちはかなりの程度理解できたように思いました。たとえば、誰かが私にそういう相談をしてきたら、「それもいいね」と言えるような気がします。

 犬プロポーズへの返答は…「私の犬にならなくていいので、ときどき、犬として遊んでください」かな。でも、「犬だけじゃなくて、ときどきはねこにもなってねことして遊んだり、プレーリーとして遊んだりもしてくださるともっといいです。」ですかね。私は自分が犬になったりは特にしたくありませんが。でも、この人が人間じゃなかったらいいのに…と思ったことはありますねぇ。変なの。

2009年1月18日 (日)

プリンセスにならなくてはいけないの?

 先月と今月はなかなか回数を行けていない筋トレですが、理由はそれだけではないかもしれません。そもそもこの施設の設置目的は「筋肉を増やして健康に」という程度のものだと思っていた私でしたが、それはできるだけ趣味の違う情報に気がつかないようにしていただけなのだと気がついてしまいました。

 普段の使用だけでなく、より効果を高めたり実感できるような工夫の1つだと思うのですが、ときどき不思議なキャンペーンが行われています。10月頃から少し前までは、「筋トレ祭り」なるものが行われていました。これは、現在10種類ほどあるマシンの使い方を再度見直し、正しい使用法を実践することで効果を引き出そうという趣旨だったと思います。名前に疑問を感じつつも趣旨は納得できるものでした。で、毎週1つ決まったマシンを使っているとスタッフの方が丁寧に見てくれてアドバイスをくれうまく使えているとスタンプを押すというようなことだったのです。それで、いまいちよくわかっていなかったものについても、再確認することができ、なかなかよい企画だと思いました。

 今月から始まったキャンペーンなのですが、その名も「カーブスプリンセス」です。なんだか、憂鬱な気分になってしまいます。趣旨は、今年から筋トレだけでなく、食事の摂取についてまでアドバイスをくださることに決定したそうで、その先駆けとして、筋トレに通う回数だけでなく食事面での目標をかかせて2ヶ月後に目標を達成するよう、施設の壁に貼り出すようなことのようです。

 しかし、なにゆえ、それにプリンセスという名をつけたのでしょうか。それが気になっています。それから、私のほかの利用者の方々はプリンセスになりたいのだろうか、ということも気になります。なにしろ、年代的にも、その他の要素をとってみても、どんなにひいき目に眺めても、私の脳内イメージにおけるプリンセスとは全く違う生きものだからです。もちろん、私もそうですが。

 そういうわけで、なかなか通えない最近ではありますが、貴重な機会に考えていることと言えば、「この人たちは、プリンセスになりたいのだろうか」です。眺めているだけではわからないのですが、ちょっと聞きづらい。まぁ、ひとさまのことはいいです。目指しておられるのなら、それを達成してください。

 「理想の自分に近づいていますか」とも毎月問われますが、これも私にとっては苦難の質問です。「理想の自分」とか言われても何のことだかわからない。どうもこのノリについていけません。参加しない人には、参加を強要しないことを祈りますが、どうなんだろう。継続的に通っているだけでもえらいのに、さらに、筋肉のことを考えろだの、プリンセスになれだのと言われると、通って行くだけの気力も失いそうで心配です。

 プリンセス問題に悩ましいこの頃ですが、以前タイトルを見て、読みたいと思いつつそのままになっていた本を思い出しました。

クララは歩かなくてはいけないの?―少女小説にみる死と障害と治癒

『クララは歩かなくてはいけないの?―少女小説にみる死と障害と治癒』(ロイス キース (著), Lois Keith (原著), 藤田 真利子 (翻訳)、2003年)

 これは、原題を『Take Up Thy Bed and Walk by Lois Keith』と言うのですが、邦題が秀逸だと思います。これで、ある程度は内容を想像することができるわけですし、この問いかけが今の私の気分にピッタリなのでした。

 著者は、お子さんが小さいときに事故に遭って、ご自身も車椅子で生活されている方なのでした。それで、特に不自由は感じておられないのだそうです。

 内容は、サブタイトルにあるように、少女小説で扱われる「死」や「障害」について書かれた8本の童話を取り上げ、それを克服すべきものとして描かれていることに批判的に書かれています。

 ……。ただ一つ、確実なことがあり。物語が望み通りのハッピーエンドを迎えるために、それぞれの主人公たちは何かを学ばなければならない。我々読者は、それぞれの主人公が学んだ教訓、キリスト教的教えを理解する必要があるのだ。

 いずれにせよこの治癒は物語の結末の中心となり、期待も高いため、私や何世代にもわたる読者たちのことに気付かなくても、直感は積み重ねられ、障害についての次のような概念は一生続く。(1)障害を負うことには、いいことは何もない。(2)障害者の人々は、女性が常に身につけなくてはならない、忍耐、明るさ、何ごとも精一杯やることなどの従順な行動と同じ性質のものを身につけなくてはならない。(3)障害は悪い行いのため、邪悪な考えのため、十分によい人ではないための罰である可能性がある。(4)障害者は罰せられるより哀れみを受けるべき存在ではあるが、決して受け入れられることはない。(5)もし治ることを望み、自分自身を十分に愛することができ(ただし、他人を愛するよりも愛してはいけない)、神を信じれば治癒可能である。

 この信念は強固なものだったし、今でもそうだ。

 これらの物語が描かれたころから大きく変化してきた女性に関する概念とは違って、障害と障害者に関する社会の概念は、ヴィクトリア朝時代から大して変わってはいない。障害は、障害者自身と、おそらく障害者と一緒に働いたり、いずれかの分野の「専門家」として生計を立てている一部の人たちを除いては、誰にとっても常にささいな問題なのだ。障害者が直面する社会的不平等を見ようとするのではなく、障害を医学的に「何か『悪い』ところのある人」としてとらえようとする傾向がいまだにある。子ども向けの本の中で作家たちが書いている人物の性格と挑戦は文学者と普通の読者の両者に多大なる興味を引き起こしはするが、長外への関心は重要ではなく、「専門家」だけのものなのだ。大部分が隠されたままになっていたのは、おそらくそのためなのだろう。(22-23頁)

 クララは『ハイジ』の登場人物で、日本ではアニメ化もされて放送されていましたから、多くの人は知っている話だと思います。アニメではアルプスの山小屋で暮らすハイジの話でしたが、原作は読んだことないです。『若草物語』もアニメ放送をしていた記憶がありますし、これは何度も映画化されてもいます。四姉妹の物語。この2つをかろうじて知っている程度でほかの少女小説を知らないのでした。少女だったときから、あんまりこの手のストーリーを好ましいと思わなかったからかもしれませんし、単なる無知・無教養なのかもしれないのですけども。

 批判対象である元の物語を知らないので、本書を読んでも理解できる部分は限定されていると思います。でも、書かれている部分だけを見てみても、著者が言わんとしていることはわかるような気がしました。「障害」がそれまでの行いの罰であり努力や善行によって克服されなければならないものだという前提って、現在でもあるような気がしますね。日本語では「因果応報」みたいな言葉もありますし。

 でも、「障害」って治すべきものなんでしょうか。もし治すべきだとしたら、どのように?努力すれば治るものなのかどうかもよくわからないのですが。

 諸外国の事情は知りませんし、国内の状況も少し知りうるくらいなのですが、ノーマライゼーションの問題は必ずしも障害児本人にとってはありがたくないものであると聞いたことがあります。その方はご兄弟が知的障害児であり、ご両親は普通学校へ通わせようとなさったそうです。が、障害児が自分を変更し健常児に合わせることで一緒に学ぶことになるに過ぎない普通学校での生活は、その方にとっては非常に負担であったらしく、不登校になってしまっただけでなく、より深刻な症状を抱えることになってしまったというのでした。

 ノーマライゼーションが、障害児が健常者に合わせて無理をするだけのことをいうのだとしたら、いっそ障害児だけの障害児に合わせた設備やカリキュラムで暮らしたほうがずっとマシなのかもしれません。普通学校が障害児を無理なく受け入れられるように変わらないままで、障害児もいることが、何か親や学校にとって正しいことをしているという満足に終わっているような気がしました。うまくいっている事例も当然あるのでしょうけども、その中に、問題が発覚していないだけ、のこともあるような気がして、気になります。

 これは、障害者問題だけでなく、他のところにも見られることのような気がします。たとえば、働き方。家事をすべて負担してくれる女性がいることを前提に会社に尽くすことだけを考えた長時間労働の職場環境を変えずに、そんな女性がいない労働者(=女性)を受け入れてみたものの、女性が無理やり男性並みに働くことをしていてやっと成立するような世界を継続して、でも、もう無理だということになってきた、など現在の日本のあらゆる状況にもあてはまるような気がします。

 プリンセス問題にもどって…

 もし、私を除くみなさんがプリンセスを目指しているのだとしたら、私はおばさんの仲間にも入れないかもしれません。が、それは仕方がない。カーブス発祥の地アメリカでも女性たちはプリンセスを目指したりするのでしょうか。現在世界中に広がっているわけですけども、他の国でも、いい歳をした女性たちはプリンセスを目指すものとしておられるのでしょうか。気になります。

 プリンセスを理想の自分と思える女性がいるとしても、そうでない人が人間として、あるいは、女性として存在していてもよいのではないでしょうか。そう、プリンセスにはならなくてもよいのです。プリンくらいにはなれるかもしれませんが、いや、プリンにもなれないかもしれません。どちらかと言えば、私は餅なのです。シラクどんとそこのところが似ているような気がします。そんなわけで、より一層親近感を持っているのでした。なんの話だ。

2009年1月15日 (木)

父親ハンドブック、なかなかよいです。

 東京都福祉保健局(少子社会対策部 計画課 子ども家庭支援係)が『父親ハンドブック』というのを出しています。冊子として購入することもできますが(150円)、PDFで公開もされています(ここ)。

父親ハンドブックここにも紹介されています。

役所に妊娠届けを出すと、妻には母子手帳があるのに……
 数年前、妻が妊娠したことを役所に届け出ると、母親となる妻には「母子手帳」が手渡されたが、父親となる僕には何もなかった……。父親の育児参加が声高に叫ばれる今、これでは育児参加どころか父親としての自覚すら芽生えないのではないか?

 が、値段が間違っています。1冊150円が正しいです。

 全体を眺めてみましたが、なかなか、おもしろいです。父親になる可能性のある方やすでになってはみたが初学者の方向けにお薦めです。理由はいくつかあるのですけども、一貫して「育児をする男性向け」になっていることです。これはすごいことです。

 本文5頁の「パパに注文したいこと」で同数1位だった「自分のことは自分で・生活態度に気をつけてほしい(早起きなど)」に感心しました。親に注意されているみたいな感じで。12ー18頁の「子どもカレンダー」もとてもよろしい。具体的には、「夫・父親の心得」部分です。

 本文26頁(漫画の途中)がなかなか味わい深いです。「いいかえしたらダメです。とにかく全部うなずいて話を聞いてあげたほうがいいですよ」という先輩父のアドバイスがおもしろかったです。参考になりますねぇ。(本文1-32頁はここ)。

 私がもっとも「本当に男性向けに書かれているな」と思ったのは、次の部分。「お風呂に入れる」(54-55頁、サムネイル7-8)です。何がかというと、赤ちゃんを風呂に入れるときの手順が説明してあるのですが、「1から4は、先にお湯に入れて→ 1  → 2  → 3 →上がり湯をかけるという方法でもよい」と書いてあります。ここですね。ちょっと笑ってしまいました(本文48-64はここ)。

 そんなこんなで、あれやこれやで困ったときの連絡先リストなどもあり、本当に有用ですのに、この価格。お買い得です。冊子でなければ、PDFは無料ですしね。

2009年1月14日 (水)

富士山、見えました。

 今日はちょっと用事があって、新宿に行きました。よく晴れて風もなかったので、暖かめに感じました。

 少し高いところにのぼったら、富士山が見えましたよ。

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父親のワーク・ライフ・バランス応援サイト

 2月9日(月)内閣府主催「共同参画フォーラム」については、勝間さんのご講演を含むのでここに乗せました。

 別件なのですが、同じ場所で2月4日(水)には、「父親の仕事と子育て応援シンポジウム~ワーク・ライフ・バランス(WLB)支援は、企業と社会の明日への投資~」というのがあります。詳細はここ。今年度の厚生労働省委託事業なのだそうです。

 この情報は、「父親のWLB応援サイト」で見つけました。サイトはここです。

 無料でくださるらしいハンドブック↓が気になりますね。

企業が「男性の子育て」を支援することの意義やメリット、具体的な取り組みについて考えるためのシンポジウムを開催いたします。
 父親のワーク・ライフ・バランス(WLB)支援について、企業の立場、職場のマネジャーの立場、個人の立場から、参加者の皆さまと一緒に考えていきたいと思います。

開催日時 2009年2月4日(水)13:30~16:30 (開場13:10)
会 場 東京ウィメンズプラザ
定 員 246名
対象者 ・企業の「経営者」、「人事担当」、「管理職」
・労働組合、労働者代表、自治体担当者
・子育て中のパパ・ママ、これから子供を持つパパ・ママ 
参加料 無料
「父親のワーク・ライフ・バランス」ハンドブックを無料で配布いたします。
プログラムと出演者 <基調講演> 13:35~14:05
「なぜ、企業による男性社員の子育て支援が必要か (意義とメリット)」 
  佐藤博樹氏 (東京大学社会科学研究所 教授)
<第 I 部> 14:05~15:10 パネルディスカッション①
「男性社員の子育て支援をどう進めるか」 
  コーディネーター: 
  佐藤博樹氏 (東京大学社会科学研究所 教授) 
  パネリスト:
  吉川千秋氏 (株式会社東芝)
  小林留美氏 (株式会社日立テクニカルコミュニケーションズ)
  小島  泰氏 (JEC連合 JEC総研社会対策局長)
  定塚由美子氏 (厚生労働省雇用均等・児童家庭局職業家庭両立課長)
<第 II 部> 15:20~16:30 パネルディスカッション② 
「子育てに積極的に関わる男性社員やその上司に聞く“両立の秘訣”」
  コーディネーター: 
  安藤哲也氏 (NPO法人ファザーリング・ジャパン 代表理事)
  小室淑恵氏 (株式会社ワーク・ライフバランス 代表取締役社長)
  パネリスト:
  武田圭三氏 (富士ゼロックス株式会社)
  石井  一氏 (共同印刷株式会社)
  高橋秀和氏 (花王株式会社)
  岩渕知浩氏 (株式会社NTTドコモ)

 詳細はここ

渋谷区周辺のカツマーのみなさんへ。

 詳細はここ

 来月、内閣府主催の「共同参画フォーラム」というのがあります。講演者は勝間さんほかのみなさんです。

「共同参画フォーラム2009~ワーク・ライフ・バランスと男女共同参画~」の開催について

1 日時:平成21年2月9日(月)  午後2時00分から午後4時30分まで

2 場所:東京ウィメンズプラザ ホール(案内図はこちら)
      東京都渋谷区神宮前5-53-67
      最寄駅:地下鉄銀座線・半蔵門線・千代田線 表参道駅下車徒歩7分

3 主な内容
  ・基調講演
   「福利厚生ではなく、競争力になるワーク・ライフ・バランスの進め方」
  講師:勝間 和代氏(経済評論家、公認会計士、男女共同参画会議議員)

  ・男女共同参画シンボルマーク公開選考会

  ・トークセッション
   「育休パパの子育て体験記」
  ゲスト:渥美 由喜氏(株式会社富士通総研主任研究員) 
       西迫  博氏(テンプスタッフ株式会社人事部付) 
       浜田 敬子氏(アエラ副編集長)

4 申し込み要領

 詳細はここ

2009年1月13日 (火)

毎年反省するのですけど。

 今日はひとつの仕事の区切りでした。毎年反省するのですけども、それが翌年において必ずしも十分に活かされていないと感じます。もちろん、反省した点については違うやり方を試みてみているのですが、そうすると、今度はそれに対して新たな反省すべきことが出てくることになるわけです。

 反省スパイラルです。今年の反省は、昨年の反省を活かすべく、「ゆっくり丁寧に」でしたが、「もう少しテンポよく進めてもよいかも」という感想をもらったのでした。そうか、と思うとともに、一応、「ゆっくり丁寧に」は遂行されていたことを知るのでした。あとは、「決められた回数を欠かさずに」、でしたが、それについても、達成されました。一般には当たり前のことですけども。努力の結果、行きすぎがあり、行かなくてもいいときにまで出かけたりもしましたが、これも、昨年の反省を活かした(?)結果ではあります。

 来年は「過不足なく」でしょうか。これが一番難しいです。

 よかったことは、多少なりともこれまで考えない視点で何かを考えることができたと言ってもらえることでしょうか。それの理由は、私の関与というよりは、彼ら彼女らの受信能力の高さと真摯な姿勢によるものと思ってはいるのですが、まぁ、そういう場所に立ち会えたという点では、私の喜びになりうるわけで、少しは意味があったかなと思えるのです。とくに、態度に出すべきではありませんが、ちょっと苦手だと思っていた人からの私に対する態度について「八当たりだった」と表明されたことは、かなり嬉しかったですし、ほっとしました。私でなくとも、ああいう態度を取ることは彼を取り巻く人間関係において、関係の悪化を招くことはあってもよいことにはならないと思っていて、私とはかかわらなくなった後やもっと先々で、よくないことにならないといいがと案じていたからでした。八当たりだということも、私のほうは先にわかっていたわけですけども。

 そんなこんなで、しなくてもよい心配までしたり、業務範囲外のことまで気にかけたりしてしまうのですが、習性なんでしょうねぇ。当然、いいこともあるから、この習性を継続しているわけなのです。いいことは何かというと、そうですねぇ、常に楽しいわけではないのですけど、やはり、いろいろな生き物を観察してあれこれと考えてみることが好きなんじゃないでしょうか、この人は。

 どういう仕事をしていても、結局、観察しつつそのしくみを理解したいと思って何かをしているみたいです。仕事じゃなくても、か。

2009年1月12日 (月)

長ネギ、毎日1本。

 以前から、長ネギのある部分については疑問を持っていました。ここです。

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 この部分、どうすればよいのか、よくわかりません。それから、一番外側の皮、これは食べなければならないのでしょうか。これについては、なんとなく薄く疑問を感じつつも、そのままにしてきました。疑問は、この皮は食べなくてもいいのではないか、というものです。つまり、洗った段階で捨ててしまってはどうかということなのでした。理由は簡単で、この皮があることによって、中身の柔らかさを損なっているような気がずっとしていたからです。

 そこで、少し前に、思い切って、外側の皮を捨てる決意をしました。結果は、捨てたほうが残りをおいしくいただけるという発見でした。もっと早く実行すればよかったです。

 で、冒頭の緑色の部分ですが、全部を刻んで白い部分と一緒に使ったことも当然ありました。が、捨ててもいいのではないか、と思い、捨てることにしました。煮てみても、いまひとつ、納得がいかないからです。

 そのようにして、長年の疑問は、捨てるという決断で解消したかにみえましたが、こういう新聞記事を見つけてしまったのです。それは、2009年1月8日付朝日新聞のものです(ここ)。チンパンジーさんたちが風邪予防に長ネギを召し上がっているという情報でした。写真で見る限り、生のままで食べておられるようです。緑色の部分も丸かじりですね。おそらく、白い部分の一番外側の皮も丸ごとなのでしょう。生なのに、からくないのでしょうか。大好物のようです。おいしそうに見えます。ちょっと間違えると真似してみたくなりますね。

 発情期にはオスがメスに差し上げるそうです。気をひくために。発情期のオスに長ネギをいただいたら、メスと見なされたということでしょうか。光栄ですね。お気持ちだけいただくほかに、できることが思い浮かびませんけども。

 毎朝、召し上がっているお陰で、風邪をひかなくなったそうです。すごい薬効ですね。有効成分は、ネギ類に含まれるアリシンだそうです。これは、人間に効果があることから、チンパンジーさん方にも効くのではと試されたそうです。したがって、人間にも効果があるに違いありません。が、毎朝、生で丸ごと食べるのは、むずかしいのではないかと思われます。

 それでも、風邪くらいならまぁいいとしても、インフルエンザなどにかからないためにも、ネギからアリシンを摂取すべきではないかと思います。白い部分の中心などに多く含まれているとよいのですが(私はそこしか食べたくないから)。

 人間やチンパンジーは積極的に摂取すべきネギですが、ねこや犬のみなさんは食べてはいけません。たしか、玉ねぎ中毒とかいうのがあったはず。ニンニク、ニラなどとともに、食べると溶血性貧血を起こして死ぬ危険があります。生でも加熱しても同じだそうです。危険です。ウサギも同じ症状を起こすらしいですね。くれぐれもお気をつけください。

 長ネギは、買い物してから持ち帰るときにも注意が必要です。買い物袋に入りにくいからです。こないだも、帰りに寄り道したら袋から落ちてしまったので、手に持って帰宅しました。最初からそのまま掴んで持ち帰ったほうがいいかもしれません。今日はそうしました。

 長ネギについては、上に書いたことくらいしか、私は思いつきませんでしたが、長ネギを医者と捉え、その長ネギが恋に落ちた話を書かれた方がおられます。超短編ですが、実は長ネギを使ったレシピの前座のような扱いみたいです(ここ)。

 長ネギが医者で、恋愛相手とカフェなどで楽しげに過ごされているなんて、これまで考えたこともありませんでした。想像力において、敗北ですね。

 そして、レシピはここです。ここでは、外側の皮も緑色の部分も惜しげもなく捨てておられます。それでよいのですね、人間としては。念のために、今日の職場の隣の席の方にも確認しました。下仁田ネギは全体を食べるが、長ネギは捨てるそうです。

 長ネギを毎日真面目に食べることが推奨されれば、風邪ばかりかインフルエンザ、そして、発生するかもしれない新型インフルエンザを予防し、もしも発生したとしてもパンデミック(爆発的感染拡大)は防げるかもしれません。人口密集地に生きていて、感度が高い方(私も含まれます)は、長ネギです。気をつけて、3月になるくらいまでは油断せずに暮らしたいものです。

樋口直哉という人。

星空の下のひなた。

『星空の下のひなた。』(樋口直哉著、2008年11月刊)

 とあるフリーペーパーの類を読んでいたら、印象的なフレーズを書く人を発見しました。それが、樋口直哉という若い作家だと知って、最新刊を読んでみたら、ねこさんが出てくる話でした。それも、ちょっと不思議な。最近、こういう話にちょっと縁があるみたいです。ひなたというのは、そのねこさんの名前なのです。

 この作品は、主人公である29歳の男性の現在と、中学生の頃の記憶とが交錯しながら展開する話です。ひなたというねこさんは、その中学生の頃に出会い、15年後である現在にも登場するのでした。

 彼は中学生のときも現在も、好きな相手にはすでに決まった相手がいるのでした。一般的な感覚では、彼の成就することのない思いに同情するのかもしれません。だけど、もしかすると、彼はその鋭い嗅覚で、もともと成就しない相手を見つけ出しているのではないか。うまくいかないことを選択しているのではないか。そういう気もします。なぜか?それはわかりませんが、うまくいかないことが、彼の望みだからではないでしょうか。その理由ですか?もともと恋愛関係に対して、ペシミスティックなんじゃないでしょうか。で、その自己概念を守ることのほうが、自分の世界から出ていくよりも、楽だからではないかという気がします。なぜかといえば、知っている世界のほうが、知らない世界よりも安心だからです。ただ、すでに知っている、経験しているという点においてのみ、馴染みがあるだけだとしても。

 本書ではなく、この樋口さんを発見したフリーペーパーに書かれていた連載についても、少し書いておきます。

 本とも 1月号

 徳間書店さんが出されている『本とも』という冊子です。写真は2009年1月号ですが、私が見たのは2月号。128頁もあるので結構な量ですね。サイズはA5。ここに、樋口さんは「くもりガラス越しのオレンジ」という作品を載せています。24頁ほどの短編なのですが、私が気になった部分を抜粋しておきます。この部分によって、私はこの人はどんな人なんだろうと気になり、別の作品を読んでみようという気になったわけで、インパクトがあったわけです。

「あなたが好きな人ってどんなタイプの女の子なのかしら。理想の彼女に求めるものって何?」

 僕は返事に窮してしまった。

「何だろう……?君は彼氏に何を求めるの?」

「わたし?わたしは……」と武藤さんは少し考え込むような仕草をしてから「そうね。条件は二つかな。その人といるといつも一人でいるときみたいに自由な気持ちにさせてくれること。二つ目はわたしを一人でいるときみたいな寂しい気持ちにさせない人」

2009年1月11日 (日)

「貧困ライン」の設定をするにも、データなし。

 ダイヤモンドオンラインの連載で「辻広雅文 プリズム+one」というのがあるのですが、【第58回】 2009年01月08日で「自民党と民主党は“貧困ライン”を設定し、貧困撲滅を政権マニフェストに掲げよ」(ここ)というのを見つけました。辻広雅文さんは、ダイヤモンド社論説委員だそうです。

 日本では貧困の実態を統計的に把握できていないことを批判なさっています。が、これは、【第4回】 2007年11月28日の段階で「貧困をイデオロギー問題として捉えた日本の不幸」(ここ)として書かれていました。

 実態は、ほとんど何も分かっていない。

 最大の原因は、日本政府が1966年に貧困層の調査を打ち切り、再開していないことにある。議論の土台となるデータがないのだ。

 政府、というより私たち日本人全員が、戦後の困窮期を抜け、高度経済成長を経て、豊かな社会実現した自負からか、もはや貧困はないものとしたのである。

現代の貧困―ワーキングプア/ホームレス/生活保護 (ちくま新書)

『現代の貧困―ワーキングプア/ホームレス/生活保護』(岩田正美著、2007年)

 辻広さんの第4回でも紹介されていますが、『現代の貧困』、いいです。2007年に読んだのでもうだいぶ時間が経って記憶が定かではありませんが、最初に、「格差」と「貧困」の違いについて書かれてありました(と思います)。「格差」は価値中立な言葉であり、つまり、「格差」があるとかないとかは単に状態を示しているだけなのですが、「貧困」という言葉はそれ自体に価値判断を含む言葉であり、ある状態を「貧困」であると言うことは同時に、それはあってはならない状態だと言ったことになる、というようなことをおっしゃっていたと思います。

 先に書いた辻広さんの連載では、【第56回】 2008年12月18日「“派遣切り”の加速は、企業の本質を理解できない政府の自業自得だ」(ここ)でも、政府と企業経営者を批判されています。制度を作っても守らない企業に対して、これまでそれを守らせるための努力をしてこなかったことが、守らなくてもよいという態度を作ってしまったのですね。

 【第54回】 2008年12月04日「「派遣切り」は止められるのか ~雇用不安の深層を湯浅誠氏(NPO自立生活サポートセンター・もやい事務局長)に聞く」(ここ)では、「年越し派遣村」の村長をなさっていた湯浅さんにインタビューをなさっていました。

 非正規を軽視することで正規社員もいずれ同じような道をたどるようになることや、不安定雇用者が増えることで社会不安が増すこと、結局社会保障費が増えるしかないことなど、誰にでも簡単にわかりそうなものですが、そうでもないのでしょうか。

 ここにきて、7年ぶりのワークシェアリング議論が春闘の議題になりそうだそうです。経営側は都合よいのでしょうし、組合側は正規社員の立場に立ては賃下げですから、反対するでしょうねぇ。組合が歴史的に正規社員のことばかり考えてきたことも、こんなことになった理由の1つではあると思います。正規だけで組合を作って非正規を排除してきた、そのツケを払うのは非正規も一緒なんですね。いいことはないが、嫌なことは一緒に、っていうことなんでしょうか。こういうのって、「身分」という言葉がしっくりするような気がします。

2009年1月10日 (土)

わさお。秋田犬だそうです。

 今日、久々にメールをくれた方が、教えてくれました。「ぶさかわ犬」として一部で流行っているらしいです。名前はわさお。秋田犬だそうですが、ちょっとそうは見えませんね。

疲れているみたいです。

 なぜだかわかりませんが、すでに疲れています。今週は特別ハードでもなかったのに。理由がよくわかりません。低気圧のせいかと思ったのですが、その前からですから。今日は一日眠っていましたが、それはそれで結構体力を使いますね。ねこさんじゃないので、あんまり眠ってばかりでも、より消耗するのかもしれません。

2009年1月 9日 (金)

今日の収穫。

 ここに書きましたように、大人気だったカレンダーですが、今日、お礼にと紅茶をいただきました。2種類8パックです。miauleuseさん、シラクどん、どうもありがとうございます。これをおすそ分けしたいのですが、写真だけじゃ仕方ないし…。どうすれば。

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フレクセキュリティ、あるいは、フレクシキュリティ。

 朝日新聞2009年1月5日付で「〈連載―世界変動〉利益追求 立ち往生」(ここ)が始まったそうです。ここに、「フレクセキュリティ」の語が登場しています。これは、2009年1月7日(ここ)に書いていました「flexicurity」と同じ概念のようです。読み方が違いますが。いずれも、flexibilityとsecurityを合わせた造語です。

 ついでに、2兆円の定額給付金をどうするか。いまだに、決まりませんが、2009年1月8日付読売新聞にも「給付金の2兆円 何できる」という記事を見つけました(ここ)。待機児童を解消できそうだそうです。ひとり12,000円でできることは非常に限られていますが、まとまるとかなりなことができそうです。まぁ、当たり前ですが。ひとりではできないことをたくさんでできるように、集金しているわけですから。それが税金というものだと思っていましたが、そうでもないらしいですね。

2009年1月 8日 (木)

同居パートナーの家事。

 同居パートナーの家事に関する意識調査結果を見つけました(ここ)。

 最近はお正月でも休まずに営業するお店が増えたが、年中無休と言えば「家事」もそのひとつ。アイシェアは、20代から40代を中心とするネットユーザー男女396名を対象に「家事」に関する意識調査を実施した。調査期間は2008年12月10日~12日。

 調査結果によると、「料理が得意か」という質問に対し、「どちらかといえば(22.5%)」をあわせて「得意」としたのは全体の31.8%。性別は男性30.5%、女性は33.3%となり、男女差はそれほど大きくなかった。同じように「掃除が得意か」を聞いたところ、「どちらかといえば(17.7%)」を含めて「得意」としたのは22.7%。性別では男性が25.2%、女性が19.9%となり、掃除に関しては男性のほうが得意だと思っている人が多いという結果となった。

 家事への要求水準の差が、男女にあるように思いますねぇ。

 自由回答でその理由を見ると、「すべて(40代男性)」、「なんにもできない(30代女性)」、「人任せ(40代女性)」、「手抜きしている(20代男性)」「ゴミ捨てや皿洗いをしただけで家事をしていると満足している(30代女性)」など、厳しい意見が続々。

 ↑これらは、相手への不満なのですが、かなり厳しい意見ですね。

 これらを見てみると、最初は好きで一緒に暮らしはじめたとしても、だんだん嫌気がさしてくるような気がするんですが、気のせいでしょうか。家の中でも家事の分担をめぐる覇権争いにまい進するのは、ちょっと疲れそうですね。

2009年1月 7日 (水)

続々といろんな資料が出ていますね。

 最近見つけたのですが、(独)労働政策研究・研究機構のJILPT資料シリーズに『ヨーロッパにおけるワークライフバランス』という報告書がありました。2008年7月には出ていたので、ちょっと遅い発見でしたが(ここ)。60頁ほどの薄い冊子なのですけども、ここで、全文がPDF化されています(ここ)。

 最初に書いてあるのですが(4頁)、「さまざまなワークライフバランス政策の中から、出産、育児に関連するものを中心に検討」するそうです。

 本資料では、『Employment in Europe 2007』からの出典がかなりあるのですが、これはPDFで全文公開されていました(ここ)。324頁にわたるものですけども、最初にExective summaryがありますので、そこだけ読んでもなんとなくわかるような気がします。って、気がするんじゃダメですね。

 気になる部分は、Working time, work, organisation and internal flexibility --- flexicurity models in the EUの部分ですね。

 flexicurity modelsだって。これは、Flexicurity is an intergrated strategy also involving flexibility within the firmだそうです。初めて見た単語でした。

 それから、3章の4. MEASURING FLEXIBILITY IN WORK ORGANISATIONSも気になります(サムネイル37頁以降)。

Wilthagen (2006) proposes the following four-way classification of flexibility:
• External (numerical) flexibility (e.g. types of employment contracts, employment protection legislation);
• Internal (numerical) flexibility (e.g. working-time arrangements);
• Functional flexibility (e.g. workorganisation practices such as task rotation and teamwork);
• Flexible or variable pay (e.g. profitsharing schemes).

 2007年のものは、2008年の3月に公表されていたようです(ここ)。が、知りませんでした。

 「リスボン戦略」ってなんだろう?と思ったら、なかなか興味深いもののようです。

 リスボン戦略は、経済成長によって市民の生活の質を向上させるといった新自由主義的な考えに基づいているが、目標とされているのは単なる経済成長ではなく、IT産業に代表されるような 知識経済(knowledge-based economyの振興である。つまり、ソーシャル・ダンピングによってEU企業の競争力を強化したり、低賃金労働を創出して労働市場を活性化するのではなく、高い技術力を必要とする専門職をより多く生み出し、付加価値のある製品の生産性を向上させることを目標にしている。(ここより)

 今回も、ふ~ん、なるほど、に留まるのですが。

このタイプ、流行るでしょうか。

 ここで紹介しましたイヤウォーマーですが、正式名称は違うかもしれません。朝の通勤時などにも使っています。これをmiauleuseさんがご購入なさったそうです。シラクどんが装着されています(ここ)。なかなか素敵です。

2009年1月 6日 (火)

シラクどんカレンダー、大人気でした。

 ここに書きましたように、今年の机上カレンダーや壁かけ用カレンダーは、シラクどんのお姿を拝借した自作カレンダーです。

 職場に持っていったのを、今日会った方々に自慢したら、とってもうらやましがられました。よくわかりませんが、達成感を覚えました。さして、何かを達成したわけでもないのですが。不思議なものです。「人の欲望を欲望する」みたいな、誰だったかエライ人が言ったフレーズを思い出しました。いや、あんまり思い出せてないですけど。

 うらやましがられただけでなく、欲しいという人も。机上用には自立式を工作したのですが、壁掛け用も作成してみました。調子に乗っていますね。シラクどん、大人気です。で、12月は牡丹とシラクどんの素敵な写真を。これには、季節感が間違いですが、「12月のふともも」と名付けました。

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 机上用にA5サイズで立てられるようにしました。

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 これは、2月ですね。

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 壁掛け用に、平べったいままのを。1月経ったら翌月のが出せるように、ミシン目を入れて切り取れるようにしました。ついでに、製本テープも貼り、中央にパンチで穴を開けるとできあがりです。

2009年1月 5日 (月)

試着は、なさいましたか?

えふ:ねこさんも、4日からお仕事だったのですか?

ねこ:名前はたまです。

え:あ、失礼しました。たまさん

た:そう、4日が仕事始めでしたぞ。

え:それで、そのような格好をなさっているのですか?

た:そうです。

え:そうか。

た:普段は、違う制服を着ているのです。

え:そうでしたか。では、今日は特別で?

た:であることを願います。

え:随分豪華な感じですけども、あまり着心地はよろしくないのですか?

た:…う~ん、まぁね…あまり、公式には言えないけど。

え:そうでしたか。では、非公式に伺いますが。

た:なに?

え:その服ですけども、大変素敵ですが、ちょっと、サイズがたまさんにはあっていないのではないか、という気がします。

た:そ、そう?

え:はい、それで、試着はなさったのですか?

た:ああ、試着。

え:ええ

た:していないです。

え:それは、ちょっと油断しましたね。

た:…たしかに、試着すべきだったかも。

え:あの、おかしいとかいうことが言いたいのではないのですが

た:うんうん

え:もう少しサイズがあっているほうが

た:うんうん

え:仕事もしやすいのではないか、と思いまして

た:う、そうだね

え:ですが、特別の服装ですから、お仕事も普段とは違う特別のことをなさるのでしょうか?

た:まぁ、いつもとさほど変わりないけど

え:そうなんですか。では、普段は何を?

た:居るだけ

え:ん?居るだけ、ですか?

た:うん

え:ふ~ん

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た:あ、でも、いつもの制服は着ているけどね

(←いつものご様子ここ

え:ああ、制服を着て、居るんですね、駅に。

た:そうそう

え:なるほど

た:ダメ?

え:いえいえ、それはそれで大変なお仕事ですね

た:まぁね、他のねこが寝ているときも、起きて営業ですから

え:そうでしょうね。寝不足にはならないのですか?

た:大分慣れました。ときどき、寝ていないように見せかけつつ、うとうとしていることもありますが

え:へぇ~

た:あ、でも、これは内緒にしてくださいよ

え:はい、もちろんです、非公式ですし。

た:よかった。2007年8月に駅長に就任して以来、お客さんも増え、グッズの売り上げもがんばっているんです。

え:そうですか。たまさんはおいくつなんですか?

た:だいたい10歳です。

え:というと…

た:人間だと、50代くらいかなぁ

え:じゃあ、私より若いけど私より年配なんですね

た:?

え:ねこさんは、年の取り方が人間とは違いますもんね

た:そう、成熟が早いのです

え:なるほど

た:ねことして、がんばっているのです。

え:そうですよね。

た:あなたも

え:はい?

た:人間として、がんばってください。

え:ありがとうございます。

た:それから

え:はい?

た:成熟もしてください。

え:う、ありがとうございます。

た:うん

え:たまさんも、サイズ直しをして、駅長、がんばってください。

た:う

 和歌山電鉄貴志川線貴志駅(和歌山県紀の川市)のスーパー駅長、三毛猫の「たま」に4日、就任2年を記念して、ベルベット生地の青色マントとダチョウの羽根の帽子飾りが贈られた。

 正月休みを終えたたま駅長は、この日が仕事始めとなり、同駅での授与式では、同電鉄の小嶋光信社長から「今年も頑張って」と激励された。昨年10月に県から受けた「県勲功爵(くんこうしゃく)」の称号にふさわしいマントを着けてもらうと、りりしい表情を見せた。

 駅には約300人が集まり、相変わらずの人気ぶり。駅長就任からの経済効果は約11億円ともいわれ、丑(うし)年の今年も主役になる?

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2009年1月 4日 (日)

年越し派遣村の明日以降が、気になります。

 今日から仕事をしていた私としては、明日から世の中が動きだすというのもあまりピンと来ないわけですが、そんなことよりも、気になることがあります。それは、4日まで滞在できるとして開放された厚生労働省の施設にいらっしゃる方々は、明日には省庁も仕事が始まるために、遅くとも明日の朝にはそこから退去せざるをえない、ということです。

 で、その後、どうなさるのでしょうか?今日も寒いですが、きっと明日も冷え込んで寒いと思います。起きていても外にずっといるとかなり厳しいはずです。寝てしまうと、凍死する危険だってあるのではないでしょうか。

 今夜まではなんとかなった方々は、明日の夜はどうなさるのでしょうか。

 そんなことを考えつつ、数日間暖房も切られたままで冷え切ったしまった建物のなか、なかなか暖まらない職場で仕事をしてきました。

 年末には、2008年を総括するような新聞記事がいくつか出ていました。年始には今年を展望するような大きめの記事を各紙が出しています。勝間さん×羽生さん対談はちょっと異色の組み合わせ。姜尚中さん×雨宮処凛さん対談(東京新聞)は、だいたいどういう内容か予想できますね。

 2008年12月29日付東京新聞では、「追い詰められた”ハケン”」として「2008年雇用受難」を大きな記事にしていました(その1)(その2)。秋葉原の事件についても触れています。派遣労働者の方々が、即、危険な人たちと考えるのは大変早計なことですが、秋葉原の事件については、派遣労働の不安定さと切り離しては考えにくいのでしょうか。インパクトのあった事件でもあったので、いくつかの新聞で取り上げられていました。

 2008年12月31日付朝日新聞(ここ)では、社会学者の見田宗介さんが、秋葉原の事件と、1968年の連続射殺事件を比較しながら、現在の世相と68年当時のそれ、また事件を起こしたとされる2人の類似点と相違点を語っておられました。68年の事件については知らないので、よくわからないのですが、事件の背景の読み解き方として参考になるかもしれません。

 まぁ、現在の私の知識では、妥当性が検討できないのですが。

【追記 2009.1.5】

 今朝、厚生労働省の講堂からは出なくてはなりませんが、新たな宿泊場所が決まったそうです。都内の元小学校校舎など4か所。ここでは、ハローワークや東京都が出張所を置くとか。派遣村の方全員が収容できるそうで、ひとまずはよかったですね。でも、ここの使用期限も12日までだそうですが。東京だけでないと思いますが、他の地域ではどうなっているのかも、気になります。

なにゆえ、羽生さんと?

 久々の勝間さん情報です。

 2009年1月3日付産経新聞に将棋の羽生善治さんとの対談です。タイトルは、「【新春対談】羽生善治棋聖×経済評論家・勝間和代さん 意識的にアクセル踏もう“成長の糧”」(ここ)です。

 ネット上で読めるわけですが、紙面の方がすごく大きな写真になっていますし、ネット上ではいつリンクが切れるかわかりませんので、念のために、紙面も載せておきます。見開き2頁にわたっており、かつ、大きな記事なので、4つの分割せざるを得ませんでした。だから、読みにくいです。

対談1 

対談2

対談3

対談4

 羽生さんが「家事は全くしない」(趣旨)とおっしゃったことに衝撃を受けました。じゃあ、誰かハウスキーパーを雇っておられるのでしょうか。

 それと、なにゆえ、このお二人が対談をなさったのか、ということが気になりました。

2009年1月 3日 (土)

色違いの手袋で、散歩しました。

    昨日の反省を活かすため、本日は手袋も完備で散歩しました。昨日とは逆の方向に行くことにして、60分ほど歩くと、最寄駅から2駅先の駅周辺に行きつきました。

 そこに行くまでにもいろいろと不思議なものがありました。

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 これは、サルノコシカケではないでしょうか。

 これは、ベンチです。公園にありました。が、座面の長さと高さを見てください。長さは短めだし高さは高めです。なぜか?これは、京王線がホームに導入したときには、ちょっとの時間だけ座るためだけでなく、座面が高いほうが高齢者の方など立ち上がるときにやや困難がある方にとっては楽だということでした。ここにあるのもきっと同じような配慮かと思われました。座面の長さが短い、つまり浅いのも、あまり深く座ってしまうと立ち上がるのが大変な方もいらっしゃるということではないかと思います。こういうのも、ユニバーサルデザインなのでしょうか。京王線のホームでないところで見るのは初めてでしたので、気になりました。

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 あと、このドアを見てください。おかしな感じがします。何が?あの、ドアの幅が狭すぎると思いませんか?

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 遠目だからかな、と思うかもしれませんが、そうではありません。もともと、幅の狭いドアなのです。

 正面からも見てみましょう。ほら、やっぱり、狭いでしょう?たぶん、50~60センチくらいだと思います。これでは、気をつけないと入れなくなる人もいるかもしれません。あ、この入口から入れなくなったら家族をやめるってことか?いや、そんな。あやしいので、回り込んで観察したところ、美容室さんでした。だから、お客さんも出入りする別の普通の幅のドアが別にあるのでした。でも、やはり、ここのお宅の方はここから出入りするんでしょうねぇ。新手のメタボ対策でしょうか。

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 それと、出がけに手袋を探したら、赤い左手用と黒い右手用しかありませんでした。なんで?わかりません。手袋は昨シーズンはしないままになんとかなりましたので。他にも手袋はもっていたはずですが、すぐに見つかったのはこれだけで、色が違うけど、右手と左手があったので、このままこれらをセットとして使うことにしました。それにしても、これらは色が違うだけで、デザインは同じなんですよね。なにゆえ?そこのところも不明です。他のものは結構同じデザインの色違いをまとめて買ったりすることもあるのですが、手袋はそういう傾向が私にはなかったはずですが。でも、気がついていなかっただけかもしれません。

 色がおかしくても、揃っていなくても、手袋をして出かけたほうが防寒度が高まります。それは、今日の発見でした。

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2009年シラクどんカレンダー、作成しました。

 miauleuseさん家のねこさん、シラクどんを勝手に拝借して、12か月分のカレンダーを作成しました。一部公開です。ここに載せようとしたら、写真と日付部分がずれてしまいましたが、印刷用のはちゃんとできています。

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フィンランドが男女平等政策に成功した理由を考えてみた。

ジェンダー主流化と雇用戦略―ヨーロッパ諸国の事例

『ジェンダー主流化と雇用戦略―ヨーロッパ諸国の事例』(ユテ ベーニング (編集), 高木 郁朗 (編集), アンパロ・セラーノ パスキュアル (編集), 麻生 裕子 (編集), Ute Behning (原著), Amparo Serrano Pascual (原著) 、原著2001年、邦訳2003年刊)

 本書は、Gender Mainstreaming in the European Employment Strategyの邦訳です。サブタイトルに「ヨーロッパ諸国」とあるように、スウェーデン、デンマーク、フィンランド、オランダ、ドイツ、オーストリア、ルクセンブルク、フランス、イギリス、スペイン、イタリア、イギリスの12ヶ国のケースについて書かれています。

 ここでは、全体ではなく、最近気になっているフィンランドについて書いておきましょう。

 なぜフィンランドが気になるかですけども、まぁ、昔から気になると言えば気になるし、最近では、いくつかの書籍を読んだところ、大変な不況を乗り切って現在の状態になったらしいとわかったからでしょうか。つまり、気になるポイントは、どのようにして、その不況を乗り切ったのかということであり、かつ、なぜ男女平等をかなりの程度実現しているか、という点にあるわけです。

 フィンランドの女性がとくに高い比率で有給労働に参加してきた理由としては、さまざまな要素のなかで、フィンランド文化と経済の要素があげられる。たとえば、フィンランドの歴史的に遅れ、かつ急速な工業化と農業型共働きモデルから産業社会型・脱産業社会型の労働モデルへの転換、あるいは男性の「パン稼ぎ」型モデルが実際にはフィンランドでは根をおろさなかったという事実などがそれである。他の重要な要素としては、女性が男性と同レベルの教育を受けてきたことである。今日では、フィンランドの労働生活に参加している女性は男性の同僚よりも高度な教育を受けている。(75頁)

 1997年に発表されている論文によれば、フィンランドの女性労働においては、「時間のプレッシャー」が増大しているとのことでした。「自分の仕事をこなすのに十分な時間があるか」とか「時間のプレッシャーのもとでしなければならない仕事が何時間ぐらいあるか」といった質問から考えると、仕事量が多いのに使える時間はあまりない、ということだったのでしょうか。まぁ、もう10年以上前になるので、現在の状況はどうだかよくわかりませんけども。この時点では、「労働生活の質」調査から得られるもっとも明確な変化として出現してきた特徴だったそうです。

 「巻き返しを防止する」との項では、2つの「巻き返し」について触れられています。文脈から、「巻き返し」とはおそらく、反動というか逆流みたいなことかと思います。1つは、職業技能をどのように定義し、評価するかということ。女性が高い教育を受けている現状でも、「教育の価値が低く評価されること」もあり、どのようにして、「女性の労働の質と量を測定するかをめぐって熾烈なたたかい」が必要だそうです。もう1つは、福祉国家が疑問視されていること。とくに、「保健・医療分野においては、要員の削減に悩み、従業員は疲労困憊するようになっている」事態は、効率を増進するようで、「結局は効率を低下させてしまう」のだと。フィンランドでも、ケア専門職は女性が多い職域のようですから、「十分な資源さえ確保されれば、女性の地位が改善されることは明らか」だと言っています。
 これら2点は、現在の日本の状況と非常に似ているのではないでしょうか。介護職・看護職が足りないこと、それは、労働条件や待遇の悪さが大きな要因となっていること。そして、「ケア」が極端な言い方をすれば、誰でもできることだと見なされているところ。女性に偏りがちなこと。それが待遇改善を遅らせてしまっていることなど。

 最終節「ジェンダー主流化」では、「背景」「ジェンダー主流化の方策」「男女間格差ととりくむ」「仕事と家族生活の両立」「仕事への復帰を容易にする」「ジェンダー主流化の影響の評価」について書かれています。

 「背景」で興味深いところを抜粋しておきます。

 フィンランドの福祉国家モデルは、女性にたいして職を提供し、両親が揃って仕事のために家庭の外に出ることを認めている。合理的な価格での保育、高齢者にたいする介護、それに学校給食制度はすべて、両親が仕事のために一日外出することができることを意味する。法律は、学齢に達しないすべての子どもにたいして社会が補助をおこない、合理的な価格で提供される保育所を保障している。3歳未満の場合には、オプションとして国が助成する家庭内保育もある。義務教育から後期中等教育期にあたる生徒・児童にたいしては学校での昼食が提供される。高齢者への介護は社会のバックアップのもとに組織され、仕事のために外へ出ることを可能としている。女性たちは仕事に熱情をもっており、勉学と職業資格の取得に励んできた。女性たちがこのようにできたのは、保育と高齢者の介護が何十年にもわたってしだいに改善されてきいたためである。(84頁)

 「ジェンダー主流化の方策」では、ジェンダー統計の重要性について書いてあるのですが、1998年に初めて生みだされたという「平等バロメーター」のことが気になります。あまり詳しく書いてはないのですが、おそらく、ジェンダー統計をきちんと取ることだけでなく、「男女間の平等指標を発展させ、教育、訓練と職業生活、稼得所得の男女間の内訳の説明、各種のサービス、社会参加、意思決定、健康状態、犯罪についての内訳の説明と利用可能性、年少の子どもと家族が働く女性に及ぼす影響、家族休暇の男性の利用の影響を示すようにしている。」

 「仕事と家族生活の両立」でも、以下の点が、日本の状況と似ているように思いました。

 法律は男女双方にたいして親休暇とケア休暇を取得する平等の機会を与えており、また育児の観点から短時間の労働をおこなう機会を認めている。実際には休暇の権利は主として母親によって利用されており、その結果、職場を離れる場合の給付の負担は大きな比率で女性が支配的な分野の経営者が負っており、その結果、労働市場における女性の地位を引き下げることにもなっている。(86頁)

 以下の一文は、おもしろいですね。日本の場合は、親族のアンペイドワークが得られる場合は女性は仕事をし続けられるが、得られない場合は、辞めざるを得ないような気がします。保育所に入れず、かつ、親族のアンペイドワークが得られなかったために、辞めることになった人はかなり多いのではないかという気がします。データを確認したわけではなく、印象ですけども。

 フィンランドの労働市場参加率は高く、大半の人びとはフルタイムで働いているから、親族のアンペイドワークでこの需要に答える潜在能力はほとんどない。(87頁)

 以上、なかなか興味深いものでした。最後の辺りで、ジェンダー統計の必要性や重要性が強調されているのですが、著者の肩書を見たら、フィンランド統計局労働研究部長でした。学術博士でもあるようです。こういう人がこういう職に就くことは重要ですね。でも、より重要なのは、こういう人をこういう職につけようと判断する人の判断なのでしょうけども。

 2008年12月22日付朝日新聞夕刊(ここ)でも、フィンランドの「底力」について、書かれています。

 歌田明弘の『地球村の事件簿』に「高福祉こそが経済競争力を生む――北欧社会の「逆転の発想」」(2008.8.22)(ここ)というのを見つけました。タイトルどおりの内容なのですが、ここで紹介されているレポートに大変興味を持ちました。「悪循環に陥っている日本を救う北欧モデル」(2008.8.29)(ここ)でも「北欧モデル」について触れられています。

 歌田さんがお書きになっているような失業のイメージを私も抱いていました。つまり、いったん失業してしまうと、それから脱するのは大変時間のかかることなのではないか、と。日本では実際に失業してから次の職に就くまでの時間が長いのですね。「北欧モデル」の国(フィンランド、スウェーデン、デンマーク)では、失業しても比較的容易に次の仕事を見つけられるようです。その辺りの事情の違いが、失業に対する恐れや忌避感の違いにつながっているのような気がします。

 「北欧モデル」について書かれた報告書は、『The Nordic ModelーEmbracing globalization and sharing risks』(フィンランド経済研究所のレポート『北欧モデル――グローバリズムを受け入れ、リスクを共有する』)と題されたものです。2007年12月4日付ヘルシンキが発行地で、PDFで全文公開(ここ)されています。英文ですが。

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The Nordic group is in our case limited to Finland,
Denmark and Sweden, as Norway and Iceland would deserve special treatment due to their non-membership of the EU and their high reliance on oil and fishing respectively.

 これがこのレポートが「北欧モデル」とする国についての説明です。結局、さして地下資源および水産資源に恵まれない国での方法論として、日本が学べるところが非常に大きいのではないか、と思います。

 そうは言いつつも、報告書は167頁もあるので、ちょっと全体をざっと見るのは私にはむずかしいのですが(日本語なら見れるけど)。

 何か感想でも書こうかと思いましたが、時間切れにて、こんな報告書があるよ、と紹介するだけに留めます。

 本日の結論としましては、「タイトルに対応するような答えは見つからず」ですね。悪しからずご了承ください。 

2009年1月 2日 (金)

人間として、散歩しました。

 昨日は家に潜んでいたので、今日は出かけてみることにしました。隣の駅のいつものスターバックスにでも行こうかと思いまして。電車で行くのではなく、徒歩で到達する予定で出かけました。いつものルートでは新年として芸がないので、別の道を行ってみようかと。で、思いもよらないところに行きました。このまま、この方向に行っても絶対に行きたい場所には行きつけないことが途中でわかったので、進路を変更して、うろうろしているうちに、見たことのあるところに出ることができ、なんとか、目的地に着きました。普段もっとも近いコースをとるとだいたい30分くらいなのですが、今日は1時間くらいかかりました。散歩としてはなかなかよかったと思います。途中でねこさんに会いましたし。それと、新年らしくおめでたいものも見つけました。

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 これです。これは、材木屋さんのようでした。新しい木で作った壁(?)に、干支の牛をあしらってこんな感じに。角松も絵で済ませておられます。合理的ですね。木のよい香りがしました。

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 これは、壁が煉瓦のような素材で作られているお宅でした。色合いが美しいので撮影しましたが、遠目なのでちょっとわかりにくいでしょうか。

 あっ!なんだか、迫力のあるねこさんが登場です。

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 この顔つき!相当な警戒心ですね。いいぞ、これでこそ、通りすがりのねこさんです。疑い深い目つき、素敵ですね。
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 何か用事があったのかもしれません。足早に去って行かれました。

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 なかなか素敵な風景もありました。が、同じ場所に再度行く自信は皆無です。すごいですね。偶然の出会いです。

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 これ、ケヤキだと思います。葉が全部落ちていますが、こういう冬の様子もよろしいですね。空を眺めて見たら、青がきれいに撮れました。

Ca390193  ここは竹林みたいです。

 ちょっと立ち止まったら、右から左にねこさんが通りがかられました。

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 ちょっとボケてしまいました。が、警戒心が強くすばしっこいねこさんですので、これが精一杯でした。

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 私から十分な距離をとって、こちらの様子をうかがっておられます。こちらがねこさんを気になるように、ねこさんも私のことが気になるのでしょうか?

 竹林効果なのか、ねこさんがちょっと野生児っぽく見えますね。

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 きれいな夕焼けでした。木立とのバランスも素敵でしたが、肉眼で見たほうが色合いはよかったです。まぁ、このカメラの限界ですね。

 目的地では、スターバックスではなく、隣のカルディ(コーヒー豆を量り売りしつつ、いろいろな輸入食料品を売っているチェーン店。コーヒーを飲みながら買い物してくださいとコーヒーの試飲がある場合もあるので注意が必要です)のカフェスペースがリフォームされてきれいになっておりました。そこに座ってPCを開こうとしたら、ちょっと壊れたみたいでした。カフェのせいではないのでしょうが。で、無理やりセーフモードで今これを書いているわけです。

 カフェは、なかなか椅子がよろしい。机もよろしいです。が、この季節に致命的な欠陥が!!外への出入り口の建てつけが最低なのでした。つまり、残り20センチがスムースに閉まらないのですよ。なので、出る人も入る人も20センチの隙間を残したままにしてしまいます。風も入るし寒いです。3回くらい閉めに行きましたが、疲れました。店員に閉めるように頼んだりしましたが、もう限界です。手がかじかんでタイプもままならない、って大げさですが、体温が下がってきました。ここにいるとちょっと命の危険が。それはないか。でも、手が冷たいです。場所変えます。帰りに気がついたのですが、問題は建てつけの悪い扉だけではありませんでした。別の方向は全開でした。寒いはずです。すっかり爪が紫になりました。

 いつもは年賀状をくれる知人が今年はくれないので、どうしたのかなと思っていたら、メールをくれました。今話題の派遣切りにあったとか。最新トレンドですね。こういう流行には誰も乗りたくないのでしょうが。幸い、彼女は家から追い出されることはなかったらしく(寮じゃないし)、年越しカウントダウンライブなどに出かけたり、その後初詣に出かけたりしたそうです。それにしても、かなり専門性の高い業務なのに、こんなことになるんですね。事情を聞くと、その部門だけを考えれば問題なかったようですが、その部門を含む企業全体の中で、他部門が原油高や輸出に頼る業種であったために、かなりなダメージを受けて、彼女のいた部門にまで影響が及んだという、そういうことでした。つまり、いろいろな業種に手を出している大企業ほど、全部門で派遣切りをすることでダメージを吸収するような方針をとりはじめた、ということでしょうか。経営方針に問題があった場合は、経営者が責任をとるべきかと、単純には思うのですが、弱い立場の人に責任を押し付けることができるのも、経営者だから、というべきでしょうか。やな感じ。

 今日の発見。耳は油断していなかったが、手に油断がありました。手袋もしたほうがよかったです。次回は手袋をして散歩するといいかもしれません。

耳への油断に、ご注意。

 冬には雪が降るもの、と思って育った私には、東京の冬はさして厳しくないのですが、でも、防寒してみると、やはり、したほうがいいということがわかるようになりました。加齢効果でしょうか。いや、冷えに対する油断は、本当に大敵です。ですので、今日は、耳への油断について、ちょっと書いておきます。

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 この冬、こういうのを買いました。ちょっとわかりにくいかもしれませんが、頭の後ろ側下に中間の部分が来るような感じで後ろ側から耳を覆うような構造です。昔は(今でもあるかもしれないけど)、この中間部分が頭のてっぺんに位置するようなのが、子どもを中心に流行っていましたが、これは、それとはちょっと違います。違いは、その中間部分の位置だけかもしれませんけど。

 あと、もっとも大きな違いは、これが100円ショップで買えるということでしょうか。見た感じでかなり変だったので、ちょっと試しに買ってみましたが、なかなかよろしいです。まぁ、頭の形などは個人差もありますし、ちょっと試着してみないとわからないかもしれませんけど。

 角度を変えると、こんな感じになります。携帯音楽プレーヤーで音楽などを聞きつつの移動でも、イヤホンが邪魔になりません。さして、温かい素材でもないのですけども、風が直接耳にあたらないだけで、相当つらさが軽減されるような気がします。そこで、「耳が風に吹かれないとこんなにいいのか」と実感したのでした。

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 それから、毛皮を使ったものも。これは、もう何年も前に購入したものなんですが、うさぎさんの毛皮です。うさぎさん、すみませんでした。購入した帽子屋のおじさんが、「お宅にはねこや犬はいませんか?」と突然聞かれたので、「いや、いませんけど???」と言うと、「これには、人間にはわからないけど、犬などにはうさぎのにおいがするらしくて、犬を飼っている人がこれを持って帰ると犬が大興奮。めちゃくちゃに噛んだりするみたいなので」と教えてくださいました。したがって、うちにねこさんなどがおられる方は、取扱いに注意が必要になるかと思います。

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 これは、ちょっとわかりづらいですが、ドーナツ型なんです。で、その穴のところに耳を入れるような感じですね。2個セットで、くっついています。感触がとてもよいです。で、色も、これは黒ですが、こげ茶や明るめの茶色などもあった気がします。

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 2つをつなげるのが、ゴムなので、髪が黒い場合はさして目立ちませんが、違う色の場合はゴムを変えたほうがいいかもしれないです。数年前、買ったばかりのこれを頭にくっつけて職場に行ったら、遠目から私を見た人が「あれ?髪型変えた?」と聞いてこられました。黒い髪にこれがくっついていると、ちょっと変った髪型に思われる可能性はあるかもしれません。

 そんなこんなで、耳は丸出しにならないことが大切かと思う今日この頃。これで、外に出かけるときにも、安心です。両方とも、音は遮断されることはないです。

2009年1月 1日 (木)

2009年ですねぇ。

 なんか、新年が来たみたいです。あまり、実感がありませんが。なぜか?そうだなぁ。年越しそばを食べなかったし、おせちや雑煮を食べていないからでしょうか。食べ物によって新年が来たかどうかを判断しているのでしょうか。でも、もう最近ではおせちと雑煮は食べませんが。なぜか?それは、おせちは基本的に冷たいでしょう。この寒い時期に冷たい食べ物を食べるのはちょっと。冷えますし。じゃあ、雑煮は?温かいですけどね。食べません。なぜか?それは、餅が喉に詰まってしまうと、危険だからです。したがって、年始かどうかに限らず、基本的に餅は食べないことにしています。これからずっと?そうですねぇ、まぁ、餅が喉に詰まったときに、「でも、もう後悔はないや」と思えるようになったら、いただくかもしれませんが。まだしばらくは、そんな境遇にはならないと思いますんで。

 今日は夕方まで起きていましたが、夕方から先ほどまで寝ていたみたいです。なぜか?さぁ、眠かったからでしょう。あと、寒いので布団に入っていたら、寝ていたみたいです…。

 今日の発見は、ああ、2009年になったのか!ということです。ちょっと鈍いですけど。今年は、もう少ししっかりしたいものです。

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