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2009年1月26日 (月)

医療現場でのワーク・ライフ・バランスへの取り組み。

 2009年1月25日付西日本新聞に、「【連載】活かす! ワークスタイル探訪<1>女性医師 育児とキャリア両立支援」というなかなかよい記事を見つけました(ここ)。

 医療現場において、ワーク・ライフ・バランスが実現していないために、主に、女性医師や女性看護師が妊娠・出産を機に仕事を継続できなくなってしまうという問題については、以前にも触れましたが(ここ)、その点について、的を得た論調になっています。これは、連載ですから、次回以降も期待して注目しておきたいと思います。

 以下は、全文ではなく、部分的に抜粋して、私の感想を書いています。上記リンクからぜひ全文をご覧ください。

 「『復帰するならフルタイムで戻れ、できないなら辞めろ』という世界」と同プロジェクトを担当する樗木教授。両立が困難なら大学病院を離れ、時間の融通が利く開業医院の非常勤医師になるか、あるいは辞めるかせざるを得ない。どんなに優秀な人材だろうと、そうなれば専門医認定や博士号取得など、キャリアアップへの道は遠のく。

 この「復帰するならフルタイム、できないなら辞める」という二者択一を放置してきたことが今の窮状を招いたということを、きちんと指摘しておられるところがいいですね。こういう変な踏み絵がおかしいということへの気づきがもっと広がるようにならないといけないですね。大学病院だけでなく、医療現場だけでなく、もっと広く社会全体に。

 同皮膚科の古江増隆教授は「病院内の一部には『甘いのでは』という反応もある」としながらも、「今うちの医局は6割が女性。勤務を柔軟にして助け合えるシステムにしないと、人がうまく回らない。今後、どの科も考えていかなくてはいけない問題」と受けとめる。

 この「甘いのでは」という反応をする方も、病院内だけではないと思います。ご自分ががんばってきたと思っている人ほど、他者にもそのガンバリズムを強要するようなところがあるのではないでしょうか。それ自体が弊害になっていることをどうすればうまく認識されるようになるかが気になります。まぁ、丁寧に説明し理解をもとめていく、というような地味な方法も必要である程度は有効なのかもしれませんけどね。それだと、時間がかかりますから。

 これまで仕事と生活の両立支援は、少子化対策や働く人への福利厚生という構図の中で描かれてきた。だが高齢社会で働き盛り世代が先細っていく今、社会は働き方の見直しを迫られている。画一的でなく、多様な個性を持った人材が「活きる」ワークスタイルとはどんなものなのか、模索している現場を探訪し、考えていきたい。

 この部分が最後ですが、連載ですから、今後が楽しみです。

 それから、下の部分のように、「ポイント」が解説されているところもよいと思います。家守千鶴子医師のコメントもよいですね。「『女性医師問題』ではなく『医師問題』」との指摘はすばらしい。このことが認識されないことが、WLBにしろ両立支援にしろ、支援対象を女性に限定し、女性労働者を雇うこと=面倒なこと、という構図につながってしまうと思うからです。ただ、この表現がどのくらい意図したように伝わるのかなという気もしますが。「長く働くことが偉い」という価値観があるところでは、ろくなことがなさそうな気がします。

 ■ワーク・ライフ・バランス ここがポイント

 ●脱・長時間労働目指せ

 ▼女性医師バンクのコーディネーター、福岡県医師会理事の家守千鶴子医師
 日本が世界でも最低レベルの医療費で、最高の医療を提供してきたひずみが出てきている。多くの病院が赤字に苦しみ、女性医師の働き方を支援する余裕がない。でも「女性医師問題」ではなく「医師問題」。根本には長時間労働の勤務実態があるからだ。関西のある病院が男性医師にアンケートを取り、「心配なこと」として1位が自分の健康、2位が医療ミスの不安、3位が家族という結果が出たそうだ。「長く働くことが偉い」という医療界の意識改革をしなくては、事態は改善しない。

 これまで女性医師バンクで、いったん現場を離れた100人の再就業支援をしたが、ブランクのこともあり、医師問題の根本解決にはなっていない。今病院に勤める「続けたいけど続けられない」という人たちが辞めずに済むような支援が必要だ。 (談

 苦情や批判だけでなく、よいと思った場合は、それもお伝えすることが大切かと思います。幸い、メールで送信できますから、さほど手間もかかりませんし。私はさっそく、この記事についてよかった&期待する旨、メールをしておきました。

 ★連載へのご意見・感想、ワーク・ライフ・バランスの先進的取り組みに関する情報をお寄せください。〒810‐8721(住所不要)。ファクスは092(711)6243、電子メールはここ 

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コメント

えふさん
   WLB推進を福利厚生でなく、人材活用を雇用者の働き方やライフスタイルの選好みを尊重する観点に立って根本的に'見直せというのが僕の主張ですが、
  「長く働くことが偉い」という医療界の意識改革をしなくては、事態は改善しない」は、そのとおりですが。   
  「多くの病院が赤字に苦しみ、女性医師の働き方を支援する余裕がない」という考え方に問題があると感じました。「女性医師の働きかた、例えば短時間勤務、を認めることは時間当たりの賃金を変えずに、時間に応じて給与や賞与を出し、制度要因から生じる一人当たりでかかる経費を制度を変えることで減らせば、経済的には病院にとってコスト高にはならないはずです。むしろ自分の希望時間に沿って働ける部分意欲が増して、医療サービスの質の向上にもなる。「余裕がない」うんうんは柔軟な働き方の支援を病院が厚生福利だと考えているからでしょう。ここの意識を変える必要がありそうです。

山口一男さん

 ありがとうございます。
 昨日、テレ朝系の報道バラエティ(?)番組である「たけしのTVタックル」に勝間さんが出演されていましたが、そこでは、勝間さんの主張に結構な時間を割かれていました。勝間さんも同様のことを主張されていたように思います。曰く、企業が従業員(正社員)の福祉を担当しなければならないので、正社員をかかえるコストが高い。したがって、非正規雇用者を正社員化したがらない。が、企業福祉の部分を公的な社会保障にもっていけば、企業は正社員の福祉を担当しなくてもよくなるので…みたいなことでした。
 福利厚生って、企業福祉のことだと思うのですが、誤解でしょうか。
 日本での福祉は、企業福祉と家族福祉で成立しているみたいなことを何かで聞いたか読んだかしたことがありますが、それらをあわせて、それらの恩恵を受けられない人も対象に含められるような社会保障を考えたほうがいいのかもしれない、と思います。具体的には、どうすればよいのか、ちょっとわからないのですけども。

 勝間さんが、派遣村主催者側への批判である「たかだか500人程度を救っても、全国にはもっとたくさんいる」みたいな主張に対して、きっちりと反論なさったところは素敵でした。ご本人のブログにも言及がありますが。

えふさん
  勝間さんブログに「頭から火を噴いて怒っていたためです」と書いていますね。彼女はクールマインド・ホットハートですからね。よほど目の前の緊急の問題に口先の議論だけで何もしない人に腹を立てたのでしょう。問題の解決には緊急措置と、抜本的制度改革がありますが、抜本的な改革(正規・非正規の待遇格差問題への合理的解決)がより重要だからといって、今回のような緊急救済措置(「派遣村」)が不必要ということには全くならないのですが、論者に中にはそう考えない人もいるのだと思います。火事が起きているのに消防制度の改革が必要だから消火が必要ない、ということにはならないと思うのですが。勝間さんは限られた時間の中で積極的に行動する人なので、緊急なことと緊急でないことの区別は、意識に中に常にあるみたいですね。そういえば彼女の時間投資の本でも「緊急性」が一つの区別の次元でした。
  福利厚生というのは正社員への企業福祉やフリンジ・ベネフィットの意味です。非正規雇用が労働者の3分の1になった現在、働くことに関係する福利厚生は企業でなく公共で担わないと、この意味でも格差が広がる一方だと思います。だから公的な社会保障への移行には僕も賛成です。
  以下のJANJAN記事への最初のコメント(40095)でもちょっと議論しました。http://www.news.janjan.jp/business/0901/0812304437/1.php

山口一男さん

 ありがとうございます。
 まず、勝間さんのことですが、ご本人が立腹したとおっしゃっているので、そうなのでしょうが、その場面を私が見た限りでは、ピシッとおっしゃってはいましたが、怒っているようには見えませんでした。いや、いわゆる感情的に、というのでは全くなかったと思います。他の方の印象は違うのかもしれませんが。感じが悪い、とかいうようには見えなかったです。緊急性に対する認識はしっかりされていると思います。そのとおりですね。番組に関しては、勝間さんをお呼びになるというところだけでも、評価できるのではないかと思いました。

山口一男さん

 先ほどの続きですが、JANJANの記事へのコメント、ご紹介ありがとうございました。下記の部分は、おっしゃるとおりだと思います。

「私は公的機関による普遍的セーフティーネットの供給があって始めて雇用の流動化やそれに伴う社会的機会の平等化が有効であると考え」

 セーフティネットなしに、雇用を流動化させると、命綱なしに綱渡りを練習するようなものです。私なんか、真っ先に、綱を踏み外して落下する自信があります。こういう種類の自信はないほうがいいんですけど。

 それから、JANJAN記事へのコメントで、リンクされていた「ワークライフバランス」のご講演(2007年男女共同参画週間での内閣府主催のもの)の講演録は拝見しましたが、とても興味深かったです。とくに、印象に残ったのは、最後のまとめとして、6つの「当たり前のこと。当たり前でないこと。」のところですね。おもしろいですね。

 この講演録、ここにもリンクを張らせてもらいます。

http://www.gender.go.jp/kaigiannai/kityoukouen.pdf

えふさん
  いろいろ感想とリンクをありがとう。「当たり前のこと」と「当たり前でないこと」の区別は、気に入ってくださった方が多かったようです。自分では「蛇足」みたいに思っていたのですが、言ってよかったみたいです。
  勝間さんですが、怒っていても感情的にならずに理性的に反論していたというのは、僕は番組を見ていませんが予想通りです。彼女のことをよく知っていはいないのですが、怒ったとき表情には怒りが少し出るけれど、感情的な言葉は出ずに常に論理的・理性的に対応するかたのように思います。「女性すぐ感情的になる」といったステレオタイプを意識して、感情を抑制しているというより、もともと怒りのもととまる相手の意見のおかしいところをすぐ論理的に認識できるので、冷静に反駁できるのだと思います。そういうところは頼もしいし、優れた資質だと思います。姿勢が常に前向きなのもいいです。

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