2025年1月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31  
無料ブログはココログ

Chabo!応援してます。


散歩の収穫。

  • こういう色もよいですね。
    散歩をしていて見つけた風景や動植物を記録しておくアルバム。不定期だけど、できるだけ更新を目指す。コメント歓迎。

田舎の風景

  • 東京に戻ります。
    2008年9月8日~11日までの、田舎での時間。

« He talks a lot, but doesn't say much. | トップページ | 記念切手に応募してはいかがでしょうか。 »

2009年2月 6日 (金)

社会的排除とジェンダー:日独型レジームと北欧型レジーム

 2月28日に標記の国際シンポジウムがあることを本日発見しました(ここ)。興味深いです。

« He talks a lot, but doesn't say much. | トップページ | 記念切手に応募してはいかがでしょうか。 »

発見。」カテゴリの記事

セミナー・講演会」カテゴリの記事

コメント

えふ
  このシンポ興味があります。遠くてでられませんけど。「北欧型」はいいとして「日独型」というのが気になります。日本とドイツは余り似ているように思えないので(ドイツは文献でしか知らないのですが)。

山口一男さん

 ありがとうございます。
 福祉国家は3類型に分けるのが一般的だと思うんですが、それでもドイツと日本は同じところには入っていなかったかと思います。何が「日独型」というのかは私も気になりますが、シンポに行かないとわからいないのかも。私の場合、行ってもわからないかもしれませんが。
 このシンポ、気になるのですが、行けたらご報告しますね。

 28日のシンポですが、「日独型」が何なのかについて、簡単に記しておきます(別記事としようかと思いましたが、今のところ、未消化なので)。

 最初に大澤報告で、シンポの趣旨の説明もありましたが、簡単には、「男性稼ぎ主型」(male breadwinner)のことを指すようです。この部分で、1980年代には日独共に男性が稼ぎ主というのが強固に成立していたと言えると思うが、最近では、必ずしもそうではなく、ドイツではその後の改革が進んだことにより随分変わってきており、今日では日独型と言っても類似点ばかりでなく相違点もある、とお話されていました。
 「日独型」「市場志向型」「両立支援(北欧)型」の3つに分けられていました。

 この他、日独型として話されていたのは(つまり類似点)、
1.「失業期間別の構成比」
 失業期間を「1か月未満」「1~3か月未満」「3~6か月未満」「6か月~1年未満」「1年以上」に分けて、どういう分布をしているかを棒グラフにして各国を比較すると、傾向があり、これを「アングロサクソン型」(韓国もここに入る)「日独型」などに分けておられました。前者は失業期間が短く、後者は長いということだと思います、単純に言うと。

2.年金制度について、「段差がある縦割り」の制度体系は、「男性稼ぎ主」(日独)型の特徴(ただし、ドイツには「段差はない」)
 この辺は、「男性稼ぎ主型」とは言えても、ドイツをここに入れられるかどうかはちょっとよくわかりませんでした。私の予備知識と理解能力の問題ですが。

 次の宮本報告では、日独型について触れているところは、「男性雇用保障型レジーム」として、「社会保障のジェンダー特性」(「個人型」と「男性稼ぎ主型」)を横軸に「雇用保障への政府関与の強弱」を縦軸にして、日本、ドイツ、スウェーデン、アメリカを配置しているのですが、日本、ドイツは共に「男性稼ぎ主型」ではありながら、縦軸は日本が「強」であり、ドイツは「弱」だということで、
日本(男性雇用志向型)
ドイツ(一般家族支援型)
スウェーデン(両立支援型)
アメリカ(市場志向型)
となさっていました。

 それと、World value surveyの「trust in others/trust in parliament」「trust in others/trust in civic service」の数値をプロットした2枚のグラフをみると、示す分布が「北欧型」(他者に対する信頼も議会に対する信頼もともに高い。代謝に対する信頼もシビックサービスに対する信頼も共に高い)のと、「日独型」(いずれも中程度)の違いが、私には視覚的に明確に示されているように思えました。

World value survey なんてのがあるとは知りませんでしたが、おもしろいです。
http://www.worldvaluessurvey.org/

 ドイツの研究者のKaren ShireさんとKarin Gottchallさんの報告は、Gender and skill formation in the varieties of capitalismと題されていましたが、「職業分離」(occupational segregation)や社会的排除リスクの各国の差異などを説明し、これらを乗り越えるにはどうすればよいのかを少し展望されていました、たぶん。

 ここでは、やはり、アメリカ、スウェーデン、日独の4カ国を主に比較していたのですが、日独型と言える類似点としては、男女の賃金格差(low pay incidence by gender)が大きい点かと思います。データソースはOECD2009でした。

 私の理解では、日独の類似点はこのくらいだったかと思います。が、これだけだと、さほど、日独型と言ってまとめてしまう理由がよくわからない気もして、でも、理解不足からかもしれませんので、なんとも言えません。

えふさん
   この話題フォローしてくださってありがとうございます。平凡なお礼の言葉しかいえなくて申し訳ありませんが、とても感謝しています。

山口一男さん

 なんがね、おまえさん、です(笑)。こちらこそ、拙いフォローで恐縮です。

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 社会的排除とジェンダー:日独型レジームと北欧型レジーム:

« He talks a lot, but doesn't say much. | トップページ | 記念切手に応募してはいかがでしょうか。 »