あなたは誰ですか?
えふ:あのう、あなたはどなたですか?
生きもの:……
え:すいません、あなたは、何者ですか?
生きもの:毛モノです。
え:ははぁ、毛モノさんですね。それは、観ればわかるのですけども。
フィル:おいらの名前はフィル。
え:フィルさん、はじめまして。個人名はフィルさんなのですね。
フィ:うん
え:フィルさんは、どういった方なのですか?
フィ:それは、どういう意味で?
え:はい、種類というか、種としての名前ですけども。
フィ:ああ、人間にはグラウンドホッグと呼ばれているよ。
え:グラウンドホッグ?
フィ:うん、ジリスの一種さ。
え:なるほど、ジリスさんとは地べたに住まわれているリスの仲間でしたっけ?
フィ:うん、木のうろとかには住まないんだ。地面に竪穴式住居を作る。
え:竪穴式?
フィ:ははは、嘘だよ~。
え:……
フィ:おいらの仲間は、北米では春を告げる動物として、人間たちにはありがたられているんだ。
え:へぇぇ、それはすごいですね。
フィ:まあね。そのなかでも、おいらは今年の代表に選ばれた名誉市民なんだ。
え:それは、どういうお仕事なのですか?
フィ:ペンシルベニア州パンクサトーニーで行われた由緒正しい「グラウンドホッグデー」であとどのくらいで春が訪れるのかを予言する役目なんだよ。重要だよ。
え:なるほど。2月2日に行う行事なのですね。
フィ:そう。
え:ニュースでは、あと6週間で春が訪れると宣言なさったとか?
フィ:そう、よく知ってるね。
え:はい、日本でも配信されていましたので
フィ:じゃあ、世界中の春を待つ人に有用なことをしているんだね、おいらは。
え:はい、そうですね。すばらしいです。
フィ:ありがとう。
え:それで、どのようにして、あと6週間だと判断なさったのですか?
フィ:それはねぇ、企業秘密だから、言えないなぁ。
え:あ、そうでしたか。
フィ:おいらの祖先は、123年間にわたり春の到来を「予測」してきたんだ。毎年、グラウンドホッグが自分の影を見るかどうかで春の訪れる時期を占うことになっているんだよ。
え:それは、伝統ある行事なのですね。
フィ:うん、今年は、日本やアイスランド、エジプトなどからを含む約1万3000人の人間が参加したんだよ。おいらも眠いけど、人間の役に立とうとがんばっているんだ。
え:なるほど、それで、そんな顔をなさっているんですね。
フィ:ん?そんな顔?
え:あ、いえいえ、素敵な表情です。ご立派です。
フィ:ありがとう。
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えふさん、
このニュース、今朝ラジオで聴いて「冬眠を乱されるリスはかわいそうだなぁ」と思ったものでした。
わたしも冬(っていうか寒いの)は苦手なので、許されるなら冬眠したいと常々思っておりますもので。
投稿: miauleuse | 2009年2月 3日 (火) 23時11分
えふさん、miauleuseさん
冬眠人間もできたら鬱の人間も減るのではないかと思います。何となくですが。日常に追われることが鬱の原因になるし。でも冬眠すると一生の活動時間が減るし、それでは嫌だいう人もいるかもしれません。難しいです。
グラウンドホッグでが、フィル君のお仲間さんが下のサイトにたくさん出ています。グローバー君は、かなりおデブさん(obese)ですね。ちょっとダイエットしたほうがいいかもしれません。シラクどんは大丈夫でしょうか。
http://images.google.com/images?hl=en&q=groundhog,+pictures&um=1&ie=UTF-8&sa=X&oi=image_result_group&resnum=1&ct=title
投稿: 山口一男 | 2009年2月 4日 (水) 09時30分
miauleuseさん、さぶ?
このニュース、ラジオでも流れていたのですか。北米では年中行事のようですが、私は初めて知りました。たしかに、人間の都合で無理やり起こされるグラウンドホッグはかなりの迷惑ですね。私も寝ているのに起こされると極めて不愉快です。まぁ、大人になると誰も起こしに来ませんが(笑)。
冬眠ですかぁ。私もそのような夢を見ていたときがありましたので、よくわかります、その気持ち。あ、でも、今はあまりそうは思わないので、ちょっと忘れちゃったかも。どっちだ!冬眠に集中できる環境があると、仕事がある日の朝のぬくぬくひとときのありがたみが薄れてしまうような気もしますねぇ。限りあるぬくぬく時間だから、楽しいというか名残惜しみつつ未練を断ち切って起き上がる自分がとてもえらいように思えたり…。大げさですね。
冬の朝は、タイマーを使って起き上がる前に部屋の空気を暖めておくことにしています。そうすると、起きだしてもそれほど寒くはないのです。起きると同時にぬくい服を羽織るのも欠かせないですが。
私の冬眠への淡い期待を捨て去った契機となったのは、クマ類のメスのみなさんが冬眠しつつメスひとりで出産もしうとうとしつつ授乳していることを知ったときでしょうか。とても無理、と思いました。それなら、起きているほうがいいや、と。まぁ、冬眠するオスの動物ならいいのかもしれませんが。
投稿: えふ | 2009年2月 4日 (水) 22時49分
山口一男さん
コメント&サイト紹介、ありがとうございます。
冬眠と鬱との関係ですか。生物学的には、冬は日照時間が少ないので、気持ちが鬱っぽくなりやすいとか何かで読んだことがあります。だから、冬が長い緯度の高い国では罹患者が多いのではないでしょうか。まぁ、人間の場合は、より社会的な文脈から受ける影響が大きいので、日光にあたれば(自然光でなくても明るい光でも可)気分が晴れるというほど単純でもないのかもしれませんが。
冬眠をすると、活動時間が減るのはそうですが、男性の育児休業と同じで、最初から年単位あるいは数か月単位の休暇を取るのではなく、数日とか数週間とかでちょっとだけ取って様子を見たり、休暇の意味を考えることは、よさそうな気がします。
ですので、冬眠も初心者が最初からひと冬丸ごとトライするのではなく、数日くらいで取ってみると、休養にもなるし、気分的な余裕もできるような気もしますが、どうでしょうか。いや、そんなに冬眠に関して具体的に方策を立てなくてもよいのかもしれませんが。それに、人間として、本格的な冬眠って技術的に可能かどうかも不明ではありますが。
グラウンドホッグの写真、たくさんあって、嬉しいです。だけど、これらが本当にすべてグラウンドホッグなのか少し疑問があります。とくに、毛皮の色がベージュっぽいのはプレーリードッグさんではないか、という気もします。体型もスリムですし。グローバーくんはグラウンドホッグのようですが、もともとグラウンドホッグはこういうおにぎりみたいな体型なのか、それとも、冬眠のために備蓄されているのかもしれない、と思いました。冬眠の前と後での体型の違いが知りたいところです。
ところで、グラウンドホッグについては、私は初めて知ったのですが、彼らの仲間は北米ではふつうにみかけることはできるのでしょうか。庭にいた!みたいなことがあるほどには、人間の生活圏にはいないのでしょうか。標準体型と生活圏で通りすがるのかについてが気になるポイントです。
投稿: えふ | 2009年2月 4日 (水) 23時05分
あ、シラクどんは、ムッチリしているところに趣があるような気がします。って、私の好みですけど。面会してみたいです(笑)。あと、ふとももとかに触りたい。ややチカン気味ですね、すみません。
投稿: えふ | 2009年2月 4日 (水) 23時25分
えふさん
シカゴでは、グラウンドホッグは「庭にいて」ということは残念ながらありません。生息域が少し違うのでしょう。普通のリスはシカゴには沢山いて我が家の庭にも住んでいます、時折茶色の野ウサギがきます、リスよりやや小さめの小柄の大きさですが、丸いしっぽがとてもかわいいです。ごくまれにですが、アライグマ(ラクーン)も訪れます。シカゴは冬が厳しいので、リスや野うさぎの平均寿命は短いようです。庭に訪れる「毛モノ」はそのぐらいですが、野鳥は沢山庭にきます(ちっぽけな庭ですが、少し野鳥の好きな木があるので)。雀の他に、真っ赤なカーディナル、黄緑のインコ(パラキート)、駒鳥、つぐみ、紅雀などです。烏も地域には少数棲んでいますが、幸い庭には来ません(烏が来たら他の小鳥たちは逃げますから)。あと雄大に集団で「への字」で空をとぶ大柄の野鴨もたくさんこの地域に生息していますが(本来渡り鳥ですが、渡らず「定住」しています)、これは大学キャンパスの中の草地ではよく見ますが、さすがに狭い庭には来てくれません。というわけでシカゴは未だ小柄の野生動物と共存しています。隣接する郊外には自然保護林もあります。
投稿: 山口一男 | 2009年2月 5日 (木) 01時14分
山口一男さん
ありがとうございます。
シカゴにはグラウンドホッグはいないのですね。なんとなく寒いのが苦手そうな外見ですもんね。リスはお庭におられるのですか。それはなんかいい感じですね。ウサギのほうが小さいとは、そのリスご一家はジャイアントな家系なのでしょうか。ウサギより大きなリスは私の想像ではかなり大きめです。ねこくらい?
アライグマは北米原産ですが、近年では日本に連れてこられた後、野生化して大変精力的に繁殖なさっているので、生態系への影響が心配されているという点で話題になっています。が、私はその辺でアライグマには遭遇したことはありません。
「毛モノ」で外で見かける代表のような猫さんは、シカゴではおられないのでしょうか。寒いですからね。
お庭には小鳥さんもたくさん訪問されているのですね。色あいがきれいそうです。
野鴨、いいですね。いろいろな野生動物と共生されているんですね。
生まれ育った島根では、庭木にハトが巣を作り、鶯が訪問したり、猫が石に座っていたりしていて、外には白鳥や青鷺などがいました。最近では、ヌートリアなどがいるようですが。今住んでいるところでは、カラスはいますが、小鳥は観ないです。家から庭を眺めるような暮らしではないからですが。不自然な生活なのだと思います。
投稿: えふ | 2009年2月 6日 (金) 23時07分
えふさん
「毛モノ」ですが、野生のものだけをいったので、シカゴに犬・猫はもちろん沢山いますが、「野良」はいません。猫は完全に家の中で飼われているので、外で見かけることはまれです。よその庭に出ているのを見かけることはあります。犬はシカゴではみな家の中で飼われていて、犬小屋に住んでいる犬はいませんが、飼い主が毎日散歩に連れ出して用を足させたりするので、日常の生活で外でたくさん出会います。私と顔見知りの犬もいます。リトリーバルなど中型犬が多いですが、セントバーナードを飼っている家もいます。
リスですが、体調20-25センチうぐらいで、猫よりははるかに小さいです。むしろ野うさぎが小型で、体長20センチぐらい、リスより大分スリムなので、より小柄に見えます。シカゴは木が多く木の実などリスの食べ物は豊富なので、りすはみな小太り気味です。家に今住んでいるリスは独身です。以前は夫婦も棲んでいましたが。
野鴨はすごくいいですよ。大きさはガチョウより少しし大きく、体の部分により白・茶・黒の3色があるので、見た目にも鮮やかできれいです。20羽から時には80羽ぐらいで集団を成しています。大きい集団が「への字」で飛ぶときは壮観です。への字の頂点にあたる位置をリーダーが飛ぶのですが、識者によるとリーダーはほとんど経験豊かなメスなのだそうです。
投稿: 山口一男 | 2009年2月 7日 (土) 00時56分
山口一男さん
お返事ありがとうございます。
野良はいないのですか。日本でも今は野良犬は一切見ないですね。大都市ばかりでなく田舎でもそうです。すぐに保健所に通報されてしまうのでしょうか。猫にも野良がいないとは少しつまらないですね。散歩に連れ出されないし、飼っていないと見かけることもなさそうです。猫がいるおうちの人と仲良くすればいいか(笑)。
なるほど、野うさぎが小さいのですね。餌が少ないのでしょうか。リスは餌が潤沢で豊満なのですね。誰かに食われたりする恐れがないのでしょうか。まぁ、スリムでどんくさくて誰かに捕まる場合もあるかもしれませんが。
野鴨が集団で飛ぶ様子は見てみたいですね。すごく上空を飛んでいるところは見たことがありますが。野鴨と隊長がメスってことで、昔観ていたアニメ「ニルスの不思議な旅」を思い出しました。野鴨の群れに飼っていたがちょうのモルテン(名前)とともに旅する話なのですが、野鴨の隊長はメスでした。
記憶が曖昧ですが、ニルスという男の子が飼っていた小動物と一緒に小さくされてしまい、飼っていたモルテンとともに野鴨と旅するっていう話で、それ以上は定かではありません。
なぜかYoutubeに主題歌とアニメーションがありましたが、主題歌も覚えていません。でも、がちょうに乗って野鴨と旅する変わった話だということだけは伝わってきます。
http://www.youtube.com/watch?v=K1dmLxxgPNg&hl=ja
Nils Holgerssonというタイトルがついて海外でも放送されている(いた)みたいです。すいません、かなり懐かしかったので(笑)。
リーダーがメスと言えば、ゾウが典型的ですね。人間を除く哺乳類はオスが子育てをする必要がなさそうなので、基本は大人のメスと子どもから成る群れで暮らすのがいいのかもしれません。
人類は哺乳類の中では極めて珍しく男性が子育てに関与できる稀有な種で、貴重な経験ができるので、ぜひするべきだ、という主張だと保守派にはアピールしないですかねぇ(笑)。
投稿: えふ | 2009年2月 7日 (土) 17時24分
えふさん
シカゴ近辺の野うさぎは、食べ物が少ないのではなく、遺伝子的に小型なのだと思います。生き生きと跳ね回っていてかわいいですよ。ところでアメリカには正反対に巨大なウサギがいます。下のサイトの最初の写真を見てください。いくらなんでも育ちすぎです。
http://images.google.com/images?hl=en&q=GIANT+RABBIT&um=1&ie=UTF-8&ei=iROPSeTPOaCiMuvU8J0L&sa=X&oi=image_result_group&resnum=1&ct=title
「ニルスの不思議な旅」は僕も好きです。作家のセルマ・ラーゲルレーフはノーベル文学賞を受けていますが、トールキンが受けていないことを考えると、やはりスウェーデンが賞を出すせいでしょうか。
スウェーデンの作家というと『バラバ』(岩波書店)の
著者のラーゲルクヴィストを思い浮かべます。悲しい作品です。そういえば彼もノーベル文学賞を受けました。でもノーベル文学賞というのは、基準のわからない賞です。
投稿: 山口一男 | 2009年2月 9日 (月) 02時31分
山口一男さん
ジャイアント・ラビットの写真を紹介してくださりありがとうございます。あまりの大きさに恐れ入って、ちょっと会話してしまいました(笑)。
ニルスは原作がスウェーデンの女性作家だったのですね。ノーベル文学賞を受けていることも知りませんでした。『指輪物語』も壮大なファンタジーでその後に大きな影響を与えたと言われているらしいので、たしかに受賞しないのは不思議ですね。映画にもなっているのに、実は私はよく知らないのですが。あっ、エルフってのが出てくるんですね。読んでみなくては。
『バラバ』も知りませんでした。悲しい作品なのですか。悲しい話は、ちょっと苦手ですが、機会があれば読んでみたいです。
文学賞は、ノーベルに限らず、私にはよくわからないことが多いです。自分にとって好きか好きでないかはそれなりにわかりのですけども、いいか悪いかはわかりません。
投稿: えふ | 2009年2月 9日 (月) 23時33分
えふさん
ジャイアント・ラビットの話いいですね。ゆっくりして、ユーモアがあって、でもその背後に愛らしい彼らを迎える過酷な現実があって。でも、ブラックユーモアにならず、動物愛護について考えを促す前向きの姿勢があるのが、良いです。
あ、アメリカでなくドイツだったのですね。あの写真、アメリカの新聞記事に昔出たものですが、記事の内容のほうは忘れていました。
投稿: 山口一男 | 2009年2月10日 (火) 03時41分
山口一男さん
ありがとうございます。
そんなに評価していただいて、感激です。本人(=私)はさほど深く考えずに思いつきを書いたまでだったのですけど、丁寧に解釈していただくと、そんな風に読めるのか、と気づくことができました。
って、変ですね、ひとごとみたいで(笑)。
投稿: えふ | 2009年2月11日 (水) 00時19分