男女共同参画統計データブック2009、刊行されましたょ。
『男女共同参画統計データブック 日本の女性と男性2009』
社会生活を12項目に分け、各種統計データを分析。
日本の女性と男性の現状を、豊富な図表をもとに解説しています。
統計学者が中心となってデータの収集・整理及び執筆をしているため、初版の2003年版から、「客観的な男女共同参画情報を得ることが出来る」として、信頼度は抜群!
最新データを提供することはもちろん、より現場のニーズに応えられるよう、内容も抜本的に見直して発刊します。
3月末には情報をキャッチしていたのですが、なかなか中身を見る時間がとれず、今日になりました。
これは、(独)国立女性教育会館が編んだもので、2003年、2006年が出ていて、3版ということになります。この手のデータブックは、情報の更新がかなり大変でしょうから、シリーズで定期的に出ているものは大変貴重です。他にも、同様の趣旨のシリーズで版を重ねているものがあったのですが、諸般の事情により最近新しくなっていませんので。
本書は、可能な限り最新の統計データを使って、男女共同参画に関する事項を取り上げて紹介しています。全12章から成りますが、それぞれの章は以下です。
第1章 人口
第2章 家族と世帯
第3章 労働力と就業
第4章 労働条件
第5章 生活時間と無償労働
第6章 家計と資産
第7章 教育と学習
第8章 社会保障と社会福祉
第9章 健康と保健
第10章 安全、犯罪と暴力
第11章 意志決定
第12章 意識調査
政府が出している統計ものと違うのは、労働を「無償労働」と「有償労働」と分けているところでしょうか。他でも、あまりこういう言葉は使っていないと思います。
ここ数年で社会の状況がかなり大きく変わっているので、中身のデータを確認しておくことが大切だと思います。まぁ、必携と言いますか。もちろん、こういう分野に関心のある方は、ですけども。
この他、「用語解説」「文献とウェブサイト案内」「附属資料」があり、特に、ジェンダー統計に関する文献案内は、最近関心を持っている私には大変参考になりそうな部分です。ジェンダー統計について書かれているものって、あんまりないんですよね。
『評価論を学ぶ人のために』(三好皓一編、2008年)
あ、この中に、「第14章 ジェンダー評価」というのがありました。本書は、全部は未読ですが、「評価」について、あれこれ興味深いことが書かれてあるようです。評価のしかたは、重要です。
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