アリス・ウォーカーさんが絵本を出しておられました。
『なぜ戦争はよくないか』 (大型本)
アリス ウォーカー (著), ステファーノ ヴィタール (イラスト), Alice Walker (原著), Stefano Vitale (原著), 長田 弘 (翻訳) 偕成社 (2008/12)
『カラーパープル』や『喜びの秘密』で有名なアリス・ウォーカーさんが絵本を出しておられました。うっかりしていて気がつかなかったのですが、昨年末に刊行されていたようです。
絵本は、題名でわかるように、なぜ戦争はよくないかをテーマに、戦争が何を奪っていくかなどを描いています。戦争を擬人化しているところが特徴なんでしょうかね。カエルさんが出てきます。姿がかわいいです。特に、お腹の辺りが鑑賞ポイントですね。
絵を担当されたステファーノ・ヴィタールさんは、「タイム」「ニューヨーカー」「ニューズウィーク」などの雑誌のイラストなどで有名な方のようです。私は知らなかったのですが。
amazonの「なか見!検索」で、絵の感じなども一部分は見ることができます。
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えふさん
このまえ『カラーパープル』と『戦士の刻印』のをしましたが、『喜びの秘密』もFGMを主題にしているようですね。『戦士の刻印』と違い、ノンフィクションーではなく、こちらはフィクションですが。『なぜ戦争歯良くないか』のほうは、中身検索で見れない部分に子供には相当ショックな絵があるようです。画家も大変ですね。
投稿: 山口一男 | 2009年5月16日 (土) 07時43分
山口一男さん
そう、『喜びの秘密』はFGMを主題にしています。だいぶ前に読んだので、詳細は忘れちゃいましたが。小説ですね。
『なぜー』のほうは、画家はむずかしい仕事だと私も思いました。
絵本のことはよくわからないのですが、最近、子ども向けと大人向けの大きく2つがあるのかもしれないと思いました。大人は絵本をあまり読まないものだと思われていますが、実際にもそうかもしれませんが、絵本のすべてが子どもに向けて書かれているわけでもないかもしれないと思うのです。この絵本も、子ども向けのつもりかもしれないけど、本当は大人が読むといいのかもしれません。なぜなら、戦争を始めるのもやめることができるのも、始めないでいられるのも、責任は大人にあると思うからです。
投稿: えふ | 2009年5月16日 (土) 22時17分
えふさん
おとなの見る絵本ですか。うーん。といっても実際は自分だけでは見ないだろうから、やはり大人が家族を形成し自分の子供に本を読んで聞かせるときの、親子の対話に期待しているのかもしれませんね。戦争がどんなものであるか、それはやはり親や教育者が子供に伝えねばならない大切なことの一つですから。でも日本の戦後は戦争などまるで無かったもののように、何も教えないことから出発しました。そうして育てられた子供が親になり、そのまた子供が今また親になり、幸い日本がその後戦争に巻き込まれなかったこともあり、戦争は日本では非現実的なものになっています。この国に外では現実そのものなのですが。
山口一男
投稿: 山口一男 | 2009年5月17日 (日) 00時48分