「女としての価値」って、なんだろう?
『プレジデント』という雑誌がありますが、部分的にネットで公開されている記事があるんです。で、「なぜ、20代高学歴女子は「専業主婦」狙いなのか」というのを読んでたまげました(ここ)。
何にかというと、このセリフです。
「激務で3年生理がないなんていう同級生の話にぞっとします。一生働かなきゃいけないほど、自分の女としての価値が低いとは思ってない」
もちろん、前半については、私もぞっとしますが、後半については、すごい!日本語としての意味はわかるけど、意味がわからない、というか。
「女としての価値」というフレーズと、その高低のつけかたが、むずかしいですね。さすがは、難関を突破してきた方です。それにしても、すごい自信があるのか、すごく自信がないのか。
「女としての価値」って、なんだろう?
久々に、渦巻く疑問に感心です。渦巻きは形としては好きですが、あまり渦中の人にはなりたくないですねぇ。
さしあたり、この人(=私)は自分の「女としての価値」つうもんを査定してみたほうがいいでしょうか。いや、誰かに委託したほうがいいかもしれないです。委託先はどうやって探せばいいんでしょうか。
う~む。
誰が書いたかと思えば、『「婚活」時代』の共著者の1人である白河桃子さんでした。
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いやー、びっくりしました。
「日本語としての意味はわかるけど、意味がわからない、というか。」「それにしても、すごい自信があるのか、すごく自信がないのか。」
至言ですね。思考の回路が違うので理解はお手上げですけど。「女の価値」は働かないで他人(夫)に食べされてもらうことで決まるんですね。知らなかった。ペットはきっと女性よりもっと価値ある存在ですね。一生どころか全然働かないでも食べさせて、もらえるし。猫でも自由な「にゃんだ」は当然価値が無くて。あ、一寸めまいがしてきました、過激な思想に取り付かれそうです。男女にかかわらず、人の価値は何をするかによって決まると思っていたのですが、何もしないで食べさせてもらうことにもっと価値があるとすれば、最高の地位を得ているのは引きこもりかも。職場での男女平等なんてくそ食らえですね、働かないほうが地位が高いのですから、底辺の争いに過ぎません。
冗談はともかく、生きがいのある仕事が減りつつあるのでしょう。社会の病気が意識の倒錯を生んでいる気がします。
投稿: 山口一男 | 2009年6月12日 (金) 06時12分
えふさん、こんにちは。
興味深いです!
もしもこの記事がDELFの試験のエクスポゼの題材だったら、と仮定して、これから言うこと考えます。
あ、だめだ!今は聞き取りの練習してるから(汗)
仮想エクスポゼは今晩お風呂の中ででも、やってみます。
メルシー♪
投稿: miauleuse | 2009年6月12日 (金) 15時58分
山口一男さん
そうですねぇ、外でやりがいも感じられず待遇の悪い仕事をするか、ハードなだけの長時間労働に耐えるくらいなら、最初から別の価値観で生きることを指向するのも無理ないような気もしますねぇ。だけど、ハウスキーパーの雇えるような高収入の相手を捕獲しない限り、ドメスティックな任務からは逃れられないので「働かずに」とは言えないんじゃないかと思うんですが。
「女性が外で働くこと」自体の是非を云々しなくてもよくなった現代では、「働けるだけで幸せ」とか「働かせろ!」というだけでなく、「働くことが怖い」「賃労働の価値観から別の所にいたい」という新たな価値観をもつ女性も出てきていて、現象としては興味深いです。女性のユニオンでも、考え方の世代間温度差みたいなものがあるようですし。
女性の場合、プレジデントの記事のような指向をもつことになるのかもしれませんが、男性でも自分の親の世代のような働き方や生き方に対する疑問をもつ人は増えているのでしょうねぇ。意識の変化に、現実の労働条件がついていっていないのかもしれないですね。
投稿: えふ | 2009年6月13日 (土) 23時45分
miauleuseさん、メルシィ♪
エクスポゼでは、まず記事を要約し、その後、ご自分の考えを論理的に述べるのでしたよね?ポイントは、こういう「優秀な女子学生や女性労働者」が出てくることをどのように解釈するのかということを、現代日本の時代状況とのかかわりで説明することでしょうか。
日仏比較をしている本では、日本では夫は稼ぎの全額を家(妻)に渡し、そこから小遣いとして自分の自由に使えるお金をもらうようになっているが、フランスでは、夫は稼いだお金を全額妻に渡すようなことはしないのが通例だ。だから、フランスでは既婚女性は自分が自由になるお金を稼ぐために自分の仕事をもたねばならないという理由もあるはずで、そこが日本の専業主婦との違いなのではないか。ひいては、日本人既婚女性が就業中断をするのに対し、フランス人既婚女性は中断することなく継続する必要もあるし、そのためのしくみも整えられている、とかいう分析を読んで、なるほど~と思いました。
投稿: えふ | 2009年6月13日 (土) 23時51分
えふさん
おっしゃるととおり「働かず」とはいえません。冗談もピントがずれていたみたいですね。すみません。アメリカの場合家事をアウトソーシングしてしまおうという発想があり、そのためにも収入は必要で、という発想が女性に中にあるように思うのですが、日本でそれは余り無いことも関係しているかもしれません。
投稿: 山口一男 | 2009年6月14日 (日) 23時41分