「貧困実態を調査、不況受け厚労省 1960年代以来の実施」
貧困に関する政府の公式統計としての調査がない、ということは、以前にも少し触れたのですが(ここ)、40年以上の空白期間を経て、再開されることになるかもしれない、ということです。
東京新聞/共同通信 2009年7月30日 21時07分
厚生労働省は30日までに、不況で生活が厳しくなっている低所得の母子家庭や高齢者の世帯、ホームレスらを対象にした貧困の実態調査を、2010年度に実施する方針を固めた。
政府は高度成長期だった1960年代前半以降、低所得の世帯に関する広範で詳細な調査、分析は行っておらず、一部の市民団体や有識者らは「40年以上も貧困の実態解明を怠っている」と批判していた。
大村秀章厚労副大臣は、雇用、経済情勢の悪化を踏まえ「貧困、格差が課題と指摘されており、今後の取り組みの参考にしたい」と調査実施を事務方に指示。民主党も母子家庭などの生活状況を詳しく調べるよう求めていた。
厚労省は、10年度予算の概算要求に調査に必要な予算を盛り込む考え。
厚労省が世帯ごとの平均所得や人員構成を調べるため毎年実施している国民生活基礎調査のデータを活用する。例えば、低所得で生活保護を本来受給できるのに受けていない世帯などのデータを詳しく分析することを検討している。(共同)
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えふさん
貧困者を対象とする以下の調査ですが、貧困でない人たちも併せて調査するのでしょうかね? 貧困というのは絶対的な基準で測ると言うより、相対的な基準(例えばその国の世帯収入の中央値の半分以下の世帯収入の家庭が、貧困家庭とされるなど)で定められることが多く、平均的家庭に比べ、貧困家庭はどのぐらい生活が厳しくなっているかというのがわからないと厳しさの度合いがわかりにくいと思うのですが、もし対象が貧困者ばかりだと、それがかえってわからないと思います。役所の調査ってちょっと間が抜けていて、使い物にならないものも有るのですが、この調査がそうならないことを祈ります。
>不況で生活が厳しくなっている低所得の母子家庭や高齢者の世帯、ホームレスらを対象にした貧困の実態調査を、2010年度に実施する方針を固めた。
投稿: 山口一男 | 2009年8月 4日 (火) 15時25分
山口一男さん
ありがとうございます。
そうですねぇ、このニュースだけだと、どちらなのかがはっきりしませんね。だけど、引用された部分だけ見ると、現在貧困の中にいる方々だけを対象としていくようにも読めるので、やや懸念を覚えます。どうなんだろう。気になりますね。さほど、意味のない調査に公金を支出しないことも、大切ですから、気にしておくことにします。
もう少しすると、詳細がわかるかもしれませんし。
投稿: えふ | 2009年8月 7日 (金) 00時57分