私もその皿の名前、知りたいです。
『日本人の知らない日本語』(蛇蔵&海野凪子)
本書は日本語教師をしている方と、それを習いに来る外国人生徒たちとのやりとりがおもしろく書かれている(描かれている)エッセイマンガです。日本語ネイティブも、これを読むことで、普段知らないでもいられる日本語のおかしなところ・不思議なところについて疑問をもち、一緒に教えてもらえるので、「ほ~」とか「ふ~ん」と言いつつ読ませてもらいました。
お刺身を食べるときに醤油や薬味を入れるための四角い平べったい皿があると思うんですが、あれの名前を聞かれて困ってしまったり、「恐れ入りますが」と「さしつかえなければ」の違いを聞かれて驚いたりする日本語教師の日常の様子が、この人(=私)にも、とても興味深いです。私も、その四角い仕切りのついた皿の名前は知りたいし、コンビニのレジなどでよく聞く日本人店員の間違った敬語の使い方などは訂正したいし、日本語学習者と共有できる問題意識もあるのです。
母国語だとあまりよくわからずとも使用できているんですけど、これが外国語だとそこにひっかかってしまって気になって仕方ない、そういう人には、逆向きに日本語を考えてみるのもおもしろいと思いました。
※「薬味醤油皿」だそうです。この部分は、「なか見!検索」で見ることができます。
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えふさん、イルフェフレですよ。涼しい・・・
台風ですから。
この本、ちょっと前に多分、文春に紹介されていて、おもしろそうだなぁ、と思っています。未読ですが。
立場が変われば、わたしだって。
おかしなフランス語をしゃべっています。
ちなみに、うちでは「さしちょこ」といいます。
お刺身用の小さいお皿。
はい!子供のころからそう呼んでおりました。
お刺身を(しょうゆに)ちょこっとつけるからでしょうか?
投稿: miauleuse | 2009年8月31日 (月) 15時45分
miauleuseさん、イルフェフレ?
そちらも涼しいですか。台風、どうですか?ひどいことにならないといいのですが。
さしちょこ、ですかぁ。ふ~ん。私のうちでは、きっと名前がないです。四角で仕切りがあって、という皿は使っていなかったと思います。仕切りのない皿は使っていたかもしれませんが。名前は…なんだろう??
考えてみると、食器で名前を知らないものも結構ありますし、由来や使い分けを聞かれてもきちんと説明できないことが結構あります。
miauleuseさん、フランス語では、フランス人の先生もびっくりの高度な質問を発してみてください。まずは、フランスの食器の名前を聞くところから?(笑)
この本、なかなかおもしろいです。機会があればぜひご覧ください。
投稿: えふ | 2009年8月31日 (月) 20時49分