なんだかな数値把握。
毎年発表される育児休業取得率の数字ですけども、目標値男性10%、女性80%に対して、最新の情報では、男性1.23%、女性90.6%だったそうです。男性は低いままですが、女性は目標値をクリアしましたね。しかし、よかったのでしょうか。
これ、出産の時点に職場に在籍している人が分母になっているんです。つまり、出産して産休が終了する時点まで職場に席と籍がある女性のうち、どのくらいの割合の人が育児休業をとれたかという数字なのでした。女性の場合は、ですけど。つまり、産後の法定産休が切れる前までに退職してしまっている女性は、育休はとれませんが、そういう人は除外された数字である、ということです。
妊娠・出産を理由に退職した女性の数を分母に足して計算すると、どのくらいの数字になるんですかねぇ。
その数字を紹介したサイトを見つけました。この方は、2005年6月10日に「女性育児休業取得率の謎」という文章を書いておられます(ここ)。
これを読んだ後、↓を読むと、前年比のことを説明してもらっても、何ポイントが上がったとか下がったとか言われても、なんだかなぁという感じがするのでした。
育休取得率、男性減る=女性9割超に-08年度厚労省調査
8月18日19時0分配信 時事通信
厚生労働省は18日、雇用均等に関する2008年度調査の結果を発表した。育児休業(育休)の取得率は、女性が前年度比0.9ポイント上昇し90.6%。これに対し、男性は0.33ポイント低下し1.23%だった。
育休取得率は1999年度と比べた場合、9年間で女性が34.2ポイント増加したものの、男性はわずか0.81ポイントの上昇にとどまっている。ただ、6月に成立した改正育児・介護休業法は男性の取得促進策も盛り込んでおり、同省は今後、目標とする10%への引き上げを達成したい考えだ。
育休の取得期間を男女別に見ると、女性は「10カ月以上12カ月未満」の32.0%が最も多かった。ほかは「12カ月以上18カ月未満」の16.9%、「3カ月以上6カ月未満」の13.6%だった。
一方、男性は「1カ月未満」が54.1%に上った。「1カ月以上3カ月未満」の12.5%がこれに続き、女性に比べ短期間しか取らない傾向が鮮明になっている。
調査は昨年10月、常用労働者5人以上を雇用する約1万カ所の民間事業所を対象に実施。有効回答率は72.8%。
« 眠いです | トップページ | フランスのフレキシキュリティについて学んでみた »
「社会のしくみを学習。」カテゴリの記事
- 映画「グリーンブック」(2019.03.26)
- a stay-at-home parent は「手伝う」ではありません。(2018.06.22)
- 「国立大学の潰し方 (7つの行程)」が秀逸なので、紹介。(2018.06.17)
- 原爆の日(2017.08.06)
コメント