意見を言わない子どもが、いい子ども?
東京新聞にあった記事なのですが。
イギリスの子どもは、自分の「処遇」について、堂々と意見を言えるのに、日本の子どもは言えない子どもが圧倒的多数だそうです。
自分の意見を言うことを励ましたり歓迎されたりする文化と、逆の文化の影響なのでしょうか。
普段、意見を言わなくても、特別不利なことにならない場合はそうでもないかもしれませんが、意見を言わないと不利益な扱いを受けるような場合にも、言わない(言えない)のであれば、非常に問題だと思いました。
やなことは「ヤダ!」と言えるかどうかは、日本の場合、子どもだけの問題ではないように思います。
子どもは、周囲の大人の様子を観察して、真似をしているだけなのかもしれないと思いました。
子どもに真似されても恥ずかしくない大人であるか、というのは、この人(=私)にも全く自信がありませんが。
変な子どもになら、なれるかもしれません。誰もなりたくないか。
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虐待相談件数が最大。そういえばベネッセの国際比較でも、子どもにたいして「切れて」虐待しそうになると答えた6歳未満児の子を持つ母親は、日本が最高でした。ストレスの多い家庭が増えているようです。多くの虐待はむしろ父親からのものなのでしょうが。子ども自身に、訴える力のないことは、子ども自身の問題ではなく、訴えることが救済でなくさらなる虐待につながる可能性のある、社会状況のせいの気がします。DV一般もそうですが、家庭内の暴力を、犯罪と考えず、家庭内のもめごとで他者は介入すべきでないという誤った社会の風潮が、物理的に弱い者が、子どもであれ女性であれ、自分を守る力をさらに弱めているのではないでしょうか。
投稿: 山口一男 | 2009年9月 7日 (月) 11時42分
山口一男さん
ありがとうございます。
子どもの虐待は、直接の虐待者は実母が割合で最大だと思います。直近のデータを確認していないのですが、基本的には面倒を見て一緒に居る時間が最大なのは実母なので。性的虐待で虐待者の最大割合を占めているのは同様の理由で実父なのですが。
訴えてもそれを受け止めるような社会制度・態度がないことが、訴える力とかかわりがあるというのは、そのとおりな気がします。相談しろと進めても相談した後の処遇があまりきちんと整備されていないのであれば、もとの場所に戻ることを選択する人が居てもおかしくないと思います。
投稿: えふ | 2009年9月16日 (水) 21時26分