職場に満ち足りた状態で来ていますか?
この記事ですけども、一番下のところに、「もうひと言」とあり、そこに「社員は職場に満ち足りた状態で来るべきです。」とあります。これが、とても心に残りました。
編集委員の岩田三代さんのコメントにありように、不況で、仕事と生活の調和の掛け声も急速にしぼんでいるようです。今、非常時だから、死ぬほど働かなくてはならない、生活を犠牲にして、ということなのでしょうかね。日本の企業は。
こういうときこそ、さっさと帰って、よく休み、満ち足りた状態で出勤して、問題に取り組んだほうがよさそうな気もしますが、そういうわけにもいかないのでしょうか。
帰宅時間が遅くなるのが、当然の気がするのって、割とすぐですよね。周囲の人が遅くまで残業するのを当然としていると、何か、早めに帰っていることのほうに、後ろめたさを感じるようになるものです。不思議ですが、この人も、そういう経験をしています。なぜなのでしょうか。一応、仕事は済んでいるし、誰も咎めたりしないのに。
そういう、誰かが咎めてきたりしないのに、自分から「少しは残業したほうがいいのかなぁ」と思わせるようなしくみがあるようで、それが、帰りにくさにつながっていき、さらには、慢性的な残業へとつながっていくのかもしれませんね。
そう思いつつも、この人は、極力、それに囚われていかないように、ときどき、警戒して、自分を点検しているのです。ある種の割り切りも必要かもしれないですね。
イケアという企業の躍進は、社全体で有休100%消化を義務付けているところでしょうか。それくらい、徹底しないと、なかなか浸透しないかもしれませんね、特に、日本社会では。
労働者それぞれが、自分で判断する、というのが、理想ではあるのでしょうけども。
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なぜ、日本はこういう発想に向かわず、ともかく
仕事に時間を多くかけてという方向に向かうのか、
そのこと自体が「日本の特殊性」なのですが。でも
周りがみな「特殊」だと、そこではそれが当たり前
になる。国際化って何なのだろうと思いますね。
投稿: | 2009年10月26日 (月) 05時14分
山口一男さん
そうですねぇ、発想の方向が、「不自由に不自由に」という感じ(笑)。適当でよいところをすっぱりと決めて、そこは手抜きにするとか、いっそ、止めてしまうというようには考えないような気がします。変化しないことが善きこと、なのでしょうか。まぁ、いろいろと変化すると、それに慣れるまではくたびれますけども。
自分の身の回りの小さな世界が、その人にとっての全世界になっていて、その外に、それを常識としない世界があるというような感覚って、あんまりないのでしょうか。いろんなことに「一途さ」というのか、その職場だけっていうのを誓わせるシステムが強いのでしょうか、日本って。ちょっと、諸外国との比較はわかりませんが、職場ごとの常識がいくつもあるって、ちょっと別の世界をのぞけばすぐにわかるはずなので、それがないということは、転職市場の硬直さと関係があるんでしょう。1つのところで、定年まで勤め上げるっていうのが、まだまだ普通、というより、既得権を握っておられる方々にとっての「当たり前」なのかもしれませんねぇ。
「国際化っていうけど、日本はまだ鎖国してるんだもん」、ということでしょうか(笑)。
投稿: えふ | 2009年10月26日 (月) 22時13分