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2009年10月12日 (月)

Women's successes exploit other women

 う~む、フェミニズムは失敗なのでしょうか。

The Japan Times(2009年9月26日)の記事です。

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 しかし、ジャパンタイムズがなぜ今取り上げるのか、気になりますが。

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コメント

  中産階級の女性が就業するようになると、低開発国の女性や貧乏な女性が低賃金で家庭内労働に雇われるようになるから「女性の進出が他の女性を搾取する」。だからフェミニズムは失敗だ、というのは暴論というより、詭弁です。
 まず低開発国の女性が低賃金で家庭内労働に雇われるのは、国策でそういう安価な家庭内労働者を海外から受け入れるか、非合法移民の家庭内労働の雇用を国が取り締まらないか、のどちらかの結果です。どちらもなければそういう「搾取」は起こりえない。欧州では東欧などからの低賃金家庭内労働者を雇っている西欧の中産階級の家は多いかもしれないけれど、わが国はそういう国策は採っていないから、東南アジア人の「お手伝いさん」を抱えている家などほとんどないでしょう。ただしそういう国策を取ることを勧めている人もいるので、それには要注意です。また国内の貧乏な女性の家庭内労働への雇用は単に社会的不平等の問題です。東南アジアでも、昔の日本でも、裕福な家での女中さんの雇用は多く、その家の「主婦」が職を持っているいないにかかわらず、裕福なう家は家庭内労働者を多く雇っていました。階級社会の問題です。それを「フェミニズムの失敗」というのは、反フェミニズムの政治的な意図を持った主張でしょう。

山口一男さん

 丁寧な解説をありがとうございます。
 そうなんですよね、フェミニズムの問題なのか、という気がするのですが、そういった議論は、この記事で見るのが初めてというわけではなく。
 むしろ、私の知る範囲では、フェミニズムの論客が、外国人女性を家事労働者として受け入れて、家内労働をしてもらうことで日本人女性はペイドワークをすることへの疑問を主張しているように思っていました。

 女性が職場や社会の意思決定に近いところに進出することで起こる問題は、いろいろありますが、それらをフェミニズムのせいにしようとする論調は、あちこちで見ますね。不思議です。それを受け入れてしまう、土壌が。

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