東京タワーを紫イメージにライトアップ。
今日は、国連が定めた「女性に対する暴力撤廃国際デー」でした。
東京タワー、パープルにライトアップ-女性に対する暴力根絶訴える
六本木経済新聞(ここ)より
東京タワー(港区芝公園4)が11月25日、パープルをイメージしてピンクとブルーを交互に配した初のパターンでライトアップされた。
ライトアップは、女性に対する暴力の根絶を呼びかけるシンボルである「パープルリボン」運動の最終日(11月12日~11月25日)でもあり、「女性に対する暴力撤廃国際日」の一環として行われたもの。主催はNPO法人全国女性シェルターネット。
「パープルリボン」は、世界を子どもや暴力の被害者を守ることを目的として、近親相姦やレイプの被害者たちによって1994年、アメリカのニューハンプシャー州のベルリンで生まれた団体。現在約40カ国という国際的なネットワークに発展し、世界各地の女性への暴力を許さない社会を目指すためにさまざまな活動を行なっている。
点灯式には福島瑞穂消費者・少子化担当相も出席。女性に対する暴力の根絶を呼びかけた。
ライトアップは同日24時まで。
47ニュース(ここ)より
東京タワーが紫色に 暴力に苦しむ女性救う願い
ドメスティックバイオレンス(DV)などの暴力に苦しむ女性たちを救いたい―。そんな願いを込め、女性に対する暴力撤廃国際日の25日、東京タワーが紫色にライトアップされた。
女性への暴力根絶運動のシンボル「パープルリボン」にちなんだ企画で、特別ライトアップは一夜限り。午後4時半すぎ、大展望台で福島瑞穂男女共同参画担当相や鳩山幸・首相夫人らが点灯スイッチを押すと、遠くから紫色に見えるようピンクと青色を交互に並べたライトにタワーが包まれた。
福島氏は「初めて紫色になったタワーから(暴力の被害に遭っている)女性たちに『一人じゃない』というメッセージが伝われば」。東京タワーを訪れた女性客(60)は「気分が和らぐ良い色ですね」と見上げていた。
内閣府によると、パープルリボン運動は1994年に米国で始まり、世界的に広がったという。
幸夫人、東京タワーのライトアップに参加
鳩山首相夫人・幸さんが25日夜、東京・港区の東京タワーのライトアップに参加した。
東京タワーは、「女性に対する暴力をなくす運動」のシンボルカラーである紫色に初めてライトアップされた。運動最終日に行われた25日の点灯式に参加した幸さんは「紫色に輝いた東京タワーを見て、被害者が『私は一人でない』と強く思っていただければ」と話し、女性に対する暴力の根絶を訴えた。
ライトアップは26日午前0時まで行われる。
国連からも、事務総長がメッセージを出していますね。
(広報資料)
プレスリリース09-065-J
2009年11月25日
女性に対する暴力撤廃の国際デー(11月25日)に寄せる
潘基文(パン・ギムン)国連事務総長メッセージ
国連総会が11月25日を「女性に対する暴力撤廃の国際デー」と定めてから10年になりますが、その間に行動の輪は広がりを見せてきました。男性や男児を含め、より多くの団体や個人が、この憎むべき女性の人権侵害を防止し、これに対処するための取り組みに関わるようになりました。また、多くの国々が法律や包括的な行動計画を整備する中で、各国内でも大きな進展が見られています。
しかし、すべきことはまだ多く残っています。どの国でも、女性と女児が暴力の被害者となり、大きな苦痛を受ける状況が続いているからです。このような暴力は開発を阻害し、情勢を不安定化させ、和平の実現をさらに難しくします。私たちは人権違反の責任を問い、不処罰を終わらせるために具体的な策を講じなければなりません。また、被害者の声にも耳を傾け、彼女たちを支援しなければなりません。
私たちが目指す目標は明らかです。それは、戦争の手段としてのレイプ、家庭内暴力、性的搾取のための人身取引、いわゆる「名誉」犯罪、さらには女性器切除を含め、こうした許しがたい犯罪を終わらせることに他なりません。私たちは差別を根絶し、女性に対する暴力の温床となっている思考態度を改めさせることにより、その根本的原因に取り組まねばならないのです。
昨年、私が発足させた「UNiTE to End Violence against Women(団結しよう、女性への暴力を終わらせるために)」キャンペーンは、国連システム全体による行動を本格化させています。このキャンペーンはすべての国々に対し、強力な法律、部門横断的な行動計画、予防措置、データ収集および組織的な取り組みを導入して、紛争下での性暴力に対処するよう求めています。私は各国の政府や団体、個人に対し、このキャンペーンへの参加をお願いしたいと思います。私はまた、この取り組みの強化を図る Network of Men Leaders(男性指導者ネットワーク)も発足させたところです。
ジェンダーの平等を促進する新機関の創設に対する国連総会の支持も、私たちの作業をさらに活性化させることでしょう。この新たな機関は、ジェンダーの平等と女性の地位向上を促進するだけでなく、女性に対する差別と暴力の廃絶を支援する措置について、国連システム自体の責任を問う役割も担います。
全世界の女性はまさに、家族やコミュニティ、さらには国民全体をつなぐ要(かなめ)と呼ぶにふさわしい存在です。今年の国際デーにあたり、女性の人権を守ってゆくという決意を新たにし、女性への暴力対策にさらに多くの資源を投入しようではありませんか。そして、この恐ろしい暴力に今度こそ終止符を打てるよう、全力を尽くそうではありませんか。
* *** *
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えふさん
東京タワーが違って見えますね。こういうイベントが単なるイベントに終わらず、人々の意識の向上に結びつくことを願います。パープルカラーのリボンも日常的に目に付くよう普及すればいいですね。
投稿: | 2009年11月26日 (木) 03時02分
山口一男さん
そうですね。1回で終わるのではなく、継続的なものになるといいですよね。
ともかく、東京タワーがこんな風になると、もともと関心がある人ばかりでなく、そうでない層にアピールできることが重要な気がします。
今朝の朝刊には、小さいものではありましたが、読売とどこかがカラー写真付の記事を載せていました。
投稿: えふ | 2009年11月26日 (木) 21時58分
えふさん、
昨晩のJ-Waveの番組で、このライトアップのことが取り上げられていました。それを聴いたときに私は思いました。きっとえふさんがブログに取り上げてくださるだろうと。
とにかく、今ここにこういう問題があるのだ、ということをまず知ることが第一歩なんですよね。
だから、パープルの東京タワーがあり、それをメディアが報道し、1人でも多くの人が、最初は「知らされて」そして、つぎに「もっと知ろう」と能動的に思うことが重要で、知れば意識が変わるのですよね。
東京スカイツリーも、こういう役目を果たすのでしょうかね?
投稿: miauleuse | 2009年11月26日 (木) 23時37分
miauleuseさん
ラジオでも取り上げられていたのですか。それは、知りませんでした。教えてくださってありがとうです。どんな風に取り上げられていたのか気になりますが、憶えていらっしゃったら教えてください。
そうですねぇ、この人(=私)が取り上げそうな情報ですね(笑)。miauleuseさん、あなたは正しい。
まずは知ること、というのは、その通りだと思います。そこで、どう判断するのかは、ひとりひとりが自分で考えることかもしれませんが。まずは、知ること、知らせることですよね。
東京タワーは、それが見える範囲にいる人なら、「あれは、なんだろう?」と思うでしょうし、そうすれば、調べてみたりするんですよね。リンク集のブログでも、数人の人は、そういう行動をとっていました。
東京スカイツリーですか。そうですねぇ、完成すれば、ぜひいろいろとイルミネイトして、見る人を楽しませたりする新シンボルになるといいですねぇ。
投稿: えふ | 2009年11月28日 (土) 00時40分