「バカ枠」というものの存在について考えさせられます。
佐々木倫子さんの新しいシリーズ『チャンネルはそのまま!』です。新しいと思ったのですが、2巻まですでに出ている模様です。
今回の主人公は、女性新人テレビ記者です。女性ですが、アナウンサーではありません。取材し、原稿を書く、でも、媒体は新聞じゃなくてテレビ。その記者さんのドタバタぶりを書いているものです。
「バカ枠」ですが、それは、採用の際に、ややユニークな選考の視点により選ばれる人のことを指しているようでした。他にも、「女子枠」とかあるんですってね。知りませんでした。「男子枠」ってあるのかなぁ。
割当制(クォータ)のひとつの類型なのでしょうか。わかりません。
その「バカ枠」採用によって、主人公は採用されたという設定なのです。その年採用された同期は、男性4人、女性1人の5人でした。で、この女性はアナウンサーなんですよ。
主人公は、雪丸花子。
最初の取材から、おかしな展開を繰り広げ、意図せざる結果として視聴率を上げたりします。他にも、さまざまにおかしなことをやらかすわけですが、意図しないところで、よい結果に結び付けるのです。
ま、内容は、直接ご覧ください。
このように、「バカ枠」という視点で物事を見ると、採用が非常に難しい会社などに、一見、間違いで入ったのではないかと思われるような、ま、優秀でないタイプの人間が、場合によっては、化けて、その会社を救い業績を上げる救世主となる場合もある、といった成功物語が、ありそうな、期待が持てます。
この人(=私)も、「バカ枠」採用のある職場を覗いてみたいなと思うわけですが、なかなか「バカ枠」採用の存在を公表しているところはないでしょうから、難しい相談だと思われます。
もし、ご存知でしたら、教えてください。
ただ、ふと思うのは、現在の、この人の立場が、「バカ枠」ではないか、ということです。もし、そうだったら、周囲の人はおもしろいけど、本人はあくまで真面目にいろいろをやらかしているわけですから、おもしろくはないですよね。
できれば、「バカ枠」採用のある職場に、「バカ枠」の本人ではない立場で入り、その状況を観察してみたいものです。短期間でよいですから。
« みぞれで、冷え冷え。 | トップページ | スペシャルの追究。 »
「書籍・雑誌」カテゴリの記事
- 日本に住んでる世界のひと 読書日記(2023.01.09)
- 『告白 岐阜・黒川 満蒙開拓団73年の記録』(2022.03.13)
- 久しぶりに、読書感想(2021.09.27)
- 息の長い運動に(2020.07.24)
「発見。」カテゴリの記事
- 続・自転車でトライ&エラー(2020.05.09)
- 今日は2時間はサイクリング・・・。(2020.05.08)
- ちょっとウォーキングのつもりが。(2020.05.03)
- 歩くよりも、省エネなのですね。(2020.04.21)
- 自転車専用道ができていました。(2020.04.19)
コメント