都道府県別GEMを測定なさったそうです、奇特ですね。
東北大学が、都道府県別の男女平等度指標を測定:ランキングを公表なさったそうです。
プレスリリースは、ここです。
この表は、3枚からなるプレスリリースの2枚目ですが、表題のとおり、「都道府県別の男女平等度指標」です。
国別ではなく、国内の都道府県別という、より小さい区分での順位がわかるような、今回の試みは、大変興味深いし、価値あることだと思います。
が。
総合順位と、それぞれの指標の順位を眺めてみると、たとえば、総合順位が隣り合っていても、それぞれの指標では随分と離れていたり、それぞれの指標が同じ数値でも、男女ともに全国的には低いから差異がなさそう(だけど、数値は4で高い)と思えるものとか、労働参加率なども専業主婦率が高いところは夫の収入が高いので、だからやっていけるのではないのか、とか(逆にいえば、女性労働参加率が高いところは、「共働き」じゃないと生計が維持できないからではないか)などを思ってしまいます。
詳しいレポートが待たれるところですが、GEMC journal No.3は、この人が探した限りは、まだネット上にはなさそうです。冊子版では、出ているんでしょうけども。
No.1は、全文がネット公開されておりますだ(ここ)。
No.3が公開される頃には、この人が忘れておりますですが(・・・)、思い出したら、またフォローしたいと思います。
この指標も、引き続き、吟味していくことが重要なのでしょうが、より、正確に、実感のもてる指標の開発なり検討なりが必要なような気がいたしますです、はい。
以下は、補足情報ですが。
この人(=私)は、初めて知ったのですが、サイエンスポータルというサイトがあります。ここにも、このニュースが収集されておりました(ここ)。
このランキング公表のニュースを貼り付けておきます。リンクはlここですが。
【 2010年4月15日 男女共同参画遅れる九州、東北、北海道地域 】
日本の男女共同参画の度合いには地域差があり、中部、関西、中国・四国地方で高く、九州、東北、北海道は低い傾向にあることが、吉田浩・東北大学大学院経済学研究科教授らの調査で明らかになった。
吉田教授らは、子育て、女性の教育、男女人口、女性の労働参加、女性の給与、女性の政治参加という6つの指標を用い、地域差を調べた。評価は、男女共同参画先進国、ノルウェーの統計局が公表している男女平等度指数の推計手法に基づいている。
47都道府県のうち、もっとも男女共同参画が進んでいるとされたのは鳥取県で、女性の労働参加率、男性と比較した女性の相対給与、女性議員の割合が高い。次いで長野、京都、岡山、香川の各府県が同列2位、その次に東京都と沖縄県が続いている。
い方から見ると、埼玉県、北海道、鹿児島県となり、宮崎、神奈川、青森各県が同じ点数で続いている。関東地方は、東京を除くと6県とも下位グループに属していることが分かる。
男女共同参画の国際比較は、世界経済フォーラム(本部ジュネーブ、ダボス会議主催者)が報告書を公表しており、日本は毎年下位に低迷している。
« 白い鯛焼き、もちもちです。 | トップページ | ソマリアで、女性性器切除の廃絶へ歩みだしたそうです。 »
「冊子・報告書」カテゴリの記事
- かなり明確な格差があるようです。(2017.09.02)
- 全国都道府県知事会が「第4次男女共同参画基本計画に関する提言」をお出しになりました。(2015.05.14)
- 今頃ですが、『日本の生産性の動向 2013年版』という報告書を見つけたにょ(2014.08.24)
- 「個人と企業の持続的成長のための働き方改革」が発表されました(2014.05.29)
- 議事録を発見。(2014.04.28)
コメント