生活保護の「水際作戦」に屈しないでください。
2009年12月19日付朝日新聞の記事です。随分と時間が経ってしまいましたが、有用な情報だと思いますので、いまさらご紹介です。
日本人は、「福祉の世話にはなりたくない」というある種の気概を持っている方が多いようで、生活保護という制度があるのに、申請することに大きな心理的抵抗がある方も少なくないそうです。が、どうにもならない時には、当然の権利として享受すべき制度なのだから、申請して当然です。
にもかかわらず、やっと申請しても、窓口で断られるということも、残念ながらあるようです。が、それで、あきらめてしまうと、本当ににっちもさっちもいかなくなってしまいますので、あきらめないように、こういう情報を知っておくとよろしいのではないでしょうか。
支援者や支援してくれる組織もありますので、個人でどうにもならない場合にも、あきらめる前に、そういうところに、ご相談なさったらよいと思います。
申請する意思があるのに、受け付けないことが違法、というのは、シンプルな原則ですから、誰でもが知っているとよろしいと思います。
関連情報を新聞から見つけましたので、下に記録しておきます。
生活保護受ける人の自殺率、平均の2倍以上 厚労省調査
2010年4月11日22時14分 asahi.com
生活保護を受けている人の自殺率が、2009年は10万人当たり62.4人と、全国平均の2倍を超えることが9日、厚生労働省の調査で明らかになった。生活保護受給者の自殺率を出したのは初めて。うつ病など精神疾患がある人の割合が高いことが背景にあると見られる。
07年から09年について全国の福祉事務所の報告をまとめた。3年間の自殺者は計2465人で、10万人当たりの自殺率は07年が38.4人、08年が54.8人、09年が62.4人と年々増加。08年の全国平均(25.3人)を大きく上回った。
3年間に自殺した受給者の66.2%に精神疾患があり、全人口に占める精神疾患の人の割合(推計2.5%)と比べて高かった。同省は今後、福祉事務所に精神ケアの専門家を増やすことなどを検討する。
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