残業、その人だけの問題ではありません。
この人(=私)においては、時間はとても大切なものであります。どうしてか、と言いますと、使える時間が少ないためです。すぐ疲れますので、集中力が続く短時間のうちに、すべきことをささっとして、ささっと帰って、ゆっくりしなければなりません。同時に、からだも休めてください。はい。
そんなことで、できるだけ、朝から日中のうちに(夜になると疲れるし、帰りたくなるので)、仕事を進めたいのです。
が、この人だけがそういう思想でそういう姿勢で取り組んでおりましても、ダメなのです。なぜなら、ダラダラ会議や、要領を得ない仕事の話などを、この人でない誰かがしてしまうと、この人の時間までが浸食されてしまうからです。
今日の記事がよろしいのは、単なる残業やめよう、との呼びかけではないことです。つまり、どうすれば、残業時間を減らせるのかについて、具体的に手法を紹介しているところでしょう。
会議長いのをやめるにはどうすればよいか、ですが、もちろん、各自が「短時間でやろう」と思うことも大切ですけども、気持ちだけではダメなのだと思います。
この人が思うに、会議が長くなる理由には、その会議を開く目的が明確でないことがあると思います。もちろん、会議の目的はあるのですが、雑駁なのではないでしょうか。たとえば、今年度の業務について話し合う、などはダメですねぇ。
○今年度の業務の役割分担について
○業務分担表をもとに
○具体的な分担は、これでいいのかどうかを
○話し合う
○30分以内に
とかですと、少しはいいかと思います。
が、業務分担表は、会議の事前に配布し、参加者が事前に目を通して会議に臨む、などができると、会議で拘束される時間が少なくて済み、みんなも自分の意見を出しやすくなるかと思います。
あと、仕事のやり方や進め方について、趣味の追求を許さない、ということも肝要だと最近思っています。どういう意味かというと、自分の慣れたりやりやすい方法に固執して、本当はそんなに丁寧にしなくてもかまわないことなのにもかかわらず、丁寧に時間をかけてやること(趣味)を優先してしまうような仕事ぶりのことです。こういうのは、この人に言わせれば、仕事ではなくて趣味ですね。私的な時間にやっていただければと思います。
ただ、時短を達成しようというために、もっとも大切なことは何かについては、浸透させるのがむずかしいのではないかという気もいたします。
どういうことかというと、早く仕事を済ませて帰りたい、と思える動機や事情がない人が一定数いるだろうと思われることです。
この記事でも、お子さんとの時間を持ちたいという強い動機づけがあったために、残業削減の結果に満足できるわけですけども、もしも、このように、満足できる結果がない人の場合は、どう考えればよいのでしょうか。ただ、仮に、早く帰る動機づけがない場合にも、みんなのために早く帰るような段取り力は、今後の職業人に求められていると思うのです。
動機がなくとも、早めに帰れ、と言って、段取り力のある仕事力をもってもらうためには、何か報酬がなければならないのではないでしょうか。この場合、報酬とは、金銭のことではありません。
どんな問題でも共通かもしれませんが、残業時間を減らさなければならない理由を自分の中に見つけられない人をどうするかについて、処方箋が必要だと思います。
あと、段取り力をつける研修を必修にして、残業時間が減るまで習熟させることも考えてはどうでしょうか。信じられないくらい要領の悪い仕事の進め方の方は、まだまだおられると思うのです。スローガンや心構えだけを何度言っても、具体的にどうすればさっさと片付くのかを知らなければ、実践したくてもできないのだという、そういう人に、なんとか、短時間で集中的に仕事をこなせるための技術をもってもらうよう、どなたか考えていただけないでしょうか。
よろしくお願いします。
« フランス型と米国型の折衷から、スウェーデン型と米国型の折衷を目指すべきだそうです。 | トップページ | 女性支援の大切さを唱えておられます。 »
「社会のしくみを学習。」カテゴリの記事
- 映画「グリーンブック」(2019.03.26)
- a stay-at-home parent は「手伝う」ではありません。(2018.06.22)
- 「国立大学の潰し方 (7つの行程)」が秀逸なので、紹介。(2018.06.17)
- 原爆の日(2017.08.06)
« フランス型と米国型の折衷から、スウェーデン型と米国型の折衷を目指すべきだそうです。 | トップページ | 女性支援の大切さを唱えておられます。 »
コメント