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2010年5月 6日 (木)

外国人看護師の扱われ方、フェアですか?

 EPAって、何かご存知ですか?

 経済連携協定です、日本語では。日本は、インドネシアやフィリピンとこのEPAを結んでおり、それで、外国人看護師を日本の病院などで働いてもらうようにしたはずでしたが・・・。

 そもそも、話が決まったときから、「そんな条件をクリアできるのか?」と思うようなものでした。何しろ、日本人と同じ試験を日本語で受けて、パスすれば就労資格が得られるのです。それも、来日して3回までしか試験が受けられません。試験は年に1回です。

 3年以内に、日本語で看護師試験を受けて合格すれば、日本で就労できますが、不合格なら帰国せねばなりません。

 そんなことで、この問題については、導入時に、とあるきっかけで知ることとなって以来、気にはなっていたのでございます。

 今年、2回目の試験があった結果が報道されておりました。実は、昨年初めての試験の際には、合格者が1人もいなかったんですよ。・・・・・・。

 で、2回目の今年ですが、合格者が3名出たそうです。合格率は約1%。そんな試験って、国内に他にあるのでしょうか。

 で、もやもやしておりましたところ、それを指摘してくださっている社説を発見いたしましたので、ご紹介します。

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 日本の看護師の業界団体は、かなり力を持っておられるようなのと、病院においては慢性的な看護師不足もあり、常に売り手市場だそうですね。もちろん、国内にもともとおられる看護師さん方の労働条件や賃金が下がること、つまり、労働ダンピングにつながることは、よろしくないのだと思うのです。

 ただ、それは、外国人労働者全体を、安いから、という理由で日本に来てもらおうとする自分勝手な見なしでありまして、賃金が下がらないようにして、なんとか折り合っていくことはできないのでしょうかね。よくわかりませんが。

 2年目で3名の合格者が出たことが、ある意味、奇跡なのかもしれません。しかし、来年、数名は合格者が出るとしても、このままでは、不合格者のほうがずっと多いのではないでしょうか。それで、その方々は、この3年間の苦労と時間を無駄にして、帰国するしかないのでしょうか。

 来年の合格情報もとても気になりますが、そんな結論に至る前に、そういうルールが再考されることを望みます。

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コメント

えふさん、こんばんは、
フェアじゃないと、私は思います。
看護の分野に特化した専門用語は一般の日本人だってチンプンカンプンなものですよ。
それを来日1年2年の人たちに要求するなんて。
彼らは、母国で経験も積んでいるわけでしょ?
それを、漢字の高いハードルを課すなんて、と思います。
こういう点、日本は鎖国状態ですよね。
私は思います。
「きっと老後は外国人の看護師さん、または介護ロボットのお世話になるのではないか」と。

miauleuseさん、

 コメントありがとうございますだ。
 そう、看護専門用語なんか、漢字読めませんよね。漢字が読めても何のことやらわかる自信がありません。

 そう、鎖国なんでしょうねぇ、でも、開国も難しそうです。
 今、ミドルエージから若い人たちは、おそらく、誰もが外国人看護師や介護師、介護ロボットのお世話になる可能性があるのではないでしょうか。

 専門性のある人を雑用係的に見なすことって、どこにでもあるような・・・。これが、アジア人じゃなかったら、また処遇が違うんじゃないかという気もして、より一層ヤナ感じがするのでございます。

外国人看護師 日本語を非関税障壁にするな
厚生労働省は26日、経済連携協定(EPA)のもとでインドネシアとフィリピンから受け入れた外国人看護師のうち3人が、日本の看護士国家試験に合格したと発表した。
合格したのはインドネシア人2人とフィリピン人1人で、受け入れ事業が始まってから初の合格者となった。しかし残りの251人は不合格となった。全員が母国ですでに看護師の資格を持っているので、日本語が壁になったとみられる。同じ試験を受けた日本人受験者の合格率は約90%だった。

我々日本人は、英語を通して世界中の人々に理解されている。
かな・漢字を通して理解を得ているわけではない。
我が国の開国は、英語を通して日本人が世界の人々から理解してもらえるかの努力に他ならない。
我が国民のメンタリティを変えることなく、ただ、法律だけを変えて交流したのでは、実質的な開国の効果は得られない。
この基本方針を無視すると、我が国の開国も国際交流もはかばかしくは進展しない。
この基本方針に関して、我々には耐えがたきを耐え忍びがたきを忍ぶ必要がある。

英米人は、「我々は、どこから来たか」「我々は、何者であるか」「我々は、どこに行くか」といった考え方をする。
我々日本人にしてみれば、奇妙な考え方であるが、彼らにしてみれば当然の考え方になる。
それは、英語には時制というものがあって、構文は、過去時制、現在時制、未来時制に分かれているからである。
3時制の構文は考えの枠組みのようなものとなっていて、その内容は白紙の状態にある。
その穴埋め作業に相当するものが、思索の過程である。

ところが、日本語には時制というものがない。
時制のない脳裏には、刹那は永遠のように見えている。
だから、構文の内容は、「今、ここ」オンリーになる。新天地に移住する意思はない。
思索の過程がなく能天気であるので、未来には筋道がなく不安ばかりが存在する。
TPPの内容に、行き着く先の理想と希望がないので改革の力が出せない。

必要なものは自分で手に入れるのが大人の態度である。
だのに日本人には意思がない。それで、意思決定はできない。無為無策でいる。
常に他力本願・神頼みとなる。
意思がなければ、意思疎通もはかどらない。それで、察しを遣う。
だから、日本人の独りよがりは避けられない。

http://e-jan.kakegawa-net.jp/modules/d/diary_view.phtml?id=288248&y=2009&m=11&o=&l=30

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