ﾁｨｻｨがっ

ねこ：ぉぃ、にゃんだ

ネコ：･･････

ね：おい、にゃんだ

ネ：･･････

ね：･･････

ネ：･･･にゃんだ？

ね：ォ、ォマェは～

ネ：ﾁｨｻｨがっ

ね：ﾁｨｻｨがどうした？

ネ：ﾁｨｻｨの気配が

ね：ﾁｨｻｨが戻ってきたのか？

ネ：いんや～

ね：どうしたんだ？

ネ：こっち

ね：どこに行くんだ？

ネ：ここ

ね：ここは、ﾁｨｻｨがいつも遊んでいたところだな

ネ：ぅん

ね：どうしたんだ？

ネ：ぅんと

ね：うん

ネ：ここのところ

ね：ああ、植え込みの隙間のところか？

ネ：ぅん、ﾁｨｻｨがクグッテ遊んだり

ね：ﾁｨｻｨのお気に入りのトンネルだった

ネ：ぅん

ね：それがどうしたんだ？

ネ：白くてふわふわの毛が

ね：あ、ほんとだ

ネ：･･･にゃんでか？

ね：･･･前にﾁｨｻｨが遊んでいたときに、ついたんじゃないのか？

ネ：だけど

ね：うん

ネ：このトンネルは、大きくなったﾁｨｻｨでも、ひっかからずに通り抜けられてた

ね：そうか

ネ：ぅん

ね：たしかに、かなり大きなトンネルだ

ネ：ぅん

ね：それに、白くてふわふわも、新しい感じだな

ネ：ぅん、それに

ね：なんだ？

ネ：ここのところ

ね：うん

ネ：トンネルの一部が破壊されている

ね：あ、無理やり通り抜けようとした感じ？

ネ：ぅん

ね：･･････

ネ：･･････

ね：･･････

ネ：･･････

ね：･･･つうことは

ネ：ぅん

ね：総合的に勘案して

ネ：ﾁｨｻｨがっ

ね：戻ってきたってことか？

ネ：ぅん

ね：そうか

ネ：ぉまけに･･･

ね：なんだ？

ネ：居なくなるときよりも

ね：うん

ネ：大きくなったと思われる

ね：う

ネ：前は、ひっかからずに、するりと通り抜けられてた

ね：そうだな

ネ：毛がひっかかったり、枝を一部破壊してしまっている

ね：そうだ

ネ：ﾁｨｻｨがさらによりいっそう大きくなって戻ってきた

ね：･･････

ネ：･･･かもしれない

ね：･･･たしか

ネ：ぅん

ね：ﾁｨｻｨは

ネ：ぅん

ね：自分を高めに旅立ったんだよな？

ネ：ぅん

ね：成長したのかな？

ネ：･･･内面的な成長かと思ってた

ね：･･･いや、内面も成長したのかもしれないぞ

ネ：ついでに、からだも大きく？

ね：ま、意図せざる結果だろう

ネ：そうか

ね：そうだ

ネ：･･････

ね：･･････

ネ：･･････

ね：･･････

ネ：どれくらい成長したのかな？

ね：内面の話か？

ネ：･･･いんや

ね：やっぱり、からだがどれくらい大きくなったのか、気になるよな

ネ：ぅん

ね：･･････

ネ：･･････

ね：･･････

ネ：･･････

ね：･･･いま

ネ：にゃんだ？

ね：どこにいるのかな？

ネ：知らん～

ね：そうだな

ネ：･･･そのうち、姿を現す？

ね：どうだろう？

ネ：ものすごく大きくなってたら、どうする？

ね：･･･どうするって、どうしようもないだろう

ネ：そうだけど･･･

ね：ﾁｨｻｨの成長を喜んでやらないと

ネ：･･･ﾁｨｻｨ

ね：･･･ﾁｨｻｨ、むさむさかなぁ？

ネ：わからん･･･

ね：むさむさで、白くて大きい、ふわふわ･･･、おっきな猫･･･

ネ：･･･その、想像、ちょっとﾔﾀﾞ

ね：･･･ォマェだって、今、考えただろう？

ネ：ぅん

ね：ふっふっふ・・・

ネ：ふっふっふ

ね：･･････

ネ：･･････