R90の世界。
2010年12月18日付朝日新聞です。土曜日は、beっていう別冊みたいのが入っていて、その中の記事ですけども。
R25というフリーペーパーから始まって、最近では、いろいろがアラウンド○○として年代・年齢を示していますけれども、アラ還(還暦)くらいまでかと思っていたら、一気にR90なのです。
90歳未満お断り、ってすごいですね。
でも、何歳になれば、こうなるっていう決めつけは、大概の場合、間違っていると思うんです。
この人(=私)も、小学生の時に見ていた中学生は大人っぽく感じていたものですが、自分や同級生が中学生になってみると、「思ったほど大人でもなんでもないな」と思ったものです。
で、それを、高校、大学、・・・と繰り返して、今に至る、というか。
途中で、その時点で見ている上の人は、今の自分よりも大人っぽく見えるけれども、その年齢なりに、いろいろな悩みや苦しみや難しい課題が押し寄せてきているに違いない、と思うようになりました。
で、それは、けっこう、正しい。
そんなことで、この人の年齢からすれば、「90歳になれば、きっと解決しているだろう」ことも、もちろん、ありましょうが、それとは引き換えに、というか、それとはまた別に、90歳になったら90歳になったなりの新たな悩みや苦しみがあり、生々しい感情もあるに違いないのです。
年をとれば、自然と穏やかになって、達観できる、なんて、たぶん、ある種の願望でもあり、しかし、ある種の偏見でもあり、多くの場合、きっと間違いなのです。
そんなことを思いつつ、90歳未満お断り、の世界に関心があるのですが、到達するにはかなり難しい領域のような気がして、すでに到達した方々の書かれた物から学ぶくらいはできるかもな、と思うのでした。
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