法事にかまぼこは、どの地域に広がっているのか知りたいです。
ちょうど、仲良し(?)のmiauleuseさんのブログにお邪魔して、コメントに力説したものですから(ここ)、自分でも気になりまして、ちょっと調べておりましたところ、また、タイミング良くmiauleuseさんからご質問もあったもので、ここぞとばかりに、以下に力説します。
そもそもは、おせち料理に入れるために、かまぼこを買ってきて、それを今年の干支にちなみ、うさぎさんの形に自分で飾り切りするやり方をmiauleuseさんがご紹介なさったことが発端です。
この人(=私)の育った地域では、板かまぼこ(半円形で皮がピンクだったり、白だったりするもの)を飾り切りにするのではなく(地味なギザギザはありますけど)、最初から、めでたい形や法事に使える形に作ったものがあるのです。
これは、全国に共通ではないようです。
どんなものかと言うと、百聞は一見にしかず、ということで、以下の写真をご覧ください。
こちらのブログから(ここ)。
こちらのブログから(ここ)
こちらのブログから(ここ)
こちらのブログから(ここ)
こちらのブログから(ここ)。これは、かまぼこの飾り切りですね。
写真を見れば、一目瞭然で、だいたい、どんな感じかわかっていただけたかと思います。
これらが、たとえば、法事の席の食事(直会、なおらい、と読みます)の御膳の一皿に盛り付けられていることがあります。
ただ、これは、あくまで、その場で召し上がるためではなく、その後、食べきれなかった食事を持ちかえる際に、持ち帰るための物だということを忘れると、親戚のおばさんなどに注意されることもあるから要注意です。
直会の際には、持ち帰るのではなく、その場で食べるものを召し上がるのが、正しい作法です。
たとえば、汁もの、刺身、茶碗蒸し(茶碗にセットされているので持ち帰れません)、最後に(お椀に入った蕎麦などが出てきた場合には)蕎麦、それくらいでしょうか、などは、必ず、その場で召し上がるか、残して帰るものです。
他、天ぷら、ご飯(茶碗ではなく、折に入っていれば持ち帰りやすいですね)、寿司、揚げ物などは、その場で食べても、持ち帰ってもいい比較的扱いの自由なものです。
斯様に、自分の前に運ばれてきた御膳に乗っているからと言って、油断して、その場では召し上がらない物を不用意に食べてしまうと、ちょっとみっともないので、田舎の作法を適切に身につける事が大切だと思われます。
特に、飾りかまぼこは、子ども心を惹きつける華やかさがありますので、子どもの頃に法事に出る機会が多かったこの人などは、その気持ちがとてもよくわかります。
ただし、見た目は華やかですが、味は、生のかまぼこと同じですので、そのまま丸かじりしても、かまぼこの味です。
正しく折に入れてもらい持ち帰った場合の食べ方ですけども、新鮮な時、持ち帰った日のヨルゴなどでご家族で召し上がる際には、適当な大きさにカットして、そのまま食べてもいいですし、しょうゆやわざびなどをお好みで付けていただいても結構です。
他には、やはり、カットして、他のものと一緒に煮物にして味付けして召し上がることも考えられます。
それから、すぐに召し上がらない場合は、冷蔵庫でもいいですが、冷凍庫に入れておき、しばらくしてから、やはり、カットして煮物にすることなどもできるようです。これは、以前親戚のおじさんがやっておられました。
そんなことで、この飾りかまぼこですが、どうも地域がかなり限定されている模様です。
知っている方、あるいは、知らなかった方は、ぜひ、どの辺ではあるのか、ないのか、情報をお寄せいただけると幸いです。
よろしくお願いします。
さらに、3つ目の写真に、飾りかまぼこのほかに、「法事あんパン」という食べ物が写っているのですけども、これについても、力説したいこともございますが、本日は、飾りかまぼこまでとさせていただきます。
法事あんパンについては、次回乞うご期待(?)ということで。
« むっちり度が増しているような気がします。 | トップページ | 今後着ないだろうと思われる服を捨てようとしました。 »
「からだメンテナンス」カテゴリの記事
- 2月最終日(2023.02.28)
- 11月も終わります。(2022.11.29)
- 金木犀の季節(2022.09.29)
- 猛暑の楽しみも、そろそろ終わりです。(2022.08.28)
- ぉぉ。(2022.07.31)
「発見。」カテゴリの記事
- 続・自転車でトライ&エラー(2020.05.09)
- 今日は2時間はサイクリング・・・。(2020.05.08)
- ちょっとウォーキングのつもりが。(2020.05.03)
- 歩くよりも、省エネなのですね。(2020.04.21)
- 自転車専用道ができていました。(2020.04.19)
「写真。」カテゴリの記事
コメント
« むっちり度が増しているような気がします。 | トップページ | 今後着ないだろうと思われる服を捨てようとしました。 »
えふさん、思わずうなりました。
匠の技ですね。
細工かまぼこと言えますね。
うちの方では、せいぜいこの程度です。
http://www.kamaboko.com/shohin/special/kokon.html
(下のほうにある写真、レース編みのような飾り)
半円型のかまぼこの基本スタイルは変わりませんね。
細工かまぼこ、何県から始まるのでしょうねぇ。
少なくとも神奈川県にはないですねぇ。
投稿: miauleuse | 2011年1月 8日 (土) 22時06分
miauleuseさん、
ええ、最初から造形してかまぼこになっているので、ちょっと無敵(?)です。
しかし、miauleuseさんご紹介の写真も、すごい職人技だと思いました。
最初から造形して蒸し上げるのと、できたかまぼこに包丁を入れるのとでは、包丁で細かい細工をするほうが難しいような気もするんですが、細かさの点で。こちらのほうは、タイの野菜の飾り切り(スイカをすごい細工で切りだしたりするもの)に近いような気がします。
細工かまぼこは、富山県辺りでもあるようです。
どうも日本海側の狭いエリアに観られそうな感じがしています。
投稿: えふ | 2011年1月10日 (月) 18時31分