国際寡婦デー、なんていうのがあるなんて、知りませんでした。
寡婦っていうのは、夫に先立たれた女性のことです。「未亡人」という言い方もしますかね。しかし、「未亡人」というのは、なんとなく、未だ亡くならない人、って感じがして嫌いだって方もおられるかと思います。
ところで、国際寡婦デーというのがあるのを、ご存知でしたか?
拙者(=私)は、知りませんでした。かたじけない。
と思ったら、国際寡婦デーというのは、今年が初めてのようでした。
(広報資料)
プレスリリース11-041-J
2011年6月27日
国際寡婦(かふ)デー(6月23日)に寄せる
潘基文(パン・ギムン)国連事務総長メッセージ
今年が初めての「国際かふ寡婦デー」は、夫を失った女性が直面する多くの「初めて」に対する関心を促す機会です。こうした女性は、悲しみに耐えるだけでなく、結婚後初めて、社会的セーフティ・ネットから完全に断ち切られた状態に陥りかねません。相続や土地の保有、雇用、さらには生存の手段さえ失ってしまう寡婦があまりにも多いのです。
その地位が夫と結び付いているような地域では、寡婦が突如として社会から遠ざけられ、孤立するおそれもあります。寡婦が社会に復帰できる道は、その意思にかかわらず、再婚以外にないということもあります。
世界で約2億4,500万人と見られる寡婦のうち、1億1,500万人以上が極端な貧困の中で暮らしています。紛争の渦中にある国々では、女性が若くして寡婦となり、戦闘や避難が続く中、孤立無援で子育てという重い役割を担わなければなりません。
こうした寡婦の中には十代、さらにそれより若い女子もいます。夫を亡くした場合、このような寡婦は一生の間、重い負担に耐えなければならないのです。
すべての寡婦の人権は、「女性に対するあらゆる形態の差別撤廃条約」をはじめとする国際人権条約に謳われた権利によって守られるべきです。
しかし現実には、慣習的な規範の解釈や、伝統的な服喪・埋葬儀礼などにより、寡婦が事実上、普遍的に認められた権利を奪われることが多いのです。
このように大きな困難に直面しても、多くの寡婦は国やコミュニティに貴重な貢献を行っています。中には最高レベルで指導者の役割を担う者もいます。家庭の中で孤児を受け入れたり、介護者の役割を果たしたり、紛争の敵味方に関係なく手を差し伸べ、ほころびた社会の傷の修復に努める寡婦もいます。
私たちは寡婦の重要な貢献を認識しなければなりません。そして、こうした人々が本来の権利や社会的保護を受けられるようにしなければなりません。
死は必ずやって来ます。しかし私たちは、寡婦の地位を向上させ、必要なときに援助の手を差し伸べることにより、その苦痛を和らげることができます。そうすれば、あらゆる女性の全面的かつ平等な社会参加の促進にも貢献できるでしょう。そして私たちは、貧困をなくし、全世界で平和を推進するという目標に一歩近づくことになるでしょう。
まったく。
夫に経済的に依存しないと女性は生きていけないしくみが、まだまだ、世界のいたるところにございますです。
ということは、寡婦になると、生存手段を失ってしまう女性もたくさんいるということなのですね。
寡婦として尊重されるよりは、寡婦になろうとなるまいと、女性が経済的に自立できるような、そういう世界が増えることが望ましいような、そういう気がしますが、気のせいでしょうか。
女性の経済活動を支援すること、重要ですね。
でも、それだけにとどまらない、様々な困難に国連は対処しようと言っているということでよろしいんでしょうか?
高齢女性の貧困問題、他人事ではないです。
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