あの人、お元気でした。

　あの人のことは、以前に書いたとおりですが（ここ）、その後、あまり見かけなかったものですから、何かあったのではないかと、秘かに案じておりました。

　しかし、今日、午後のお茶の時間頃に、張っていたところ、やってこられました。

　いえ、張っていたのではなく、帰りがけに立ち寄って遅いヒルゴを召し上がっているところだったのです。

　置いてある新聞を読んだりしていたら、聞いたことのある声が聞こえました。

　すると。

　あの人でした。

　いつものとおりで、お元気そうだっただけではなく、いつものとおりで、お店の人と盛んにコミュニケーションをとり始められました。

　実は、そこのカフェは、定期的に季節メニューが変わるのですけれども、数日前に、変わったばかり。それを、あの人は昨日召し上がったのだそうです。

　新たなメニューのスウィーツ４品のうち、昨日２品をお試しになりました。

　それで、それがすばらしかったそうです。

　曰く、「涙が出るほどおいしかった」だそうです。

　この人（=私）は、これまで、涙が出るほどおいしい、という経験がないからかもしれませんが、涙が出るほどおいしい、ってことが、よくわかりません。

　しかし、あの人がすごく喜んでおられ、さらに、いつもの様子で、「それで、今日は用事があって、40分くらいしかいられないから、明日、残りのをいただくから」と予告しておられるのも聞きました。

　何時頃にいらっしゃるのかについては、おっしゃらなかったのですが、時刻も予告があると、この人もそれに合わせて、涙が出るほどおいしがっておられる様を見にいきたいです。

　ともかく。
　
　あの人がお元気で、よかったです。