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2011年9月16日 (金)

韓国の性犯罪について。

 性犯罪は、暗数の多い犯罪だと言われますが、韓国での性犯罪の暗数を推定するのは、どうすればよいのでしょうかね?

 無作為抽出調査で性犯罪被害について聞いて、被害申告をしたのかどうかも併せて聞く。そうすれば、被害申告率が出せると思いますが、その後、相談件数の調査と突き合わせてみると、被害に遭った人のうち、どのくらいの割合が相談しているかを知ることができるかもしれませんね。

 あ、前者の調査で、相談したかどうかも聞いてみれば、相談率がわかるか。

韓国の性犯罪、親族間は年間400件以上、児童へは7000件以上
サーチナ 9月15日(木)16時10分配信

 韓国内で最近5年間で発生した性犯罪について、親族による性暴行犯罪が2089件、児童性犯罪は3万3078件だったことが分かった。同国国会行政安全委員会の金太原(キム・テウォン)ハンナラ党議員が警察庁の資料を元に明らかにした。

 上記の犯罪件数を1日平均に換算すると、親族による性暴行は1日1件以上、児童・青少年を対象にした性犯罪は1日17件を上回ることになる。韓国メディアは一斉に「1日1回のペース」「1日17件以上」「人でなし」「国家的恥」などと相次いで報道した。

 金議員が示した資料によれば、親族による性暴行は2006年から毎年331件、360件、373件、350件、468件発生しており、11年は6月までで、すでに207件発生したことが判明した。

 一方、同期間中児童・青少年が被害を受けた性犯罪は、2006年の5168件から、5460件、6339件、6782件、7367件と毎年増加の傾向を辿っている。11年は6月までに1962件を摘発した。

 金議員は「児童と青少年対象性犯罪は申告しないケースが多いという点を勘案すれば、実際の発生件数は統計数値よりずっと多い」と指摘し、法的・制度的対策の強化を訴えた。

 韓国では児童・青少年への性犯罪に対して24時間監視・追跡可能な電子足輪の装着に加え、児童性犯罪者の基本情報をネット上で公開する「性犯罪者“おしらせe”」サービスを提供。また、化学去勢も検討されるなど対策を強化しているが、依然として犯罪発生率を抑えることができず、より厳しい処罰を求める声が多い。(編集担当:金志秀)

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コメント

えふさん
  性犯罪被害に対して調査に回答者が正確に答えてくれるかどうかが問題になります。いわゆるセンシティブな質問だからです。米国の調査では、ランダマイズド・レスポンス法、それから最近発達した、ノンランダマイズド・レスポンス法など、調査対象者により負担がかからぬようにして、被害者率を調査・推定する方法が取られます。ただ今回の関心事の場合、被害者の被害申告率の推定も可能な用に調査をデザインする必要があるので、やや複雑です。もし、そのような推定に実際に関心がおありであれば、そういったセンシティブな質問の調査法の専門家にご相談されるとよいでしょう。

基本的に性的規範の厳しい国ほど性犯罪発生件数(実際は認知件数)は多くなります。
性犯罪を厳しく取り締まろうとするため、他の国では性犯罪としてカウントしないものまで性犯罪としてカウントするからです。
韓国は日本よりはるかに性的規範の厳しい国なので、どうしても日本より性犯罪認知件数は多くなるようです。
世界の性犯罪発生率を調べてみると、治安が良いことで有名な北欧などがトップになります。実際には取り締まりが厳しい&暗数が少ないために発生率が高くなるだけなのですが、数字だけ見ると北欧が性犯罪大国のように見えてしまうという不思議。
実態と統計上の数字との逆転現象が起こってしまうのが性犯罪なのです。

ちなみにサーチナの韓国情報には誤報が多いので、情報源として活用されるには慎重になるべきかと思います。
サーチナは本来中国情報を発信するメディアで、中国経由の韓国情報を、裏もとらずにそのまま紹介していたりするので、参照される際には注意が必要です。

西貢さん、コメントありがとうございます。

 性規範の厳しい国ほど、認知件数が高くなるというのは、どこかにエビデンスがあれば、教えてください。

 サーチナの情報は、やや根拠に薄い場合もあるのですね。教えていただきありがとうございました。情報リテラシーが大切ですね。

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