『自分と子どもを放射能から守るには』が出版されました。
どうすれば、少しでも放射能を減らして、内部被ばくを避けるかについて、書かれています。
特に、食品の調理の仕方はすごく丁寧です。
あと、野菜や果物の種類によって、放射性物質を取り込む量に差があるようで、あまりとりこまない野菜は何かとか、仮に、体内の放射線量が増えた場合には、内服するサプリメントの紹介などもあります。
ベラルーシ語で書かれた原書は、チェルノブイリ事故を受けて、内部被ばくをしてしまったベラルーシの人々に対して書かれたものです。
そこでは、今でも、森でとれるきのこやベリー類からは高い放射性物質が検出されたりしているようです。
そう、人間の感覚では、25年はかなり昔ですが、放射性物質にとっては、たとえば、セシウムだって半減期が30年と言われているため、まだまだ放射線をたくさん出しているのです。
人の記憶が薄れて、警戒心が減っていくのにもかかわらず、実際には、放射性物質を口から摂りこまないための地道な活動は永遠に続くのですね。
調理前の下ごしらえによって、かなり放射性物質を減らすことができ、自分や家族を守ることができるそうです。
それは、日本においても、知って実践しなければならないことになりました。あの日から。
それにしても、食品の産地だけではなく、食品そのもののベクレル表示をすべきではないでしょうか。
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えふさん、興味深い本のご紹介ありがとうございます。
原発関連ではいろいろな本を読んでいますが、この本も近いうちに買って読んでみたいと思います。
不幸にも、放射能と暮らさざるを得ない状況になってしまった日本で、こういう本は必須です。
きのこやベリー類にセシウムは多く沈着するというの、納得です。
今年、フランスから輸入された、ブルーベリージャムの中には基準を大きく超えるセシウムがあったそうです。
チェルノブイリから25年。
それでもこうなのですから、今現在、日本の農産物、海産物にどれだけの汚染があるのか。
確かな数値、判断指針が示されない以上、積極的に知って、防ぐ手立てを取るのは、生活者として当たり前のことですね。
もう、若くないから、放射能に対する感度は鈍いから、ちょっとぐらいなら平気。
それはそうかもしれませんが、できる努力はすべきなのです。
投稿: miauleuse | 2011年9月19日 (月) 23時03分