むしろ新鮮、というか、懐かしい?
住民視点のわかりやすいメッセージ発信を目指して
“原子力の話にはたくさんの専門用語が使われていて非常に難しい・・・・”
そこで、核燃料サイクル工学研究所では、専門用語を分かりやすく伝えるにはどうすればよいのか、東海村とひたちなか市在住の女性6名の方々と一緒に考える取り組みを開始しました。
なぜ女性か?・・・
社会調査によると、女性は男性に比べ、原子力の技術的な情報に対する理解度や満足度が低いことが分かっています。そこで、わかりやすい情報の発信には、女性の視点をいかに取り入れるかが鍵となってきます。
例えば・・・
「放射線」や「放射能」という用語は良く耳にしますが、この違いをはっきり区別できていない方も意外と多いのです。この度、女性(主婦)の視点でそれらの言い換えに挑戦してみました。普段の夫婦生活でどこにでもあり得る場面と関連付けて表現すると次のようになりました。
日本原子力研究開発機構のメッセージ作成ワーキンググループによる該当ページ「住民視点のわかりやすいメッセージ発信を目指して」(ここ)より。
すごい解釈ですね。驚きました。
女性がこれまで発信されている情報に不満なのは、生活者として自分や子どもたちを守るために知りたい情報が適切に発信されていないことにあるのではないでしょうか。
それを、女性の理解能力(の低さ)に見るとは・・・。
こんなセンス、こんな理解能力で、これまでやってこられたのですね。
一般的な役所や企業では、致命的なくらいのNGでしょう。
これ、いつ、撤回されたりするんでしょうか。
黙ってそっと掲載されなくなるのでしょうか。
それとも、このまま平然と残されるのでしょうか。
ともかく、早めに、当該サイトをご確認ください。
削除しても、あとから確認できるよう、ここに御紹介しておきますが。
久々に、あっぱれな事物を発見しました。
あっぱれ国会議員御発言依頼でしょうか。
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コメント
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えふさん、オドロキモモノキですだ。
日本原子力研究開発機構は、もんじゅ君の親御さんに当たるのですね。
お子さんのもんじゅ君のほうが、よほどハイセンスの持ち主だと思います。
夫婦喧嘩など例えの方が、そのまま理解するよりよっぽどむずかしいですよ。
「やっぱり、原子力のことはわからないから、専門家に任せておこう」という気持ちを起こさせるのが目的なのではないでしょうか?
ここでも「愚民視」か!?
投稿: miauleuse | 2012年6月 3日 (日) 21時34分
miauleuseさん、
ありがとうですだよ。
そう、よくわからない喩えなんですよね。わかりやすさを目指すならば、もっと他の喩えがあるでしょうし、適切な喩えがなければ、喩えなくても説明はできると思うんです。
こういうのを見ると、「生活者の視点に立つ」ということについても、きっと理解しておられないんだな、とわかるわけで・・・。
言葉が通じない~って、思いを強くいたしました。
投稿: えふ | 2012年6月 3日 (日) 22時19分
えふさん
ひゃー、理由もだけど、このたとえすごいですね。 これアメリカでやったらpoilitically incorretという理由で、非難が殺到し掲載責任者の首が飛びますよ。これを女性の視点と呼ぶ男性の視点も、それが許される(もし許されるなら)日本も、その世界からのズレ加減がおそろしい。
でもせっかくですから、お返ししましょう
日本原子力研究開発機構の(女性蔑視の)例えが「放射線」
日本原子力研究開発機構の(女性蔑視の例を思いつく)発想が「放射能」
日本原子力研究開発機構が(女性蔑視について)「放射性物質」
投稿: 山口一男 | 2012年6月 3日 (日) 23時39分
山口一男さん
ありがとうございます。
アメリカでPCにひっかかることが、今の日本社会では見過ごされるのでしょうか。このこと、私はネット上の批判で知りましたので、日本人でも結構怒っている方はおられるはずです。今後の動向が気になります。
お返しも、ありがとうございます
ほんと、こういうズレた感覚が、原子力政策にも反映されているような気がして、国民の一人として、反省しなければならないような気になってきました。
なぜ、もっと、早めにこの欺瞞に気が付けなかったのでしょうか。気が付いていても、行動に出るまでのことをしなかった私も、やはり、同罪のような気がしてきます。
投稿: えふ | 2012年6月 4日 (月) 22時17分
えふさん、パリテ!
パリテとはla paritéです。
同等、同質という意味なんですけど、フランス社会では、男女の社会参画への同等性を言う時にも使うみたいです。
オランド大統領は34の閣僚ポストのうち17を女性に割り当てました。これは「パリテ」の実現として、フランス国民にはポジティブに受け入れられているようですし、私も同感です。
反対に、今回の野田改造内閣は(も)女性はたったの1名で、そういうことも鑑みますと、「奥さんのどなり声が放射線」も、自然の流れかな・・・と。
でも、それを「自然の流れ」と言うだけで済ませていた側にも問題ありなんですよね。
だから、こういう「おかしな」ことをどんどん摘発してください。
今日はテレビでも報道されていましたよね。
テレビ報道の前に知ることができたのはえふさんのおかげです。ありがとうございます。
しかし、「奥さん」に例えるよりも推奨図書を紹介くだされば、それで必要十分だったですだ!
そういう本、たくさんありますだよ。
投稿: miauleuse | 2012年6月 5日 (火) 22時21分
miauleuseさん、ツユ?
パリテ、ありがとうですだよ。
「パリテ法」のことは、日本でも聞いたりするので、パリテは知っておりましたが、オランド大統領の閣僚の性別を半々にするという判断がフランス国民に好意的に受け入れられていることはよく知らなかったので、勉強になったですだよ。←少し用法が混乱しているかも(汗)。
それにしても、こんな図解が作成されていたことも、それが2010年度の事業だったことも、多くの人は最近まで気がつかず、私も最近知ったわけで、1年以上もワールドワイドに堂々と存在しておられたわけですよね。もちろん、日本語リテラシーを持つ方は全世界に散らばっていっぱいいるわけでもないでしょうが。
ネットをはじめ、新聞記事になったことは知っていましたが、テレビでも取り上げられていたのですか。こちらこそ、教えていただきありがとうですだよ。テレビのない生活なので、最近、テレビ事情には大変疎いんです。
難しいことを難しく説明するのは簡単で、難しいことをわかりやすく説明する能力が、そこここで求められているように思いました。
関連図書も、原発事故以来の出版ラッシュで、それ以前は良心的に作っても、きっと、ほとんど売れなかったんだと思うんです。
miauleuseさんは、とてもよく図書でも学んでおられて、すごいですね。
頭脳も足腰もどっちも鍛えておくことの重要性を、いつも教えてもらっているですだよ。
もんじゅ君の話し方、ちょっと難しく感じてきました・・・。頭脳&足腰、両方とも鍛錬が必要かも。
投稿: えふ | 2012年6月 6日 (水) 21時25分