やせる!というか、やせた!では?
数日前に発売された勝間和代さんの新刊新書です。
電子ブックが発売されるまで待とうかと思ったんですが、気になって紙のを購入し読んでみました。
そう、この人(=私)はChabo!の応援もしているし、こないだ総額1億円を超したそうで、それもおめでたいと思っているところでしたので。
で、感想を簡単に記しておきます。
まず、タイトルですが、どちらかというと、やせる!というよりは、やせた!のほうがいいような気がしました。好みの問題ですが。
それと、サブタイトルを付けたほうがいいのではないかとも思いました。
理由は、やせるための方法論というよりは、もっと広い意味での生活改善について書かれているように思ったからです。
もちろん、やせることが目的のひとつかもしれません。
でも、冒頭で書かれてあるように、単に見た目がやせることが目的というよりは、外見のやせることは結果であって、より重要な目的というのは、食生活や運動、全般的な生活の改善による人生の改善と言えば大げさでしょうか。
結局、「易行」はないということですよね、奥さん。
だから、ノウハウ本というよりは、食生活や運動習慣、その他の生活改善に関する多くの読書の成果を踏まえてのレヴュー本という感じでした。
で、この人も、食生活などを見直そうと思っているところで、再度の挑戦というか、再度のきっかけとして、本書で進めておられる豆とか芋などを丸ごと食べることも、少しずつ試みてみようかなと思った次第です。
好感のもてる点は、1週間で5キロ減らすとか、そういうありえない修行みたいのを薦めるのではなく、地道に生活改善として、健康になることで、結果として体脂肪率が下がって生活習慣病から遠ざかるといったことを薦めておられるところでしょうか。
ですので、上にも書いたように、サブタイトルをきちんと付けたほうがいいように思います。
また、こういうのは、習慣化の継続が重要なことだと思いますので、次回は本書を読んで様々な生活改善に取り組んだ人たち向けに、『やせた?』というのを執筆されるとよいかと思われます。
これまでの勝間さんの御本については、主題だけを取り出すと、あまり連続性とか、関連性が見つけられないように思うのですが、本書を読んで思ったのは、ITを使って効率化をすることを説かれた御著書と同様に、方法論をわかりやすくまとめ、また、その継続のためのしくみ化を薦める点で、共通なのだということでした。
何事も、習慣化が難しく、そこに至るまでに、もとの習慣に戻ってしまいがちです。
なので、豆食べたり芋食べたりも、なかなか自然に食べられるようになるのは、難しそうです。
しかし、まぁ、ときどきから取り入れてみてもいいかもしれません。
それと、この人がよかったと思うこととしては、家で料理はするけど、そのことに時間をかけずに済む方法や、そのことの価値を主張されているところです。
次回の『やせた?』では、そういった手間と時間をかけないけれども、「まごわやさしい」料理ができるレシピ本もあるといいと思いました。
手をかける工程が多いと、料理につきっきりにならねばならず、そうすると、仕事をしつつ食生活を改善することをあきらめざるを得ないと思います。
なので、手をかけない料理法、でも、からだにもよい、という、コンセプトのもとでの企画が待たれていると思います。
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