一畑電鉄を舞台にしたUターン映画?~RAILWAYS~
※いろいろと感想を書く中で、ネタバレがあるかもしれません。ご注意。
オールウェイズではありません、念のため。
これは、鉄道に憧れを持ちつつも、ふつ~の会社員人生を送っていた男性が、50歳を前にして、転職する話です。
が、同時に、出身地(田舎)に戻ろうとするUターンの話でもあります。
これら二つの要素は、比較的一般化できることだとは思いますが、この人(=私)にとっては、より個人的な要素のある映画でした。
つまり、この舞台周辺は、この人の出身地の、よく見慣れた風景なのでした。
あ、もちろん、使用している言葉も、そうなのですが。
ただ、方言って、どんなに役者さんが努力されていても、ネイティブが聞くと、なかなかしっくりしないところがあって、そこは、でも、仕方がないかもしれません。
佐野史郎さんは、本当にここの言葉がしゃべれるのか、この映画のために練習して非常に上手にしゃべれるのかわかりませんが、松江を出身として、公言されているだけあって、上手でしたね。
まったく違うドラマですが、NHKの朝の連ドラ「ゲゲゲの女房」における水木しげる役の俳優さん向井理さんは、びっくりするくらい上手で驚きました。
それで、映画の内容については、都会で働く中井貴一さん演じる主人公の49歳の男性が、田舎で一人で暮らす母親が倒れたという知らせを受けて、それをきっかけに、田舎との往復を始めたり、孫となる大学生の娘が田舎に滞在して看病を続けるとか、ハーブティーの店を始めたばかりの妻との関係とか、そんなことと向き合わざるを得なくなるんですが。
でも、それまでだって、一緒に居た人たちなのに、日々自分の仕事のことについてだけ集中して、余裕がなくなって、笑顔もなくなって・・・、家族も心がバラバラになってしまっていることにも気が付かない、まぁ、よくある話ですね。
都会と田舎では、流れる時間が異なるような気が、この人はしているのです。
田舎では、あまり遅くまでやっている店もないし、そんなに急がないし、おばあさんが入院したと聞いたら近所の人がおばあさんの畑の世話を勝手にしていてくれている、というような、人間関係があるというか。
まぁ、それが面倒な人には面倒なんでしょうが。
昔の夢を捨てて、人並みになることを目指していた人が、人並み以上の人になり、でも、昔の夢を再度考えてみるという、大人の夢を、温めなおす話ということでしょうか。
それで、冷え切っていた人間関係も、温めなおすのかなぁ。
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