それが、入院しました。
検査して、休憩し、夕方には帰られると思っていたんですが、検査後、自分で歩けるのに車椅子に乗せられ病棟に連れて行かれてすっかり準備の整ったベッドがあり、ベッドに座ったら自分で行けるのに「トイレに行くときは、呼んでください」と言われ、1時間くらいは休むよう言い渡されて、放置されました。
放置かと思ったら、何度も用事を聞きに来る看護師の方がおられて、ややイライラしました。
検査前に、入院する場合は、個室を希望するのか、大部屋を希望するのかと問われ、入院する気などさらさらなかったので、「あ、じゃあ、大部屋で」と適当に答えておいたのですが、4名1室の中で、平然といろいろと聞き取りをする無神経さにご立腹でした。
まぁ、日本の病院の大部屋なんか、こんなもんですが。
部屋自体は、かなり広めに設定されていて、隣の人との間に、入院中に使うための1メートルくらいの高さの箪笥(チェストと言ったほうがいいのか?)が置かれてあり、カーテンも引けるので、見た目のプライバシーには、配慮されています。
とはいえ、音は聞こえるわけなので、別の人に対して看護師さんが問いかけているのも、やり取りもほぼちゃんと聞こえるわけです。
気にしないことが一番なのかもしれませんが、超短期で特段不調でもなかったので耐えられましたが、これが長期に続くと、精神的にかなりまいってくるような気もしました。
で、昨日は朝から何も食べておらず、検査後も何も食べられず、ヨルゴも召し上がれませんでした。
で、いくつかの種類の点滴をしたのですが、その中には、行きがかり上絶食になっているので、高カロリー輸液で食事の代わりにするようなものが含まれていました。
したがって、お腹は減りませんでした。
4袋ほど、各種点滴を受けました。
検査中は、太い血管から薬液を点滴していたんですが、左側を下にする必要があったからか、右肘内側の血管に針を打たれて、その後、そのままその場所で点滴をしなければなりませんでした。
ベッドは、左側から出入りするので、左側に点滴をひっかけておくキャスターの付いた点滴下げポール(?)が置かれており、点滴の管は、この人(=私)のお腹の上を通って、右側に流れるような動線(?)になっていたんです。
それに、この人は右手が利き手なんですが、肘の内側に針が入っているので、肘を曲げられません。
そんな困難に遭いつつも、この人は、血管が出づらい体質(?)なため、ある程度は仕方がないかと思っておりました。
それでも、ダメもとで、最初に来た感じの悪い看護師が夜になってきっと帰ったのでしょう、別の有能そうな看護師が見に来てくださるようになったので、左側に替えてもらえないか聞いてみました。
そうしたら、左側も肘の内側ではないところには、血管を探すのは結構困難なんですが、前腕の曲げずに済む辺りに血管を確保してくださり、そこから、点滴をするようにしてくださいました。
その後、やっぱり、かなり、楽になったので(片手では、ハナもかめません・・・)、次にやってきたときに、お礼を言ったら、「苦痛は最小限に」と言っておられました。
こういう態度で看護してもらえると、ありがたいですね。
ほんとは、一泊すること自体が不本意だったのですが、仕方がないので、泊まりました。
消灯は21時なんですよ。でも、居眠りしてて、22時に気が付き、自分のところの電灯を消しました。
朝は、6時前には目が覚めてしまいました。
昨夜に、朝になったら、ご飯前に採血に来ると言い渡されていたので、時間を聞いたら6時半頃と言われていたのに反応したものと思われます。
結構律儀なんですよ、この人も。
それで、採血に来るまでは起きていたんですが、その後、また眠くなり、もうめちゃくちゃですが、寝ていると、朝ご飯がやってきました。
何もしなくても、いいんです。
というより、何か自分でしようとすると、阻止されるようなところがあります。
やっぱり、いくら病人でも、この人の場合は、特に入院すべき理由があって入院したわけではないので、厳密には入院患者とは違いますが、自律や自立しようとする気持ちを奪ってはいかんですよ。
朝ごはんは、お粥だと聞いていたので、中華粥は好きだけど、あと、各種おかずがあるお粥はまだいいけど、ただの白粥だったらつまんないので、で、たぶん、ただの白粥だろうと思っていたので、朝ごはんが運ばれても、しばらく寝ていました。
で、しばらくして、片付けられる前に食べないとと思いつつ、まったく期待せずに見てみたところ、他の食べ物も一緒にやってきていました。
卵焼きやカボチャの煮つけもなかなかおいしかったです。卵は、塩系の味付けでした。甘いかと思ったんですが。
全ての器に蓋が付いていることも、なかなかよかったです。
ただ、この人の場合、特別食だったので、他の人はどんな食事を召し上がっているのかはよくわかりませんでした。
この人があまり好きではない白粥ですが、ここのはなかなかおいしかったです。
もっとも、丸々1日以上ぶりに食べた食べ物だったので、よりおいしく感じたのかもしれませんが。
梅干しがあるともっとよかったです。
午前中の検査をクリアして、無事退院できることになりました。
が、今度は、支払いの段になって、なんか勝手に入院したかのような前提に基づく請求書になっていたことに、疑問を感じ、看護師を通して2度ほど疑義を申し述べ、なんとか、もともとの理由を前提とした請求にしてもらいました。
今回の検査においても、検査中、しっかりと医者が観ているモニターを一緒に見ていたんですが、医者は真剣かもしれませんが、研究熱心と言ってもいいかもしれませんが、なんとなく、その熱心さは本当に必要最低限なものなのか、やや趣味がかったものなのかに疑問を持ちました。
で、その熱心な検査のために、入院したほうがいいだろうという判断になったのだと、この人は思っているわけです。
なのに、医者の意向と、保険などのシステムの意向は必ずしも一致しません。
この人が通っている病院では、この人はかなり珍しい患者なので、そういう事務的なところでも混乱してしまうのかもしれないと思いました。
なんだかんだで、しっかりしていないと、必要以上に検査されたり、必要以上に手厚く看護されたり、必要以上に支払いを負担することになります。
あと、費用に関しては、自己負担を免れても、なんらかの保険などでカバーされるわけで、結局、保険システムに過重な負担をかけることにもなると思います。
今回は、検査によって採取した細胞の採取量が多かったことで、出血するおそれがあることの念のための処置ということなんでしょうが、本当の入院患者の方々を見ると、この人が言うのも変ですが、やっぱり、具合が悪そうなので、本当に具合が悪い人で自宅での療養が難しい人だけを限定的に手厚く看護したほうが、きっとみんなにとってもよろしいんじゃないかと思いました。
暖房も冷房もない生活に慣れてしまっているこの人としては、病室の温度が高くて暖かいのにもやや違和感がありました。
と思ったら、外気温もかなり高かったんですね、20℃超えているとは、もうすっかり春ですよ。
いやぁ、思わぬ週末入院でした。
こんなことなら、この費用を、週末1泊旅行かなんかで、温泉にゆったりと浸かりつつ、おいしい食べ物を召し上がることに使いたいです。
そのためにも、もう少し元気にならねばならないと思いました。
検査モニターを見た素人判断ですが、あんまり患部はよくはなっていないんですよね、悪くもなっていませんでしたが。
皆様も、健康にはくれぐれもお気を付けください。
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