映画はまだ観ていませんが。
同名の映画が制作され、あちこちで上映されているようです。
しかし、一般映画というか、商業映画と違って、シネコンとかで見られるわけではないので、なかなか鑑賞する機会が持てていません。
最近、同名の書籍があると聞き、さっそく読んでみました。
4部12章からなる本書は、12人の「フェミニズムを生きた女たち」を映画監督で、本書の編者でもある松井久子さんがインタビューしたものがまとめられています。
この分野では、どの方も著名な方なので、また、ご自身の生き方やフェミニズムとのかかわりについて、これまでも、講演されたり何かに書かれているのを読んだことがある方も何人もいらっしゃいました。
この人(=私)は、そういう意味では、初めて知る内容というよりは、復習的な感覚を覚えつつ、しかし、初めて知る内容には、「ほ~」とか「ふ~ん、そうだったんだ」と思いながら読み進めることになりました。
年代がこの人よりも上の方々ですから、若い頃の進路選択や職業選択の際に言われたという周囲の人々からの言葉には、「今なら、さすがに、そこまでは言われないんじゃないか」と思うような、露骨な差別的発言や、「女はこうあるべき」の規範の強い中で自分の意思を貫いた方の話には、感銘を覚えました。
それにしても、「女はこうあるべき」の内容は、その当時と今では随分と変わったとは思いますが、それでも、いまだに、どういう働き方をするのかや、どういう家族との関わりをするのかなどについては、「あるべき像」がしっかりとあるように思いました。
ただ、それが、リブの頃のように、わかりやすく、時には暴言としてはっきりと示されることなく、わかりにくい形で、明示ではなくほのめかしのような形をとって、現代を生きる中年くらいまでの女性たちにも乗りかかっているような、そんな気がしました。
映画のほうも、そのうち、見てみようと思います。
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