今日で10月も終わり
あっという間に、日々が過ぎますが、今日で今月も終わりです。
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あっという間に、日々が過ぎますが、今日で今月も終わりです。
World's oldest & biggest wombat weighs 40 kilograms & turns 31 years old today. Happy birthday Patrick. pic.twitter.com/LPqeOlTKPb
— Gautam Trivedi (@Gotham3) 2016年10月14日
あ~、今日は画像をアップしていないのに、すごく長い(結構よい)記事を書いたのに、アップロードを拒否されました。
『生き心地の良い町 この自殺率の低さには理由(わけ)がある』
2013年7月に出版されてから、3年も経っているのに、この人(=私)は最近まで、本書の存在を知りませんでした。
先に見つけた下の本を読んでみると、元となっているこちらを読まずにはおれなくなり、そして、読んだのでした。
本書が教えることは、いろいろありますが、自殺希少地域をフィールドワークして見つけた5つの自殺予防因子は帯にも書いてあるので、以下で紹介します。
・いろんな人がいてもよい、いろんな人がいたほうがよい。
・人物本位主義をつらぬく
・どうせ自分なんて、と考えない
・「病」は市に出せ
・ゆるやかにつながる
このことがどういうことなのか、また、これらのことが、どのように自殺を予防しているのかについては、本書を読んでください。
読んで感じたことを少しだけ書いておきます。
田舎で育ったこの人は、近所づきあいの煩わしさとか、数件先までなら、数代先まで知っているというプライバシーのなさ、そして、〇〇さんのところの〇〇さんという素性がしっかりわかっていることの面倒くささなどがあんまり好きではありませんでした。
おとなになると、地理的な意味での田舎だけではなく、職場コミュニティでもそういう「田舎さ」というのはあって、これは、大都市、都心のオフィスでも変わらないことを知るのですが。
終身雇用が中心である職場では、数十年のつきあいがあるので、ちょっとした田舎と同じ性質があります。つまり、「あいつの新卒の頃から知っている」みたいなことですね。
だから、その場限りのつきあいではないため、言いたいことを言わずに耐えたりしつつ、数十年をつきあっていくのは、なかなか大変だなと思っておりました。
そんな、人間関係のわずらわしさについては、自殺予防にとっては、人間関係の薄さや孤立が要因のひとつになっているとされていることもあり、コミュニティの”絆”の重要性が指摘されてきているのですが、一口で表現される”絆”についても、もう少し区分けして、丁寧に確認していく作業がなされています。
相談にかかわる業界では、早期に相談することが早期解決に結びつくことは常識になっているので、「ひとりで悩まず相談してください」と呼びかけることが定石です。
が、「耐える」ことや「我慢する」こと、「自力解決」が美徳とされる社会常識の中に生きていると、気軽に相談してと言われても、そうそう簡単に相談などできることではありません。
かくいうこの人も、相談を呼びかける仕事をしていた時も、その点にひっかかりを感じており、また、相談してくる人たちも、「もう少し早目にいえばいいのに」と思うような事態になってから、やっとの思いで相談してくることも、ままあることだと知っています。
そういう相談への敷居の高さを、軽く飛び越えて、この海部町というコミュニティはあるようなのです。噂話は結構あるし、すぐに広まるし、プライバシーの概念もあんまりなさそうだし、それを聞くと、そっとしておいてほしいこの人は、あんまり好きじゃないなと思います。
でも、いつまでも関心を持ち続けず、噂はすぐに廃り、一度の失敗はすぐに許され、問題が起きることを前提に考えるという特有の性質が、ここでは、自殺するまでひとりで抱える方向に行くのをとどめているようです。
おもしろい発見だと思いますし、着眼だけでなく、それを実行に移し成功するまでの岡さんの研究者としての尽力にも、学ぶことは多いです。
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