時代に振り回される女性たちの独り言?
ここ に書いているので、読み終わるのに、1月半もかかりました。
毎日読めるわけでもなく、その間に、別のことをしたりもしていたのですが。
本書は、太平洋戦争が始まるもっと前、20世紀初頭に「写真花嫁」として、アメリカに渡った日本女性たちの生活や心情を描いた作品と言えます。
彼女たちは、写真で決めた相手が、数十年前に撮影した写真の男性だということを、出会ってから初めて知ったり、十分に暮らしていけるだけの生活と聞かされていたにもかかわらず、貧しい生活に直面したり、そんなことがありつつも、なんとか、やり過ごす様子が描かれています。
特に、日米開戦のために、日系移民が収容所に送られたことや、日系であることで周辺の住民の態度が変わってしまうことなど、自分で選んだことではない状況に巻き込まれていくことなど、とても気の毒で、でも、実際にあったことなのだと思うと、なんとも言えないです。
現代でも、自分の思い通りに生きている人など、きっとほとんどいなくて、いろんな事情や社会の変化に巻き込まれながら、暮らしているひとも多いと思いますが、でも、戦争などの大きな出来事がないことは、やはり、重要なのだと思いました。
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