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2017年8月26日 (土)

インパール作戦・・・

 ハフポストに転載されている雨宮処凛さんのコラム「精神論系パワハラオッサンに殺されないために~インパール作戦と現代~戦争は、社会全体の究極のブラック企業化だ。」(ここ)を読んで、無料で視聴できる 「NHK戦争証言アーカイブス」の「ドキュメント太平洋戦争 責任なき戦場~ビルマ・インパール~」を観ました。

 1993年に5回連続で放送されている第4集なのですけれど、すでに24年前になりましたが、当時、ご存命だった(まだご存命の方も、もしかしたらいらっしゃるのかもしれませんが)従軍した兵士の方々の証言がたくさん出てきます。

 内容は、直接番組も視聴できますし、雨宮さんのコラムにも詳しいので、繰り返しませんが、こんな精神論に基づく無計画なことのために、16万人以上が犠牲になったのでした。これは兵士だけの数で、その銃後にいる家族は何倍にもなると思われます。

 その行動をとった個人の責任を追及しないことで、組織の失敗の責任をあいまいにすることに成功したのでした。

 番組を進行する山本肇さん(NHK解説委員・故人)が、この時点で、日本の現代の組織のあり方が、戦時のインパール作戦だけでない戦争組織の責任のあり方と、まったく違うものなのかと問うておられますが、まったくそのとおりだと思いました。

 庶民も含めて、みんなが悪かった、という結論の出し方は、やはり、その責任の大きさに違いがあることを無視した乱暴なものだと思います。

 インパール作戦ではありませんが、この人(=私)が最近経験している、組織の責任の取り方についても、残念ながら、同様の傾向が見られます。

 いろいろと細かな事実と、それを行った人の責任を確認した後で、最終的に、システムの問題として改善を指向するのは構いませんが、最初から、システムの問題として、行った個人の責任を問わないことは、おそらく、これから先も、同様の問題を引き起こすものと、この人には思われるのです。

 子どもの頃や若い頃は、戦争中の話を聞くと、まったく、自分の生きる現在とはかけ離れた異次元の世界の出来事で、そんなおかしいことになっていたんだ、という感想を持っていたのですけれども、今になって考えてみれば、ちっとも変っていないんじゃないかと思えてきます。

 今の、ブラック企業に居ながら、そこを逃れても、別のブラック企業が待っているような社会、それをなんとか変えようと声をあげることすら、躊躇われる気分に、とてもとても似ています。

 とはいえ、みんながおかしいと思っているのなら、変えようという声を広げていくしか、ないように思います。

 戦争証言、いい番組です。他も観てみたいと思いました。

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