満蒙開拓団の女たち:アンコール放送を見て。
ETV特集 アンコール「告白~満蒙開拓団の女たち~」
2017年10月7日(土) 23時00分~24時00分
終戦後の旧満州。命を守るため、ソ連兵の接待を若い女性にさせた開拓団があった。
戦後長く語られなかった、開拓団の女性たちの告白。その歴史に向き合う人々を見つめ
る。
番組内容
戦前、岐阜県の山間地から、旧満州(中国東北部)・陶頼昭に入植した650
人の黒川開拓団。終戦直後、現地の住民からの襲撃に遭い、集団自決寸前まで追い込ま
れた。その時、開拓団が頼ったのは、侵攻してきたソビエト兵。彼らに護衛してもらうかわり
に、15人の未婚女性がソ連兵らを接待した。戦後70年が過ぎ、打ち明けることがためらわ
れてきた事実を公表した当事者たち。その重い事実を残された人々はどう受け止めるのか。
再放送をすると聞いて、視聴しました。
今年8月に放送されたものでした。
映画ではなく、テレビ番組ですが。
満蒙開拓団として、現地に出かけた若い女性たち(17歳くらいから20歳)が、ソ連の将校の「接待」をさせられるのですけれども、開拓団の人たちを守るための犠牲となった話でした。
そのお陰もあって、集団自決をせずに帰国することができて、その後、その時のことはずっと秘匿されたまま生きてきて、90歳前後になった彼女たちのうち、数名がここ数年でその経験を語ることを決意されたことで、明らかになったのでした。
もちろん、当時、一緒に居た同年代以上の男性たちも、女性たちも知っていたわけでしょうが、帰国の記念誌などの発行の際には、その記述はしないままにした男性のインタビューなどもありました。
戦争は、弱い者に犠牲を強いるという趣旨の言葉が、最後に出てきます。
平時に男性で、「戦争になったり、いざとなったら、男が女を守るのだから」とか言う人がいますが、昔はいましたが、今は絶滅したでしょうか、実際に、そういう「いざ」に直面すると、若年女性が、全員を守ったわけです。
戦争や「いざ」を招かないことが、ずっと大事で、そのためにも、彼女たちの「告白」は広く知られなければならないし、そんな「犠牲」は今後は出してはならないと思うのでした。
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