開拓使官有物払下げ事件
1881年(明治14年)に起こった事件です。
当時、北海道開拓使長官だった黒田清隆が、開拓使官有物を同郷の薩摩藩に関係する民間会社に、安値・無利子で払い下げることを勝手に決定しました。
それが露呈して、世論の激しい批判を浴び、払下げは中止となったのでした。
このことが、明治14年の政変のきっかけとなったのだそうです。
当時、伊藤博文が、払下げの規則を作った前大蔵卿の大隈重信を追放し、国会開設の詔を出すことになりました。
当時の値段で、およそ1400万円の費用を投じたものを39万円(無利息30年賦)で払下げようとしていたそうです。
大隈重信は、格安での払下げには反対していたようです。
伊藤は、そんな大事なことは、国会で議論すべきだと主張しました。
そして、伊藤は、内閣総理大臣初代の方ですよね。
この頃は、みんなもすごい怒っていたので、今も、似たようなことが行われそうになっていたわけですから、もっと怒ってもいいと思います。
どうですかね?
あと、国会で議論することができるようになったのに、嘘をついたら、いっそうダメですよね。
嘘をつかないこと、という閣議決定が求められているのでしょうか。
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