「国立大学の潰し方 (7つの行程)」が秀逸なので、紹介。
詳細は、ここです。
7つあって、
1. 国の庇護から追い出す
2. 継続的に予算を減らす
3. 争わせて疲弊させる
4. 研究以外のことにリソースを使わせる
5. 研究者の発想による自由な研究を行わせない
6. 大学間の連携を絶つ
7. 民間企業から教員、理事を送り込む
特に、最後7.のところがよいので(いっそう鋭い指摘なので)、こちらにも挙げておきます。
7. 民間企業から教員、理事を送り込む
民間企業の実務者および経営者層を、積極的に国立大学に送り込み、大学の意思決定を混乱させ、最終的には傀儡とすることを目指す。
バブル崩壊、経済停滞を実現した主体である日本的経営思想を埋め込むことで、国立大学においても崩壊を実現する。
日本型経営思想が、バブルやその後の経済停滞を発生させただけでなく、それに巻き込まれたほとんどの国民を苦境に立たせています。
それにあきたらず、次のターゲットは、本来なら、効率や儲けとは無縁の「教育」「子育て」「介護」「福祉」など、公共セクターが、儲けの論理ではなく担わなければならなかったものを、効率化し、徹底的に破壊するつもりなのでしょうか。
自分たちが拠って立つ地面を掘り返して、最後は、地盤沈下するのも近いというのを、わからないのでしょうか。
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えふさん、こわっ!
国の底力がそがれていくのではと大いに心配です。
教育は将来への投資です。
そこを削っても国会議員定数は増える。
子育て・教育・介護・福祉は、国が担わなければ、だれが担うのか?
そのために税金払っているのに。
投稿: miauleuse | 2018年6月17日 (日) 22時57分
miauleuseさん、そこっ
本当に。
子どもや若い世代への投資をせずに、どうやって
社会を継続させるというのでしょうね。
公のものが、どんどん「民営化」の名のもとに、
私物化されているようで、疑問が膨らみます。
投稿: えふ | 2018年6月19日 (火) 13時26分