12か月の未来図
それにしても、夏の映画館は、なかなか快適です。
昔は、冷房がギンギンに利いていて、防寒着を持参しないと、やっていられませんでしたが、そんなことは、もう今ないですね。
それなりの快適さで、念のためのストールも不要です。
先日鑑賞してきた映画ですが、フランスはパリで難関校で教えていた教師が、パリ郊外の、日本で言う困難校に転勤になり、1年という約束で、そこの子どもたちを教えていくという話です。
最初は、そこの同僚である、何年もいる教師たちが、それほどやる気もなく、というか、たぶん、そこにいるうちに、やる気を失い、自校の生徒たちを見下した態度を出しているのです。
主人公であるこの男性教師も、適当に1年過ごせばいいやって感じで考えていたのですが。
だんだんと、生徒との交流を通じて、いろんなことが変わっていくのでした。
学校といっても、小、中、高、大とありますが、やはり、いくら教員がやる気があっても、子どもたちの態度によっては、やる気を失ってしまうことは、人間ですから、あると思います。
非常勤講師などで、いくつかの学校を掛け持ちしていると、同時点で複数の学校を比べてしまいますし、それらに学力差が著しいと、何も言わなくても自ら勉強する子どものほうが、楽ですから、そちらが好きになったりもすると思われます。
そういう自ら勉強する子どもたちを教えるのは、その部分だけで言えば、それほど、教員としての力量は要らないようにも思います。
自ら勉強するわけでもなく、ある程度強制されても勉強する気にもならず、罰を与えてもへっちゃらで、できないことに自分も周囲も慣れてしまっている子どもたち。
そういうところで、いかに、やればできると思わせるか、実際にやらせてみるか、そんなことを実践するのは、何倍も大変。
日本でも、「底辺校」と言われるところに自ら行って、そこにやりがいを見出す教員の方と話したことがありますが、相当に立派です。
奇特な方と言えるでしょう。
そんなこんなで、環境は大事です。
子どもも、大人も、周囲も、全員が少しずつ変わっていくことなしには、成し遂げられないことは結構あるように思います。
自分も環境の一部だと考えると、今いる環境のなかで、自分だけでなく、周囲のモチベーションを下げずに、いかによい仕事をやっていくかが共通する課題なのかなぁと思いながら、見たのでした。
暑いので、しばらく、映画をみる所存です。
別の作品についても、思ったことを、そのうち、書きます。
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