日本に住んでる世界のひと 読書日記
最近、外国籍住民のことが気になっています。
ちょうど、毎日新聞の書評を読んだこともあり、さっそく、書店で手に取ったらおもしろそうなので、読みました。
書評は、『日本に住んでる世界のひと』=花田菜々子 ← こちらで読むことができます。
著者がインタビューした18組20人の人生をコンパクトにまとめている。
着想してから、書籍になるまで、様々な苦労があったことも少し触れられている。
オールドカマーと言われる在日コリアンの90歳を過ぎた女性(川崎市在住)や、祖父母、総祖父母の代から、暮らす中華系の男性(横浜中華街在住)など、東アジア出身の方々だけでなく、遠く、スペインや中南米からやってきて、暮らしている方々も登場する。
著者でインタビュアーの金井真紀さんは、伝手をたどるだけでなく、大使館に直接連絡して、その国の人を紹介してもらえないか打診するなど(大使本人が対応!)、積極的につながりを作っていくだけでなく、全国(長崎、広島、山形)に出かけて行って、そこに暮らす「世界のひと」の来歴を聞く。
日本に住んでる理由は、本当に様々だが、歴史的な事件(虐殺、軍事政権からの弾圧など)もあり、いろいろ不満はありつつも、のほほんと暮らせる自分の状況を考えさせられた。
在留外国人のことを知る一歩として、とてもよい書籍だと思う。おすすめ。
【参考】
普段、改めて考えないが、在留外国人は、2022年6月末現在、公的統計である在留外国人統計(旧登録外国人統計)によれば、296万人以上だという。このサイトから、政府の共通統計サイトであるe-Statに行けば、エクセルにて、国・地域別、在留資格別などで人数が示されている。
このうち、日本を除くアジアの人たちが、250万人以上と一番多いのだが、年齢別、性別などの統計が興味深い。
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